〈座談会 師弟誓願の大行進〉29 「先生は、私たちの心の中に!」 世界広布の種が人材の大輪へ 2018年4月12日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉29 「先生は、私たちの心の中に!」 世界広布の種が人材の大輪へ 2018年4月12日

求道の精神に距離は関係ない
〈出席者〉
原田会長
池田主任副会長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
2年間で24人に弘教した男子部員など、皆が拡大に挑戦して迎えた「アルゼンチン青年平和文化総会」。識者は“社会を変えゆくSGIの青年部員であることに、「自信」を持ってほしい”と

 伊藤 世界各国の「3・16」60周年記念大会の模様が、3・4月にかけて、聖教新聞で報道されました。

 永石 ミクロネシアリトアニアパナマ、ネパール、ソロモン諸島、フィジー、ニューカレドニアなど、世界192カ国・地域に広がるSGIの姿を物語る写真の数々に、大きな反響が寄せられていました。

 竹岡 そこで今回は、先日、台湾を訪問された原田会長とアルゼンチン、ブラジルを訪問された池田主任副会長に、現地の活動の様子を伺いたいと思います。

 原田 本年は、池田先生が、1963年に台湾の松山空港で、草創の同志に渾身の励ましを送られてから55周年です。この時、先生はメンバーに、「本当の勝負は、30年、40年先です」「冬は必ず春となります」と語りました。

 永石 戒厳令下の台湾で、組織の解散が命じられたのは、その3カ月後のことでしたね。しかし、台湾の同志は、この指導を抱き締め、忍耐強く走り抜いてこられました。

 原田 今回、台湾北西部の苗栗県から、先生に「名誉県民証」が授与されました。これで、台湾にある全ての市・県から、先生に「名誉市民・県民」の称号が授与されたことになります。まさに、信頼と友情を広げてきた、台湾創価学会の勝利の実証です。

 竹岡 台湾屈指の名門・中国文化大学では、同大学が主催し、「池田大作平和思想研究国際フォーラム」が行われましたね。今回で12回目です。世界中から先生の思想を研究する学者が集って、活発な議論を展開していると聞き、創価学会が、社会にあって、どれほど重要な存在であるかを、あらためて実感します。

 原田 中国文化大学では、同大学の張鏡湖理事長とも、お会いしました。張理事長は、先生と7度も会見を重ね、対談集『教育と文化の王道』を編まれている方です。その理事長が語る、「中国と日本の国交回復は、池田先生のおかげです。周総理が病を押して、池田先生と会い、中日友好を託したからこそ、今があるのは、紛れもない歴史の事実です」との言葉には、千鈞の重みがありました。

 永石 張理事長は91歳になられ、最近は公の場に出られることは少なく、その姿を見た参加者が驚いていたと伺いました。何より、台湾学術界の重鎮である張理事長が、こうした席で、先生の日中友好への貢献を高く評価することは、どれほど先生との信義を大切にされ、また先生がどれほど深い友情を築いてこられたかを物語っていますね。

 原田 その通りです。55年前には解散を命じられ、会合も開催できなかった台湾で、ここまで信頼が広がり、組織の隅々にも勝利の歓喜が満ちあふれている――これこそ、先生の指導を体現してきた同志の奮闘のたまものです。

 伊藤 台湾創価学会は今、台湾行政院の内政部が授与する最高の賞を20回連続で受けるなど、「社会になくてはならない存在」としても輝いていますね。

 原田 「賢者はよろこび愚者は退く」(御書1091ページ)との仰せ通り、何があろうと愚直な信心に徹し抜いてきたからこそです。たった一度の出会いでも、師弟の誓いを忘れず、賢く粘り強く、団結して信心を貫けば、最後は必ず幸福勝利の人生を歩むことができる。このことを証明しているのが台湾の同志です。

青年が先頭を走る

 池田 アルゼンチンは本年、池田先生の訪問から25周年です。平和・文化・教育などの分野で、社会に貢献してきた同国では、今回の25周年を記念する学会の諸行事が、宗務局の重要行事として開催されました。

 原田 25年前、私も同行させていただきましたが、7日間の滞在で、大統領との会見や、大学からの名誉学位記の受賞、世界青年平和文化祭への参加など、広布発展への大きな種をまかれました。

 池田 当時、青年部として、先生との出会いの原点を築いた壮年・婦人部は今回、「あの感動と歓喜を、今の青年部にも味わってもらいたい」と懸命に青年たちを支えました。そうした中で開かれた青年平和文化総会で、3000人の青年が「〽私は見つけた/あの日/師匠が植えた種を/あれから/あなたの心は/ここにある……」と合唱する姿は感動的でした。日本から距離的には遠く離れたアルゼンチンですが、求道の精神に、距離は関係ないことを実感する歌声でした。

 竹岡 今回の一連の記念行事に、6500人の青年部員が1万3000人の友人と共に参加したとも聞きました。模範の前進に、胸を熱くしています。

 池田 ブラジルでは、大学からの名誉学位記の授与式や、歓喜の総会が行われました。また、ロシアの文豪トルストイや、フランスのエミール・ゾラらが在外会員に名を連ねる創立121年のブラジル文学アカデミーも訪問しました。

 原田 先生は93年2月、同アカデミーを訪れ、在外会員に就任。「人間文明の希望の朝を」と題する講演を行いました。今回、聖教の記者が取材で訪問すると、受付の男性が、「アタイデ総裁と池田先生が、この場所で会見されたことを、よく覚えています。尊敬するアタイデ総裁が、うれしそうに語っていた姿は、今でも思い出します」と述べていたそうです。

 池田 アルゼンチン、ブラジルの多くの青年が、瞳を輝かせ、「先生、ご安心ください。先生の夢は、アルゼンチン青年部が、かなえてまいります!」「先生のおかげで、こんなに幸せになりました。ブラジル広布は私が成し遂げます!」と語っていました。25年前に、先生がまかれた広布の種は今、青年に受け継がれ、爛漫たる人材の花として咲き薫っているのです。