〈池田大作先生 四季の励まし〉 青年と共に偉大な人生を 2018年1月7日

池田大作先生 四季の励まし〉 青年と共に偉大な人生を 2018年1月7日

 
 

 大いなる理想に生きる――
 そこに青年の証しがある。
 そして偉大なる人生とは
 “青年の心”で
 一生を生き抜くところにある。

 若き挑戦の魂に
 行き詰まりはない。
 全ては“行動”から始まる。
 行動を開始すれば、知恵がわく。
 「道」が見えてくる。
 道があるから歩くのではない。
 歩くから道ができるのである。

 若いということは、それだけで、
 いかなる権力者も敵わない
 「無限の財宝」をもっている。
 くよくよと
 後ろを振り向く必要など、
 まったくない。
 まず今いる、その場所で、
 自分らしく光っていくことだ。
 信頼を勝ち取っていくことだ。

 あの大歴史家トインビー博士の
 「若さ」の秘訣は明快であった。
 「次の世代に
 起ころうとしていることに、
 ほんとうに
 関心をもつこと」である。
 人生の総仕上げとは、
 過去の肩書など取り払って、
 未来のため、青年のために、
 心を砕き、知恵を出し、
 手を打つことなのだ。

 私は青年を信ずる。
 一点の曇りもなく、
 わが弟子を信じている。
 青年には、限りない宝がある。
 それは誠実だ。正義だ。勇気だ。
 青春には、誇り高き使命がある。
 それは行動だ。前進だ。勝利だ。
 君たちよ! あなたたちよ!
 青春の生命の本領を
 大いに発揮し、
 私と共に、新時代を断固として
 勝ち飾ろうではないか!

 ジェット機が雲を突き抜け、大空へ上昇していくと、眼下に白雪のアルプス山脈が広がっていた。1994年(平成6年)5月、ドイツからイタリアに向かう機中、池田大作先生がシャッターを切った。
 人生は、決して平たんな道ばかりではない。仕事の問題や病気、家庭不和など、次々と試練の山が立ちはだかる。そうした山々に挑むからこそ、自身の秘められた力を引き出せる。
 スイスの思想家・ヒルティは叫んだ。「さあ、前進だ、断固として『より高きをめざせ』」(草間平作・大和邦太郎訳『幸福論(第三部)』岩波書店
 さあ、新しき勝利の峰へ出発しよう。青年と共に、青年の心で――。