〈座談会 師弟誓願の大行進〉47 ダイナミックに友好を拡大―― 「交流」は新たな勢いを生む 2018年7月16日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉47 ダイナミックに友好を拡大―― 「交流」は新たな勢いを生む 2018年7月16日

暑さが本格化 健康第一の日々を
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
創価学園には、魅力がいっぱい。上は、世界の学識者が訪れた様子。下は、全国の舞台で躍動するクラブ活動

 原田 このたびの豪雨の被害に遭った岡山を訪問させていただき、心からのお見舞いをお伝えいたしました。不撓不屈の精神で、再起を誓う方々の力強さに、あらためて信心を学ぶ思いがしました。本部としても、さらに支援に全力を挙げてまいります。

 長谷川 私がお会いした広島の方々も、災害に遭われながらも、地域のために必死に行動されていました。深く感動しました。一日も早い復興を、これからも祈念してまいります。

永遠性確立の急所

 竹岡 さて、「未来部躍進月間」がスタートしました(8月31日まで)。期間中、未来部員とその家族、担当者らが一堂に会する「創価ファミリー大会」や、各種コンクールの応募推進に全力を挙げます。

 伊藤 全未来部員を対象にした「未来部E―1グランプリ」、中等部・高等部を対象にした「読書感想文コンクール」、少年少女部を対象にした「きぼう作文コンクール」と「少年少女希望絵画展」ですね。

 竹岡 「応募要項」を含め、詳しくは、6月5日付と7月3日付の聖教新聞「未来部育成のページ」に掲載されています。

 原田 池田先生は、「『学会の永遠性の確立』の急所は、まぎれもなく、未来部の育成にある」と言われました。未来部員は、関わる側が真剣に携わった分だけ成長します。この夏、皆で、未来部の育成に全力で取り組んでいきましょう。

 永石 また、東京の創価高校・中学校では「オープンキャンパス」が、7月22日に実施されます。

 長谷川 関西創価高校・中学校は、7月21日です。

 永石 さらに、東京創価小学校と関西創価小学校の「学校説明会」は、7月29日に行われます。

 長谷川 こうした場では、校内見学ツアーや授業体験、さらに現役の生徒・児童による歓迎の演奏や演技も披露されます。創価学園の魅力を肌で実感する、絶好の機会ですので、受験生・家族はもちろん、地域の方々も一緒に、ぜひ、足を運んでみてください。

直接会える“好機”

 伊藤 間もなく、「夏季友好期間」となります。

 永石 友好期間中は、普段なかなか会うことができない友人や知人、親戚と、直接会って交流することができるチャンスです。

 長谷川 もちろん、電話などでのやり取りとなる場合もありますが、友との心通う交流は、自身の人生をより豊かにしてくれます。

 原田 池田先生は、「交流」について、「『交流』は、わが創価家族の良き伝統である」「ダイナミックな交流は新たな創造を生む。新たな勢いと拡大の力となる。自分の持ち場を死守しつつ、心広々と打って出て、励まし合い、触発し合って、共に成長し、皆が勝利していくのだ」との重要な指針を示されています。

 長谷川 さらに、「胸襟を開いた対話は愉快である。そして世代や地域を超えた交流は生命を豊かにし、自身の境涯を拡大してくれる」とも教えてくださっています。

 原田 その上で、大切なことは、無事故を第一とし、無理のない計画を立てることです。また、気温が35度を超えるなど、各地で猛暑も本格化しています。日々の生活においても、体調管理には、くれぐれも気を付けていただき、絶対に無理はせず、自らの体を大事にしてください。
 そして、この夏、心通う「対話」と「交流」を、思う存分に繰り広げ、信頼と友情の輪を大拡大していこうではありませんか。

先手は効果が2倍

 長谷川 今年は、人類が初めて、エベレストに登攀して65年です。かつて先生は、この登山隊が、登攀に成功した要因は、何であったのかをスピーチされました。

 伊藤 はい。「さまざまな観点から論じられるが、その一つは『早くからの準備』にあった」と、言われました。登山隊は、登攀の2カ月ほど前からヒマラヤに入り、体を高地に慣らすなど、十分な訓練を積んだそうです。

 原田 そうした史実を通し、先生は、「事前の準備が大切である」「すべて『早く準備した』人が勝つ」と述べられ、「最も大切にして根本の準備は、勤行・唱題である。『絶対に勝つ!』と強く決意し、御本尊に祈ることが『最高の準備』となる」と語られました。
 後手に回れば、負担も手間も2倍。先手を打てば、皆が元気に進み、手間は半分、効果は2倍。これが、万般にわたる方程式です。

 永石 「いかなる勝負も、『先んずれば人を制す』である。自分らしく、全力で、勝利への準備をすることだ。『準備がある人』『勝利の決意がある人』には、だれ人もかなわない」と指導されている通りですね。全てにあてはまる、常勝への指針であると思います。

 原田 登山隊の勝利の要因には、「先入観を捨てた」ことも挙げられています。彼らが登った道は、それまで数々の登山隊が、「あの道は無理だ」と避けてきた、険しいコースでした。しかし、入念な調査の結果、そこに新しい道筋を発見し、勝利への活路を見いだしたのです。

 長谷川 何より、「必ず、頂上を極めてみせる!」との中心者の強い一念が、隊員を支えました。その心に呼応するように、仲が良く、小まめに連携が取れていた登山隊は、抜群のチームワークで、難局を勝ち越えたのです。

 原田 さあ、躍動の夏です。「なにの兵法よりも法華経の兵法」(御書1192ページ)で、朗らかに、たくましく、動き、語り、学会の発展のための礎を築いていきましょう。

新時代第12回「全国男子部幹部会」への池田先生のメッセージ 2018年7月16日

新時代第12回「全国男子部幹部会」への池田先生のメッセージ 2018年7月16日

「強盛の大信力」で勝ち光れ

 民衆仏法の正義の炎は、常に、わが愛する東海道の若人から燃え上がる。世界宗教の拡大の大波は、いよいよ、わが信ずる東海道の若人から勝ち広がる。
 今、私の心は、懐かしき鶴見の講堂へ飛んで、大好きな神奈川と静岡の君たちと一緒に、勇者の太鼓を打ち鳴らし、不屈の歌を歌い上げ、連帯の舞を舞っています。
 出演者をはじめ東海道の若人が、大雨の日も、猛暑の日も励まし合って、努力を重ねてきたことを、私は鏡に映すように分かっています。
 よく頑張った!
 本当にご苦労さま!
 陰で一切を支えてくれている役員の皆さんも、本当にありがとう!
 そして、若き日から私と苦楽を共にしてきた創価家族の父たち、母たちが、どれほど熱い真心で、君たちを見守り、応援してくれていることか。ここで、みんなで一緒に、感謝と決意を込めて大拍手を贈りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)
 東海道は、広宣流布の源流であり、立正安国の原点の天地です。
 ゆえに、東海道の丈夫は、今もこれからも、王者の富士の如く堂々と、全日本、全世界の青年たちの模範とそびえ立ってもらいたい。君たちの宿縁は、あまりにも深遠であり、君たちの使命は、あまりにも偉大なのです。
 本日は、御本仏・日蓮大聖人が、東海道の愛弟子を励まされた御書を、共々に拝したい。
 まず、熱原の法難を戦い抜いた南条時光への御聖訓です。「しばらくの苦こそ候とも・つい(遂)には・たの(楽)しかるべし、国王一人の太子のごとし・いかでか位につかざらんと・おぼしめし候へ」(御書1565ページ)と。
 思いもよらぬ災難も、思うにまかせぬ苦境も、妙法を唱え抜く地涌の青年が躍り出て、歯を食いしばって戦い抜くところ、勝利の活路が開けないわけがありません。
 そして、もう一つは、「強盛の大信力をいだして法華宗四条金吾四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ」(同1118ページ)との仰せです。
 どうか、職場にあっても、地域にあっても、勇敢に誠実に明朗に、「なくてはならない存在」となって光り、「さすが創価の青年だ」とうたわれていってもらいたい。また、必ず必ず、そうなっていける一人一人であり、「絶対勝利の信心」なのです。
 さあ、私と共に、同志と共に、恐れなき「師子王の心」を燃やして、全員が青春の凱歌を轟かせ、友情の歌、平和の歌のスクラムを、さらに大きく、さらに広々と拡大していってくれたまえ!
 わが後継たる一騎当千東海道の青年、一人一人に、「正義の旗」「共戦の旗」「栄光の旗」を託しつつ――(大拍手)。

読書〉 1分で話せ 2018年7月14日

読書〉 1分で話せ 2018年7月14日

伊藤羊一著
著者はヤフー株式会社「Yahoo! アカデミア」学長を務める
相手を動かす商いの姿勢とは

 その場で思いついたことをだらだら口にしても、聞いている人にうまく伝わらない。そんな現場に立ち会った経験は誰にでもあるだろう。本書は、企業内プレゼンテーションのプロが、どうしたら話がうまく伝わるかを、体験を踏まえてまとめたノウハウ本だ。
 著者の結論は、「1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話しても伝わらない」。プレゼンとは、相手に理解してもらうだけでは不十分で、たとえ正しい主張でも相手の行動につながらなければ意味はない。結局、相手を「動かしてなんぼ」の世界だと訴える。
 人の話には、結論となる「主張」があり、それを裏付ける「根拠」を三つほどセットにすれば、格段に説得力が増すという。言葉を省き、スッキリ・カンタンを心掛け、難しい用語は中学生に分かるくらいの言葉に置き換えることが重要、と。また、人は論理だけでは動かず、イメージすることで感情が揺さぶられるから、図表を見せたり「想像してみてください」と呼び掛けたりするのが有効、とも。要は、聞き手の耳からスッと胸に入るような、構成と話し方が大切なのだ。
 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長も絶賛した著者だけあり、本書のアドバイスは徹して具体的。「信頼を得るためには、まずは自分たちのエゴを捨て、相手の課題に向き合い、ニーズに応える。ひたすらこれを続けていれば、必ず商売に結びつきます」との言葉も示唆に富む。(空)
 ●SBクリエイティブ・1512円

〈信仰体験 SOUL 雄魂〉 その男、響かせる者なり。 2018年7月14日

〈信仰体験 SOUL 雄魂〉 その男、響かせる者なり。 2018年7月14日

現実社会という舞台
 

 【大阪府泉大津市】どことなく、ひょうひょうとしている。豪快でもなければ、聴く者に緊張を強いる演奏でもない。テナーサックス奏者・宮哲之さん(61)=泉大津支部、副本部長(支部長兼任)=のジャズは、日々の暮らしの中で気ままに呼吸するように、自由だ。 
 ただ演奏から離れると、後ろめたさを拭いきれずにいた。この道45年。「正直、今が一番しんどい」
  
 兄のレコードでモダンジャズを聴き、その自由な世界に引かれ始めた16歳の春。学友から、軽音楽部にあった古いサックスを「吹かへんか」と誘われた。高校でブルースバンドを組むほど、のめり込んだ。
 大学でも授業そっちのけで練習した。周りが就職する中、父に「25歳まで楽器をやりたい」と頼んだ。「あほか」と言われたが、約束の25歳で大手レコード会社からデビューを果たした。
 当時の音は「野心に満ちていた」。レコードを出して名を上げたい。喝采を浴びたい。そんな欲でステージを踏んだ。
 心の大切さを話してくれた信心の先輩がいた。「桜は自分から動かんけど、自分が輝くから人が寄ってくるんや」。はっとさせられた。宮さんは同志の中で心を磨いた。仲間から「音が変わった」と言われた。
 音の厚みを追求した日々。ジャズ界の巨匠ハービー・ハンコック氏とウェイン・ショーター氏にしびれ、炎のトランペッター大野俊三氏に圧倒された。街にあふれる音楽を耳にしては、頭の中で編曲するのが常だった。36歳、アロージャズオーケストラに入団し、ジャズシーンを駆け抜ける。音楽さえできれば。その思いは、自分のエゴだと思い知る。
  
 妻・薫さん(58)=県総合婦人部長=が家計を気にしていた。生活費、ローンの返済……宮さんは稼ぎを渡し、任せてきた。
 もちろん、これまでも苦しい時があった。結婚当初は、すし店やビルの清掃のアルバイトを掛け持ち、しのいだ。バブル崩壊の時は、家賃のかからない妻の実家に転がり込み、大工の義父を手伝って収入を得た。
 だが、おととしに義母が、昨年に義父が逝き、気が付いた。
 「義父母が暮らしを支えてくれていた」
 そこに目を向けず、演奏してきた自分が急に、情けなくなった。
 この一年ほど、己を嘆いた年はない。
 あれだけ好きだった音楽が、嫌いになった。街にあふれる音楽を耳にすると卑下するようになり、落ち込む。その場から急いで逃げた。初めて過呼吸を経験した。
 安定を求めて、楽器を置くこともよぎった。だが年齢を考えると、新しい仕事に就く自信もない。子育てと家事を妻に任せ、父親らしさを見せなかった自分の姿は、家族の目にどう映っていたのだろう。唱題がつらいと感じた。
 一方でこの一年ほど、池田先生の言葉をかみ締めた年もない。
 1990年(平成2年)、宮さんは関西大文化祭に出演した。歓喜に高ぶる参加者に、池田先生は厳愛の言葉を贈った。
 「明日からは、現実の社会の中で、(中略)生き抜いていただきたい」
 自信をなくした己との対峙という現実社会。苦労をかけた家族に「すまん」の一言も切り出せないでいる。
 しおれる心を鼓舞する音律があった。池田先生のピアノだ。右手のメロディー、左手の圧倒的な打鍵。「あれは命の鼓動。戦いの銅鑼だと思う」
 励ましの黄金律が、泥にまみれても生きよと叫ぶ。「俺にはこれしかない。やるしかない」。メッキの剝がれたビンテージのテナーサックスを手に、今をあがく。
 開き直りに似たプレースタイル。こびはしない。どちらかといえば無愛想。往年のパワーはないが、今までにないハートがある。
 「ジャズは感謝の上に成り立つ」
 そのことに宮さんが気付くまで、義父母は何も言わず応援し続けたのかもしれない。
 再起を誓って働いた。帰りが日をまたぐ時がある。宮さんが静かに玄関を開けると、声を抑えた妻の唱題が聞こえてくる。“この題目に、俺は支えられてきたんやな”
 「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(御書1192ページ)。妻の覚悟もまた、感謝の音を響かせる夫の土壌になった。味わったことのない、現実社会という名の舞台。「家族のために吹こう。まだ終わりじゃない」

世界広布新時代第36回本部幹部会 九州総会から(要旨) 平井秀昭九州長 川上浩子婦人部長 2018年7月14日

世界広布新時代第36回本部幹部会 九州総会から(要旨) 平井秀昭九州長 川上浩子婦人部長 2018年7月14日

青年を先頭に新たな広布の山を登攀
 

 平井 本年は、九州に初の支部旗が翻って65周年。池田先生は、年頭に「一、地涌の拡大 一、歓喜の団結 一、師弟の勝利 永遠に先駆の大九州たれ!!」との新たな指針を贈ってくださいました。

 川上 小説『新・人間革命』が完結となるこの時、全地区、全ブロックの同志の皆さまが、こんなにも題目をあげ、折伏をして迎えた本部幹部会はありません。「我らは種をまく人なり」との地涌の使命を果たし抜かれた尊き同志の皆さまの姿に、胸がいっぱいです。九州は勝ちました(拍手)。

 平井 その戦いの結果、男子部は地区1、女子部は本部3の折伏を達成。学生部も部2を超え、青年部は日本一の折伏を成し遂げてくれました(拍手)。そして皆さん、この半年間で、1万1178世帯の空前の世帯増を達成し、師匠との誓願を果たすことができました(拍手)。

 川上 この勝利の原動力は、2014年から毎月、開催してきた「人間革命池田塾」の中で、「師弟の精神」を学び、実践してきたことにあります。婦人部も日々、『新・人間革命』を熟読し、先生と対話する思いで走り抜いてきました。九州は、これからも『人間革命』と共に、どこまでも師弟の道に徹していきます。

 平井 九州は、学会創立90周年に向けて、温かな創価家族の団結の戦いで、新たに地区10人の青年・未来部員を誕生させ、九州青年20万人の後継の陣列を断じて築いていきます。

 川上 地涌の義を決定づける青年・未来部こそ、私たちの誇りです。

 平井 青年を先頭に、師弟の凱歌を轟かせ、永遠に先生と共に、新たな広布の山を登攀していこうではありませんか(拍手)。

世界広布新時代第36回本部幹部会 九州総会から(要旨) 原田稔会長 2018年7月14日

世界広布新時代第36回本部幹部会 九州総会から(要旨) 原田稔会長 2018年7月14日

「一人」を大切にした創価三代の師弟
勇気の祈りで仏縁を広げよう
 

 一、「世界広布新時代第36回本部幹部会」ならびに「九州総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 本日は、13カ国・地域から109人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
 一、初めに、西日本を中心とする豪雨に際して、被災された皆さまに衷心よりお見舞いを申し上げます。学会としても、本部をはじめ各地で対策本部を立ち上げ、会員の安否確認や被災状況の把握に全力を挙げております。全国の同志の皆さまと共に、ご無事と一日も早い復旧を心からお祈りしております。
 一、さて、ノーベル平和賞受賞者のエスキベル博士と、SGI会長である池田先生による共同声明の国際記者発表会が、先月、イタリアの首都ローマにあるイタリア国際記者協会で開催されました。これにはエスキベル博士が自国アルゼンチンから駆け付け、池田先生の代理である池田博正SGI副会長と共に、共同声明「世界の青年へ レジリエンス(困難を乗り越える力)と希望の存在たれ!」を発表しました。
 核兵器の廃絶、難民、気候変動など、人類が直面する喫緊の諸課題に触れながら、全ての若者に連帯と行動を呼び掛ける声明は、今、世界中で大きな反響を呼んでいます。
 イタリア、フランス、スペイン、アルゼンチン、ブラジル、キューバ、韓国などの新聞やオンラインニュース等で報道され、さらに、イタリアの雑誌「イル・ミオ・パーパ」は、エスキベル博士へのインタビューと共に、記者発表会の模様を写真入りで紹介。スペインのマドリード宗教間対話協会は、公式ホームページで共同声明を紹介しました。
 さらに、翌日の記念イベントに来賓として参加したローマ教皇庁のシルヴァーノ・トマーシ教皇大使は、「この声明が、社会の現実を周縁から見るなど、多くの点でフランシスコ教皇の洞察と響き合っていることをうれしく思います。新しい世代の人々こそが、病める地球を変革する道を開いていけるのです」と語っております。
 声明では、こう呼び掛けられました。「青年たちが人々と共に団結し、生命の尊厳を守り、不正義と闘い、肉体と精神、そして自由のための糧を分かち合うこと――。私たち、アドルフォ・ペレス=エスキベルと池田大作は、現代および未来の社会のため、新しい希望の夜明けを開くため、それが不可欠だと考える。
 青年たちがその行動を広げていくならば、揺るがぬ人類の普遍の精神的遺産と、『公正』や『連帯』に基づく新たな世界を構築できることを確信してやまない」
 まさに、その主役こそ創価の青年、世界中に躍り出た池田門下生であります。
 「新しい希望の夜明け」は、私たちが開く――こう固く誓い合いたいと思います(拍手)。
 一、エスキベル博士は、記者発表会の日、“人は100歳まで青年でいられる”と、すがすがしい笑顔を見せておられたそうです。
 来る8月6日は、池田先生が小説『新・人間革命』の執筆を開始してくださってから25周年。25年前、池田先生は『新・人間革命』の「はじめに」に、つづられました。
 「自身のこの世の使命を果たし抜いてこそ、まことの人生である。かのゲーテも、ユゴーも、また、トルストイも、八十余歳にして、なお、生き生きとして働き、信念のペンを執り続けた。私は六十五歳であり、まだまだ若い」と。
 そして、この四半世紀、嫉妬の坊主と反逆の輩による攻撃もありました。一部政治家や俗悪なマスコミが結託しての宗教弾圧の謀略もありました。全て池田先生が矢面に立たれ、かつ、世界広布の前進も陣頭指揮を執ってくださいました。
 その激闘の間隙を縫って、先生はペンを執られ、私たち一人一人に励ましの手紙をつづり、今なお、つづり続けてくださっているのであります。
 このご恩に報いようとするならば、池田先生と同じ心――すなわち「まだまだ若い」との青年の心で、「自身のこの世の使命」を果たし抜いていかなければならないと思います。
 一、思えば牧口先生は、70歳にして自ら九州の地を訪れ、ある時は、東京で入会した学生たちの両親へあいさつに出向くなど、「一人」への大誠実を貫かれました。
 ご高齢を押して、3等列車の硬い座席に揺られての、片道だけで丸一日がかりの長旅です。そうした苦労などものともしない、一人また一人と仏縁を結ぶ行動によって、広布の種は厳然とまかれました。
 そして、同じく「一人」を大切にし抜いた戸田先生が、幸福の花園を日本中に拡大され、さらに池田先生が世界中に拡大された――それが、創価三代の師弟を貫く“伝統”です。
 かつて池田先生は、ご指導くださいました。「いろいろな活動があるけれども、大事なことは折伏精神なんだよ。根本に折伏精神があるかどうか。それがあって初めて、さまざまな取り組みも、地についた活動になる」
 根本に、折伏精神があるかどうか。それは、相手の心に仏の種をまこうという、「祈り」によって決まります。
 その祈りさえあれば、いかなる戦いであれ、私たちの一回一回の出会いは、必ず仏縁となります。ゆえに、一切を仏縁拡大のチャンス、また幸福拡大の仏道修行と捉えて、信心根本、唱題根本に挑んでいきたい。
 池田先生のご指導を胸に、この夏、全国を舞台に友好を大きく拡大し、一対一の対話から、勝利の頂へ、挑戦の歩みを開始していこうではありませんか(拍手)。

〈座談会 師弟誓願の大行進〉46 7・19――女子部結成記念日 明るく朗らかに大歓喜の青春 2018年7月12日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉46 7・19――女子部結成記念日 明るく朗らかに大歓喜の青春 2018年7月12日

豪雨災害一日も早い復旧・復興を祈念
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
伊藤女子部長
大串白蓮グループ委員長
櫻井鼓笛部長
47都道府県から友が集い、東京牧口記念会館で開かれた「全国白蓮グループ大会」(1日)

 原田 あらためまして、西日本を中心とした記録的豪雨により、犠牲になられた方々に、哀悼の意をささげますとともに、被災された全ての皆さまに、お見舞い申し上げます。

 長谷川 一刻も早く救助活動が進展し、復旧が進むことを念願しています。学会としても、本部をはじめ、各地に災害対策本部を立ち上げ、被災状況の把握や、被災者の皆さまへの激励、支援に全力を挙げています。

 原田 早速、青年部、壮年部の有志が「かたし隊」を立ち上げ、被災住宅の片付けや清掃に従事してくださっている地域もあります。現在、多くの地域で暑い日が続くことが予想されていますので、慣れない避難場所での生活を余儀なくされている方を含め、どうか熱中症には、くれぐれも気を付けてください。

 長谷川 いまだに、断水や停電をしている地域もあります。また今後も、土砂崩れや河川の氾濫などによる、二次災害に警戒が必要です。さらに、再三、言われていることですが、浸水した車のエンジンを掛けることは、感電などの危険があるので、絶対にしないでください。

 原田 池田先生も、「尊き宝友を一人ももれなく、三世十方の仏菩薩よ、無量無辺の諸天善神よ、断固として護りに護り給えと、私はいよいよ強盛に祈り抜いてまいります」と言われています。被災者の皆さまが、変毒為薬の信心で、苦難を乗り越えていけるよう、全力で応援してまいります。

弘教に走る“白蓮”

 伊藤 女子部は今、7・19「女子部結成記念日」に向け、弘教・拡大に挑み、「世界の姉妹と! 絆拡大月間」を進んでいます。

 原田 1日に八王子市の東京牧口記念会館で行われた、7・8「白蓮グループの日」を記念する「全国白蓮グループ大会」も、清新な息吹みなぎる素晴らしい会合でしたね。

 大串 この日を目指し、全国で班1人以上に当たる友を御本尊受持・入会決意に導くことができました。当日は、誕生40周年のグループ歌「星は光りて」を、皆で誓いを込めて大合唱することもできました。

 伊藤 その際、場内を暗くし、LEDを使って、満天の星を演出。皆が歌に込められた先生のお心を感じながら歌い、感動的な一幕となりました。

 大串 広島の総県委員長は、大会に参加した直後、友人と語らう機会を設けました。会合で感じた先生の温かな心を、ありのままに伝えたところ、友人は入会を決意されました。

 伊藤 東京・世田谷の班長は、大会の日の夜に開催された“班パーティー”に、友人と一緒に参加。班員の友人も2人いる中、SGIの友の姿を紹介したVODを観賞し、「海外の方が、こんなに情熱的に、信仰に励んでいることに驚きました」などと感想を語り合い、何と、3人の友人全員が入会を決意しました。

 大串 大会でも紹介しましたが、1977年(昭和52年)4月、第1回「白蓮グループ総会」の席上、池田先生は大事な指針を示されました。「白蓮グループの新時代の使命は、自分自身の人間革命のために、広宣流布の宝城を守り、磨いていくことです。そして、全ての同志を守っていくことです。そこに焦点を合わせていただきたい」と。

 伊藤 白蓮グループの使命が、明確に示された重要な指導です。さらに、先生は言われました。「信心とは、決して窮屈な思いをするようなものであってはならない。“信心して本当によかった。私はうれしい”と心から実感できるようになっていただきたい」と。これは、全ての女子部員への指針であると思います。

 原田 先生は常々、女子部の皆さんは、広々とした心で、明るく朗らかに、伸び伸びと、広布の道を歩んでいただきたいと言われています。法華経に説かれる「心大歓喜」(心の底からの大歓喜法華経410ページなど)こそが、女子部に託された先生の期待です。

 伊藤 先生が揮毫され、長年、学会本部にあった「心大歓喜」の「書」は今、創価女子会館に飾られています。皆で、先生が言われる通りの女子部へと成長してまいります。

鼓笛は先生と共に

 櫻井 鼓笛隊では現在、7・22「鼓笛隊の日」を記念する、世界広布新時代第1回「鼓笛隊総会」を目指し、楽しく、にぎやかに、弘教・拡大に走っています。

 伊藤 「永遠に先生と共に!」との誓いを込めて行われる総会では、学会創立100周年に向け、鼓笛隊が、平和の世紀の勝利を開きゆくことを宣言します。

 原田 先生は、「学会の鼓笛隊は、広宣流布のためにある。世界の平和と、人びとの幸福のためにある」と言われ、その重要な役割を明確に示されています。

 櫻井 私たちは、「平和の天使 実践の5指針」――「一、祈りで『幸福の宮殿』を輝かせよう! 一、心を結ぶ『友情の虹』をかけよう! 一、師弟の心で『勇気の光』を広げよう! 一、団結と努力で『世界一の希望の調べ』を奏でよう! 一、鼓笛姉妹の前進で『平和の世紀の勝利』を開こう!」を胸に、使命の人生を歩み抜いていきます。

 原田 小説『新・人間革命』第30巻の上巻「雌伏」の章には、79年12月に開催された、第3回「鼓笛隊総会」の模様がつづられています。この時、先生は、第3代会長を辞任された直後でしたが、鼓笛隊の友の再三の要請を受け、出席されました。

 櫻井 先生は、「何があっても鼓笛隊は変わらない。びくともしない。生き生きとしている」「やはり一つのことを繰り返しやっていくことが、一番強いんだ。崩れないものができる」と言ってくださいました。これこそが、私たち鼓笛隊の永遠の誇りです。

 原田 今や、白蓮グループも、鼓笛隊も、世界に、その輪が広がっています。どうか、皆さんも、世界広布の栄光の歴史をつづり残していってください。