<座談会 栄光の峰をめざして>58 9月15日は「ドクター部の日」

<座談会 栄光の峰をめざして>58 9月15日は「ドクター部の日」 「一人」に寄り添う慈愛の医師に 2017年9月14日

寒暖差の激しい時期 万全の健康管理で
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
酒井ドクター部長
石川女性ドクター部長
志賀男子部長
勇気と慈悲をあわせ持ち、「生命の世紀」の先頭を走る妙法の名医らが、新たな前進を誓い合う(10日、東京・新宿区の常勝会館で開かれた「ドクター部の日」記念の首都圏幹部会)

 永石 去る8日、日中国交正常化45周年を記念する式典が、北京の人民大会堂で行われました。

 志賀 式典の模様は聖教新聞にも詳しく報道されていました。創価学会からも、谷川主任副会長、寺崎副会長らが出席しました。

 原田 「9月8日」は、1968年に池田先生が国交正常化提言を発表された日です。中国の人たちは日中友好への先生の貢献をよくご存じです。先日の式典では、周恩来総理の姪である、周秉徳氏があいさつ。その中で、74年に実現した、先生と周総理との歴史的な会見についても言及されました。

 永石 会見の折、周総理が池田先生に対して、自身がかつて日本に留学し、「桜が満開」の時に中国に帰国したこと、また、「日本に対しての思いが深い」ことなどを語られたとのことでしたね。

 志賀 先生はこれまで、周総理をはじめ、中国の各世代の指導者と親交を深めるとともに、教育、文化、青年交流を積極的に進められました。まさに日中の金の橋を架けられたのです。

 原田 両国の新たな関係を築くのは、後継の青年の使命です。先生が開かれた友誼の道を一段と強固にするためにも、民間交流をさらに深めてまいりたい。

人格と技量を磨く

 永石 9月15日は「慈悲の医学」を実践するドクター部の日ですね。

 酒井 はい。1975年のこの日、池田先生が、ドクター部の第3回総会に出席してくださったことが「部の日」の淵源です。

 石川 先生は、医療技術だけをもつ「病気の医師」ではなく、躍動する生命力を引き出す「人間の医師」であることを、ドクター部に望まれました。私たちにとって、常に立ち返るべき原点となっています。

 原田 多忙な中、それぞれの専門分野を生かした健康セミナーや健康相談にも尽力してくださっていることに、心から敬意を表します。各地から感謝の声が寄せられています。

 永石 未来部とも連携し、医療分野に進みたいと希望している未来部員へのサポートなども行っていますね。心のこもった具体的なアドバイスや激励に、保護者からも喜びの声が届いています。

 志賀 青年医学者会議、女性医学者会議などのメンバーも、組織の第一線で奮闘しながら、実証を示しています。大阪で歯科医師をしている、あるメンバーは男子部の部長として活動しながら、創価班の一員として任務にも就き、本年4月には弘教を実らせました。

 酒井 さらに先日、彼は口腔外科学会の認定医試験にも合格。今、「抜苦与楽のドクター」を目指し、仕事と学会活動の両立に全力で励んでいます。

 原田 池田先生は、医術にも秀でていた四条金吾の姿を通して「大事なことは、広宣流布に生き抜き、そして、武士や医師としても、人格、技量ともに立派であると言われる人になっていくことである」と指導されたことがあります。

 石川 私も、日々の診療の中で、徹して「一人」に寄り添い、「この医師に会って、元気が出た」と患者さんに言われるようなドクターを目指しています。

 酒井 かつて、先生はドクター部に対して、患者さんに、「どこまでも謙虚に尽くし、一人の人間として尊敬し、心と心を通わせていく」ことの重要性を教えてくださいました。そのためにも真剣に祈り、第一線で学会活動に励み、人間性を絶えず磨いていくことを心掛けています。

 原田 これからも“戦うドクター部”の誇りを胸に、その陣列をさらに広げていってください。

食事・睡眠・運動

 志賀 さて、9月も中旬となり、日によって、また一日の中でも寒暖差が激しい時期です。体調管理で心掛けるべき点はありますか。

 酒井 夕方以降の「冷え」対策のために、カーディガンなど上着を携帯するといいでしょう。一方で、日中はまだまだ暑くなる日もあります。小まめに水分、塩分を取るなど、夏場と同じ警戒心で熱中症対策をしてください。

 石川 何よりも、日々の生活の中で「食事」「睡眠」「運動」といった基本的なことをおろそかにしないことが大事です。

 酒井 食事に関しては、1日3食を規則正しく食べること。また、バランスのよい栄養素を取ることも心掛けましょう。

 石川 睡眠時間の確保も大切です。良質な睡眠は生活習慣病の予防にもなります。

 酒井 適度な運動も代謝を高め、ストレス解消にもつながります。ウオーキングや、ストレッチなど、無理のない範囲で、習慣化していくことが望ましいです。

 石川 私自身、4年前に病気で入院しました。幸い、早期発見で治癒できましたが、以降、自らの健康管理を徹底しています。

 酒井 企業や自治体などで行われている定期健診を積極的に受けることも大切ですね。特に、がん検診は「対象年齢」が定められています。該当する年齢の方は必ず受診してください。早期発見が早期治療につながります。

 原田 池田先生は、①張りのある勤行②無理とムダのない生活③献身の行動④教養ある食生活――の「健康の4モットー」を示されました。生活に根差した明瞭な指針です。

 永石 御書にも「仏法と申すは道理なり」(1169ページ)とある通り、「信心即生活」の心掛けが大切ですね。

 原田 「信心しているから大丈夫」との油断は禁物です。私たちは、信心しているからこそ、賢明な生活を送っていきましょう。