〈座談会 師弟誓願の大行進〉15 世界宗教として発展を遂げる「SGI」 地球を包む平和と幸福の連帯 2018年1月25日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉15 世界宗教として発展を遂げる「SGI」 地球を包む平和と幸福の連帯 2018年1月25日

受験生と家族へ こまやかに配慮
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
総本部を来訪した「ICAN」のフィン事務局長らを青年部の代表が歓迎。事務局長は、核兵器廃絶のため、「皆さんとの友情と協力を一段と深めていきたい」と(17日、本部別館で)

 志賀 「世界宗教」へと飛翔する創価学会。その原点の一つが、1975年(昭和50年)1月26日、グアムで開催された第1回「世界平和会議」です。

 伊藤 「SGI(創価学会インタナショナル)」が結成された会合ですね。

 志賀 現在の192カ国・地域に広がる連帯の出発点ともいえる集いです。

 永石 当時、集まったのは、世界51カ国・地域から158人のメンバーでした。席上、池田先生は強調されます。「ある面から見れば、この会議は小さな会議であるかもしれない。また、各国の名もない代表の集まりかもしれません。しかし、幾百年後には今日のこの会合が歴史に燦然と輝き、皆さんの名前も、仏法広宣流布の歴史に、また、人類史に、厳然と刻まれゆくことを私は信じます」

 原田 さらに、「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と語られました。この言葉を胸に、世界の同志は立ち上がり、世界広宣流布という未聞の大事業を推し進めてこられたのです。

示唆に富んだ提言

 志賀 先日、2017年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」のフィン事務局長らを総本部に迎えました。

 原田 受賞をお祝いすると、事務局長は、「祝意の言葉をいただき、ありがとうございます。ですが、皆さんもICANですから、私からも“おめでとうございます”と申し上げたいと思います」と言われ、SGIが果たしてきた役割の大きさを強調されました。

 伊藤 SGIは、07年以来、ICANの国際パートナーとして、共に運動を展開してきました。たとえば、ICANの協力を得て制作した「核兵器なき世界への連帯」展は、19カ国81都市を巡回。核兵器禁止条約の重要性を伝える短編アニメも、インターネット上で公開しています。

 志賀 これらの多くが、83年から毎年、1・26「SGIの日」を記念して発表される、池田先生の平和提言を受けてのものです。

 原田 提言は、本年で35周年となります。「毎年、新鮮で示唆に富んだ提言を発表し続けていることを高く評価します。地球的なスケールで、これほど持続的に取り組んでいる人はいません」(ICANの母体となった核戦争防止国際医師会議の創設者の一人、バーナード・ラウン博士)と言われるように、世界の識者から注目されています。

 長谷川 SGIの大発展は、先生の地球大の平和行動、そして草の根の民衆の運動があったからこそです。先日の本部幹部会で活動報告をしたメキシコの婦人部長も、創価の哲学を胸に、職場、地域で、大きく信頼を広げてきました。

 原田 そうした皆さんの活躍もあり、ラテンアメリカの各国で核兵器の使用・製造・取得などを禁止した「トラテロルコ条約」の調印の舞台となったメキシコ市の「三文化広場」に、条約調印50周年と、戸田先生の原水爆禁止宣言60周年を記念する銘板が設置されたのです。

 永石 「三文化広場」は、メキシコにとって、大変に意義深い土地だと伺いました。そこに、戸田先生の銘板が刻まれたということは、それだけSGIに深い信頼が寄せられているという証左ですね。

 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』第30巻の最終章となる「誓願」の章の執筆に当たり、「SGIが目を見張る大発展を遂げ、世界宗教として地球社会を照らしゆく軌跡と、未来までの展望」をとどめていくと、言われました。地球を包む平和と幸福の連帯であるSGIのさらなる発展のため、私たちは一層、力を尽くしていきたい。

「教授講座」を開催

 伊藤 今月の27・28日に、「教学部教授講座」の中継行事が開催されます(日時・会場の詳細は各県・区ごとに決定)。

 永石 今回は、「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う」(御書246ページ)など、「観心本尊抄」を学びます。

 長谷川 南無妙法蓮華経の受持によって、誰もが自身に具わる仏界をあらわすことができるという、日蓮仏法の極意ともいうべき「受持即観心」が明かされた御文ですね。

 原田 対象の方は、求道の心を燃やし、御書と教材(聖教新聞1月23日付)を持参して、ご参加ください。

 永石 また、受験シーズン本番を迎え、本人はもちろん、ご家族にとって、最も大切な時期となりました。婦人部としても、受験直前は、「会合をお休みしてもいい」と言ってあげたり、周囲には「長電話をしないように」と伝えるなど、本人から言いづらいこともありますので、受験生の家族の方に、十分に配慮をしていきたいと思います。

 長谷川 正役職やリーダーの方の場合、その期間だけは、連絡や部員さんへの訪問を、他の幹部が代わるなどして、家にいてあげられるようにしていくことも必要ですね。

 原田 ご家族の方が、直接的に何かできるわけではないかもしれませんが、思春期のお子さんにとっては、言葉を交わさなくても、家族が家にいるだけで、不安が解消される場合もあるでしょう。また、家族の方が、題目を送る時間もできます。時に、親子で一緒に祈るなど、受験は、互いの信心を深める機会にもなります。受験生と、その家族に、一層の心配りをしていきましょう。

〈社説〉 あす無罪判決から56年 2018年1月24日

〈社説〉 あす無罪判決から56年 2018年1月24日

燦然と輝く“常勝不敗”の師弟の魂

 あすで1962年(昭和37年)の「大阪事件」無罪判決から56年となる。その4年半前の57年(同32年)7月、池田先生は事実無根の選挙違反容疑で不当逮捕された。一度、起訴されれば、ほぼ有罪が免れない日本の裁判制度。しかし、計84回に及ぶ公判の末、冤罪は晴れた。
 先生の正義の法廷闘争と、無罪を祈り、戦い抜いた関西同志の不二の奮闘は、広布史に深く刻まれている。
 峻厳なる「1・25」。そこに学ぶべき師弟の精神を三つ挙げたい。まず1点目は、苦難をはね返し、逆に大きな発展のばねとしていった師の闘争である。
 当時、周囲が裁判の勝利に沸く中、先生は、「むしろ、戦いはこれから始まるのだ」と、勝利に酔う雰囲気を戒めた。
 判決翌日の本部幹部会で、学会として、当時の公明政治連盟の支援を発表。翌々日の東洋学術研究所(現・東洋哲学研究所)の発足式で、先生は、“人材の揺籃”である最高学府・大学の設立に言及するなど、大きく社会へと雄飛を開始した。
 2点目は、師弟一体の広布拡大である。判決の前夜、深い決意で駆け寄ってきた青年たちに先生は、“一人一人が力をつけ成長することだ! 多くの友をつくり、正義の陣列を拡大することだ! そして広宣流布の戦いに勝って、世間をあっと言わせる時代を創ることだ!”と訴えた。拡大の渦が巻き起こったこの年、学会は、目標に掲げていた300万世帯を突破した。
 3点目は、師を求め抜く庶民の不屈の心である。かつて先生はつづった。「常勝の母たちは、逆境だからこそ、信心の底力を発揮し、『負けたらあかん』と共に戦ってくださった」
 「民衆勝利の日」である「1・25」は、「関西婦人部の日」でもある。今、関西は、この日を拡大の上げ潮で迎え、さらに2月の本部幹部会・関西総会へと猛然と進む。
 57年(同32年)、中之島での「大阪大会」に参加した奈良の谷澤八重子さんは現在、82歳。本年1月2日、3年連続となる弘教を実らせた。昨年入会した友も自らの友人を入会に導く。
 魂を継承した青年も躍動。男子部は弘教拡大に走り、人材育成でも全国一の大学校生輩出に、まい進する。
 無罪判決の2週間後、検察は控訴を断念。先生は亡き恩師に万感を込めて勝利を報告した。
 創価の師弟に貫かれる“常勝不敗”の魂は、時代を超えて燦然と輝く。最後は信心しきったものが、必ず勝つ――そこに、我らの戦いの真髄がある。

〈池田先生と共に 新時代を進む〉25 2018年1月22日

〈池田先生と共に 新時代を進む〉25 2018年1月22日

人材の大城を! 励ましは力
 

 わが男女青年部が、日本中、世界中、いずこでも生き生きと躍動している。
 伝統の欧州教学研修会も中核を担ってくれているのは、凜々しき青年部である。
 日本では、男子部の新たな大学校が意気軒高に発足した。
 地涌の若人の本領は、舞を舞うが如く、勇んで学び、走り、語り、打ち込み、正義の陣列を広げゆくことだ。
 私も師のもとで訓練を受け切った。「戸田大学」である。まさに「師弟不二の大学校」であった。この大学校での薫陶こそ、わが青春の最高の栄誉であり、最大の幸福である。
 今、後継の大学校の俊英たちが陸続と育ってくれて、喜びに堪えない。新出発に私が贈りたい御聖訓は、佐渡御書の一節である。
 「鉄は炎打てば剣となる」(御書958ページ)
 最極の「生命尊厳の哲理」を掲げ、法のため、人のため、社会のため、苦労することほど、偉大な鍛錬はない。全てが自らの生命を宝剣の如く鍛え上げてくれるのだ。勇敢に胸を張り、朗らかに堂々と進んでもらいたい。
 佐渡御書には、「師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」(同957ページ)とも仰せである。
 大学校に連なる丈夫よ、一人ももれなく「師子」となれ! と私は祈りたい。
 ― ◇ ― 
 一人の青年が立ち上がる陰には、どれほど深い真心の励ましがあることか。
 65年前、男子部の拡大に先陣を切った私も、徹底して一人一人と会い、励まし続けた。会えない友には、手紙や葉書を書き送った。
 今、各地で人材の大城が輝きを増しているのも、尊き地域の父母や先輩たちの激励があればこそと、私には痛いほどわかる。
 私が心がけてきた「人材育成」の四本柱がある。
 第一に「指導」。友の幸せを祈り、確信込めて仏法の正義を語り切る。
 第二に「教育」。率先して模範を示し、共に行動する。
 第三に「訓練」。相手の勇気を引き出して実践できるようにする。
 第四に「擁護」。結果はどうあれ、努力を讃え、断じて守り抜くことである。
 ともあれ、「一騎当千」の一人を育てることは、千人の拡大にも通ずることを、誇りとしていただきたい。
 ― ◇ ― 
 関西の不二の同志と共に、大阪事件の完全勝利を飾ってより、56周年――。この1月25日は「関西婦人部の日」である。
 関西をはじめ全国、全世界の創価家族の健康と無事安穏、そして地涌の歓喜の前進を祈る日々である。

〈池田大作先生 四季の励まし〉 「1・26」SGIの日 対話の力で平和を創る 2018年1月21日

池田大作先生 四季の励まし〉 「1・26」SGIの日 対話の力で平和を創る 2018年1月21日

 
 

 人間は憎しみ合い、
 傷つけ合うために
 生まれてきたのでは決してない。
 今こそ人間の無限の可能性を信じ、
 平和創造の力を
 引き出していく時ではないか。
 戦争を起こすのは、人間である。
 ゆえに、平和な世界を
 創造できるか否かも、
 人間自身の手の中にある。
 
 相手に具わる
 最極の仏の生命を信じ、敬い、
 引き出していく祈りと行動が、
 そのまま自分自身の仏の生命を
 荘厳に光り輝かせる。
 この相互触発の善縁を広げ、
 世界の人々の心を結び
 高めゆくことを、
 我らは「広宣流布」と呼ぶ。
 
 仏法が志向するのは、
 人間性の極意の振る舞いだ。
 正しき仏道修行の深まるところ、
 いかなる差異も超え、
 どんな人たちとも心を開いて、
 仏縁を結ぶことができる。
 
 1日24時間。
 今この瞬間も、地球のどこかで、
 地域の安穏を願い、
 我らの同志が
 勇気と励ましの対話を広げている。
 なんと麗しき
 民衆の平和の大連帯であろうか。
 ここに崩れざる幸福の大地がある。
 
 「平和」とは、
 遠い彼方にあるものではない。
 自分が今いる場所で、
 あの友に会い、この友と縁を結び、
 誠実に
 対話を重ねる中で築かれるものだ。
 自ら動き、自ら声を掛け、
 友情を広げる中で築きゆくものだ。
 地道な、真剣勝負の
 「今日の一歩」の中に、
 「明日の勝利」がある。

 青い海、寄せる白波、風に揺れるヤシの葉――。南国の陽光に照らされ、全てが生き生きと輝いていた。1995年(平成7年)1月、池田大作先生が、アメリカのハワイでカメラに収めた。
 日米開戦の地・ハワイ。戦争の惨禍の歴史が刻まれた地から、世界平和の大潮流を起こそうと、先生は60年10月、この地に世界広布の第一歩をしるした。
 75年1月26日には、SGI(創価学会インタナショナル)が発足。この1・26「SGIの日」に寄せ、先生は毎年、記念提言を発表してきた。今年は、発表開始から35周年を迎える。
 先生の信念と行動によって、SGIは192カ国・地域に広がり、平和の大道は開かれた。さあ、私たちも勇気の対話で、平和の一歩を踏み出そう。

〈座談会 師弟誓願の大行進〉14 皆で応援!女子部「ロマン総会」 華陽姉妹は青年拡大の原動力 2018年1月18日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉14 皆で応援!女子部「ロマン総会」 華陽姉妹は青年拡大の原動力 2018年1月18日

自他共の幸福へ勇気の対話を
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
堀関西女子部長
鹿野北海道女子部長
オリジナルかるたなど、各地で、趣向を凝らして開催される「ロマン総会」(昨年の模様)

 永石 伊藤女子部長や方面女子部長などのリーダーが、率先して折伏を実らせる中、各地の女子部から、「近年最高の拡大ができています!」との喜びの声が相次いでいますね。

 竹岡 「3・16」60周年の世界青年部総会へ、男女青年部は、広布後継の使命に燃えて、勇んで拡大に挑戦しています。

 伊藤 池田先生は、教えてくださいました。「後継たる男女青年が先駆し、戸田先生が生涯の願業と定められた七十五万世帯の大折伏を成就できた。恩師のもとで行われた歴史的な3・16“広宣流布の記念式典”は、その集大成であったのだ」と。

 竹岡 私たちは今一度、拡大の勝利の結果こそが、総会の大成功につながることを確信し、勇気の対話に挑んでまいりたい。

 鹿野 北海道では、9年前に入会した県女子部長の活躍が、大きな反響を呼んでいます。

 伊藤 複雑な家庭環境の中で育った彼女は、入会以来、一緒に暮らす妹と祖母を折伏。昨年は4年越しの対話の末に、同級生を入会に導くことができました。

 鹿野 彼女は今、メンバー一人一人が、信心の原点を築けるよう、それぞれの「初めて」に挑戦しようと訴えています。友人の入会希望、聖教新聞の拡大、友人の会合参加など、目標はさまざまですが、一人一人が勇気を出して挑戦し、一歩前進を遂げています。

 堀 関西では、婦人部の皆さまに応援をいただき、離れて暮らす父親に、御本尊流布をしたメンバーの話が感動を広げています。

 伊藤 いろいろな葛藤がある中で、題目をあげ抜き、「今こそ、お父さんに感謝を伝えよう」と決意した彼女は、2年ぶりに父親と再会。「一緒に、御本尊に祈ろう!」と真心を込めて思いを伝え、本年の1月2日に、御本尊流布をすることができました。

 永石 先生は、「青年拡大の大いなる原動力は、華陽姉妹である。女子部が一人立てば、『希望の門』が開かれる。家庭に地域に、職場に社会に、さらに世界に未来に、妙法の幸の花は、幾重にも咲き広がっていくのだ。さあ、太陽の婦人部を中心に、皆で応援しよう!」と言われました。

 原田 「栄光の年」の開幕に当たり、永遠の栄光を勝ち開く要諦は、「人を育てること」であり、「若き命を慈しみ伸ばすこと」であるとも述べられています。一人を大切にし、励まし抜く中に、「栄光の年」の勝利があります。

「新しい力」が躍動

 竹岡 その「栄光の年」の初陣を飾り、新たな人材が躍動するのが、女子部の「ロマン総会」です。明るくにぎやかな、この集いは、池田先生の誕生月を飾る新しい伝統です。

 伊藤 現在、ロマン総会を開催している関西では、早速、“新しい力”の歓喜の体験が、“新たな拡大の力”になっています。

 堀 昨年のロマン総会に初めて参加した、女子ボクサーのメンバーは、その場で、「チャンピオンになります!」と決意を披歴。その後、折伏にも挑み、2人の友人が入会を決意しました。さらに、念願の「東洋太平洋チャンピオン」に輝くことができ、本年のロマン総会にも参加。夢である「世界王者」へ、新たな一歩を踏み出しています。

 鹿野 北海道でも、過去最高の結集を目指し、各地で、婦人部の方々と「サンフラワー会議」を開催。婦女一体の訪問・激励を重ね、先生の卒寿の誕生月・1月を祝賀しようと勢いが増しています。

 原田 今回の総会で配られるロマンカードに刻まれた御文は、「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」(御書1492ページ)ですね。

 堀 はい。南条時光の姉である重須殿女房が、お正月に、ご供養をしたことへの御礼の手紙です。

 原田 日蓮大聖人が、何よりもたたえられたのは、法華経のために尽くそうという「弟子の心」です。その健気で真剣な「心」により、あらゆるところから幸いが集まってくると、温かく励まされているのです。

 永石 先生は、この御文を通し、「強き信心とは、強力な磁石のように、幸いを万里の外より集める力である」と言われています。

 原田 青年時代は、悩みが尽きない時かもしれません。しかし、「広宣流布のために戦おう!」「学会と共に生きよう!」と誓い、生き抜く時、無量の福徳が積まれていくのです。最高に価値ある人生を生きていくための信心なのです。

世界一のスクラム

 竹岡 ありがたいことに先生は、「3・16」に向け、弘教拡大に走る青年部のために、「大白蓮華」掲載の講義「世界を照らす太陽の仏法」を、「わが愛する青年に贈る」と題して開始してくださいました。

 鹿野 青年部が「勇気」をもって、「世界青年部総会」へ進むための大激励であると思います。先生の期待に、感動で胸がいっぱいになりました。

 堀 講義の中で先生は、「勇気は、遠くにあるのではない。十界互具のわが生命の中に、厳然とある。老若男女を問わず、誰でも勇気は出せるのです。題目の師子吼で自身の弱い心を打ち破るのです。諦めの壁を乗り越えて戦っていくのです。そして自他共の幸福を願って勇気の対話を実践していくことが慈悲に通じていくのです」と訴えられています。

 伊藤 私たち女子部は、「勇気は自分の中にある」ことを確信し、自他共の幸福のため、信心の歓喜をありのままに語っていきます。そして、華陽のスクラムの大拡大で、60周年の「3・16」と、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を祝賀していきます。

 原田 世界一の若き女性の平和と希望のスクラムの構築を、私たちも全力で応援していきます。

本部幹部会で紹介された池田先生の指針 2018年1月16日

本部幹部会で紹介された池田先生の指針 2018年1月16日

皆に勇気を! 皆に希望を!
一番地道な活動こそ 一番大事な勝利の道
1998年9月に行われた本部幹部会の席上、勝利の“Vサイン”を掲げ、全同志にエールを送る池田先生(東京牧口記念会館で)

 「世界広布新時代第30回本部幹部会」(7日、八王子市の東京牧口記念会館)の席上、1998年9月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。「世界広布新時代 栄光の年」の勝利を期す友への指針として掲載する。

 一、終戦後、1945年(昭和20年)の9月22日。戸田先生が出獄されてから、2カ月半たっていた。
 師匠の牧口先生は、すでにいない。学会の組織は全滅。戸田先生の事業も多額の借金。焼け野原。社会も殺伐。生きる糧も、生きる柱もない。荒れ果てた、すさんだ時代であった。
 その最大の苦境のなかで、戸田先生は、この9月22日、ご自身のノートに、こう厳然と記されたのである。
 「南無妙法蓮華経の信仰は、向上を意味する。無限の向上である。朝に今日一日の伸びんことを思い、勇躍して今日一日を楽しむ。しかして無限に向上して行く」
 「まだまだ、その上へその上へと向上して行く法である」
 きょう一日、自分はぐんぐん成長しよう。生き生きと生きよう。楽しんで生きよう。無限に向上していくのが信仰なんだ。南無妙法蓮華経なんだ――そういう先生の大確信であった。

膝づめの対話で

 皆が絶望し、何の希望も見えない時代。その時に、戸田先生は一人、戦いを開始された。
 「お金もない。何もない。しかし、妙法がある! 皆に『無限の希望』の妙法を与えよう!
 『宇宙の宝』の妙法を与えよう! これ以上の宝はないのだから! そのために、勇気を出して、自分は戦闘を開始しよう!」――そういう思いで。
 人生、何かを始めなければいけない。
 やるんだか、やらないんだか――すぐに舞台の裏に隠れてしまうような、そんな人生ではつまらない。
 わが「使命の舞台」に、さっそうと立ち、「さあ、やるぞ!」「何かをやってみせるぞ!」「観客に感銘を与えてみせるぞ!」――こういう人生でありたいと思うが、どうだろうか(拍手)。
 一、戸田先生は考えられた。どうしていこうか。会場もない。お金もない。なんにもない……そうだ! 「膝づめの対話」でやろう! こう決められた。
 これが知恵である。慈悲である。
 一人一人、悩める人に耳を傾けながら、徹底して「この一人を幸せにしよう!」「妙法を教えていこう!」――そこに執念を燃やされた。「大事なのは、たくさんの人ではない。『一人』だ!」と。
 あるとき、戸田先生は、経済苦で悩む人を、ユーモアを込めながら、こう激励された。
 「今に必ず幸せになる! 心配しなくてもいいよ。必ずなるんだから。
 仏に仕えた功徳は大きい。必要なときには、どっと功徳が出てくるんだ。
 ちょうど水道の蛇口のようなものだ。ふだんは、余計なお金は使えないように、蛇口が閉まっている(笑い)。必要なときに、その蛇口を開ければいいんだ。そういう功徳あふれる自分の生命に必ず、なっていくんだよ」と。
 また、ある人には、先生は、こう教えられた。
 「この仏法は、どんなことがあっても、最後は、幸せで幸せで困るような境涯になることが決まっているんだ。それが、すぐに良くなってしまったら、もう死ななければいけないことになる(笑い)。若いうちには、うんと苦労したほうがいい。
 最後に、絶対に、『幸福でたまらない境涯』『楽しくてたまらない境涯』になる。そういう人生を飾っていくのが、この妙法なんだ。学会活動の功徳なんだ」
 事実、その通りになっている。
 一、日蓮大聖人は仰せである。「一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり」(御書1143ページ)
 “妙法を唱える以上の幸福はない”との御断言である。これを心から確信していただきたい。
 皆に「自信」を与える!
 「勇気」を与える!
 「希望」を与える!
 それには妙法しかない。創価学会しかない(拍手)。

法華経の根本精神

 一、日蓮大聖人の「御義口伝」には「釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり」(同781ページ)――釈尊が8年間にわたって説いた法華経を、八文字に留めて、それを末法衆生に譲り与えられた――と。
 “法華経の真髄”である、その「八文字」とは何か。
 それは、法華経の最後(普賢品第28)に説かれた「当起遠迎、当如敬仏」(法華経677ページ)の文である。即ち「当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし」――法華経をたもつ者を見たならば、仏を敬うように、必ず、遠くからでも立ち上がって出迎え、敬っていきなさい、という教えである。
 これが法華経の結論であることを、大聖人は「最上第一の相伝」(御書781ページ)と述べられている。以前にも申し上げたことがある。総じては、「大聖人の仰せのままに広宣流布する人を、仏のごとく大切にせよ」ということである。
 一、戸田先生も、この「法華経の根本精神」を常に大切にしておられた。
 ある時は、こう言われた。「学会の会合は、たとえ一人でも、二人でも、その人を大切にし、その人のために仏法を説き、感激をもって、真剣に語り合っていくのだ」と。
 牧口先生も同じであられた。
 反対に、小さな座談会や会合を軽視する人間は、慢心があるのである。

形式にとらわれず

 一、戸田先生は、座談会を大事にされ、事前に綿密に打ち合わせをされた。
 「司会者は?」「内容は?」「私がこう話すから、あなたはこのように話してあげなさい」等々。
 来た人が、本当に満足できるよう、皆で考え、準備していくことである。この「地道」が「勝利の道」である。いかなる時代になろうと、「基本」をおろそかにしてはならない。
 豪放磊落な先生であったが、小さな会合にも、こういう心の砕きようであった。
 会合中も、絶えず「これでみんな満足するか」と、アンテナを張り巡らされていた。
 「形式などに、とらわれる必要はない。初めて来た人も『本当に楽しい!』『よく、わかった!』と言える雰囲気をつくってもらいたい。そうでないと、かわいそうだ」とよく言われた。
 少人数の会合こそが本当の勝負である。
 「一番地道な活動が、一番大事な戦」と決めて戦うことである。そこに、本当の勝利が生まれる。「地道」に徹し、「地道」を粘り強く繰り返しているところが強い。この方程式を忘れないでいただきたい。
 一、きょうは遠いところ、本当にご苦労さま。
 海外の皆さまも、ありがとう!
 サンキュー・ソー・マッチ!(大拍手)

〈座談会 師弟誓願の大行進〉13 SOKAチャンネルVODを活用 友人参加の朗らかな座談会に 2018年1月15日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉13 SOKAチャンネルVODを活用 友人参加の朗らかな座談会に 2018年1月15日

インフルエンザ感染を予防
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
各地で行われる座談会。友人と共に笑顔あふれる語らいを!

 伊藤 今月17日で、阪神・淡路大震災から23年です。兵庫・大阪の会館では「『阪神ルネサンスの日』勤行会」を開催します。

 原田 全ての犠牲者の方々に対し、あらためて追善回向の題目を送ってまいります。この間の皆さまの奮闘を思うと、どれほどのご苦労があったことか。

 長谷川 池田先生はかつて、被災地の友に「人生は戦いです。幸福になるための戦いです」「朗らかな人には、だれもかなわない。そして忍耐をもって生き抜いていただきたい」と大激励をされました。

 永石 先生からの励ましの言葉を胸に、多くの同志が頑張ってこられました。自分だけではなく、人々のため、社会のために貢献しながら偉大な人材城を同志は築いてこられました。

 原田 師弟一体で復興へ歩んでこられた兵庫・大阪の同志に学び、私たちも今いる場所で勝利の実証を示そうではありませんか。

折伏と対話の好機

 志賀 間もなく、今年最初の「座談会」が各地で開催されます。皆で今年の抱負や目標を発表し合うとともに、友人を招き、楽しく開催していきたいですね。

 原田 創価家族がはつらつと集い、語り合う座談会は学会の実像そのものです。折伏と対話の場でもあり、理解を広げる絶好の機会です。

 伊藤 その際にぜひとも活用していただきたいのが「SOKAチャンネルVOD」ですね。全地区に配布されている「モバイルSTB」も持ち運びに便利です。

 永石 VODでは、現在150を超える多彩な番組を視聴できます。友人の状況や悩み、将来の目標などに合った番組を事前に検討することも大切ですね。

 長谷川 友人の方々にも大きな感動を呼んでいるのは、何といっても信仰体験の番組です。

 永石 「母と子の絆 あなたがくれた勇気と希望」や「笑顔記念日~『歓喜の劇』を演じた“大女優”~」は、家族に降りかかる困難を信仰で乗り越えていく婦人部員の姿を描いています。その、けなげな生き方に、涙ながらに視聴される方も多くいらっしゃいます。

 志賀 一人の青年が自らの人間革命に挑みながら、食堂を発展させるドラマが描かれた「名物もつ煮 三代目奮闘記――自分が変われば環境が変わる」も、対話の場で活用されています。青年世代にぴったりの内容に「自分も信仰を通して成長していきたい!」との声も相次いでいます。

 長谷川 「人生は、これからだ!~信仰に出あった壮年のドラマ」では、人生の折り返し地点で学会に入会した壮年の体験を収録。同世代に共感を広げています。

 原田 御書には「道理証文よりも現証にはすぎず」(1468ページ)と仰せです。信仰に励み、「信心即生活」「仏法即社会」の原理を体現する学会員の「体験」こそ、生きゆく希望となり、広布拡大の最大の推進力となります。

 志賀 友人参加の座談会には、これらの体験談をはじめ、芸術部や教育部などによる「VODセミナー」など、友人向けの番組が多く収録されているカテゴリー「よくわかる創価学会」の番組がおすすめです。

 永石 また、カテゴリー「世界に広がるSGI」も、好評です。仏法を実践する世界各国の同志の生き生きとした姿に、生命尊厳の仏法を根幹とするSGIの哲学、運動の素晴らしさが伝わってきます。海外のメンバーが朗々と勤行・唱題をする姿に新鮮な驚きを覚える方も多いようです。

 伊藤 まさに、学会が世界宗教として大きく発展している姿の象徴ですね。

 志賀 また、カテゴリー「池田先生の行動と軌跡」では、世界から称賛される、池田先生の平和・文化・教育運動を多角的に紹介しています。

 長谷川 ゴルバチョフ元大統領、マンデラ元大統領、松下幸之助氏ら、世界的な著名人と、池田先生との交流を特集した番組など、充実の内容となっています。

 原田 国境や民族などの違いを超えて平和・友好の道を開いてこられた先生の行動こそ、仏法が説く人間主義の真髄です。生き方の規範です。番組を通し、堂々と師匠の正義、師匠の偉大さを語っていきましょう。

 伊藤 本年末までの期間限定で、好評の3番組とネットCM2本を創価学会公式ホームページ「SOKAnet」内の特設視聴ページ「ネットでVOD」から見ることができます。

 志賀 これらの番組はパソコンやスマートフォンがあればいつでも、どこでも見ることができます。ぜひ、活用してください。

 原田 池田先生は「座談会とは、人間と正しい信仰とを結びゆく、最も民主的な語らいの場です。そして、希望と確信ある人生を勝ちゆくための強き発条なのです」と教えてくださいました。朗らかな座談会から、拡大の突破口を開いてまいりましょう。

咳エチケット励行

 伊藤 さて、現在、インフルエンザが大きく流行しており、全国各地で「警報」が発令されています。

 永石 インフルエンザとの診断があった場合は、医師の指示に従い、決して無理をせず休養をとりましょう。感染拡大の恐れもあります。会合参加も含め、外出は控えてください。参考までに、学校保健安全法では、出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」としています。

 伊藤 厚生労働省では、感染症予防のための「咳エチケット」として、人が集まる場所で、咳やくしゃみをする時は「マスクを着用する」「ティッシュ・ハンカチで口・鼻を覆う」「袖で口・鼻を覆う」ことを呼び掛けています。

 原田 また、朝の冷え込みが厳しい季節です。毎日、聖教新聞を配達してくださる無冠の友の皆さまの健康・無事故を、皆で真剣に祈っていきましょう。