〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉18 学会活動は異体同心の総力戦 副役職の友こそ前進の原動力 2019年2月18日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉18 学会活動は異体同心の総力戦 副役職の友こそ前進の原動力 2019年2月18日

公明は永遠に「大衆とともに」
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
大串女子部長
私こそ地域広布の主役!――奮闘する副役職の友に心からの感謝を(昨年、東京で行われた副役職者の集い)

 長谷川 連日、全国の同志の皆さんが対話拡大に挑戦しています。広布のため、人々のため、社会のための行動は、全て大きな福運となります。

 原田 御書に「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(552ページ)とあります。私たちの立正安国の対話は、どんな人にも自他共の幸福の種をまいていくことができます。反発する逆縁の人にさえも、仏縁を結んでいけるのです。粘り強く、誠実に友情と信頼の輪を拡大していきたい。

 竹岡 今、各地に行かせていただいて思うのですが、正役職の人と共に副役職の方々が活躍している地域は、明るく勢いよく戦いを推進されていますね。

 原田 広宣流布と立正安国を目指す私たちの学会活動は異体同心で進む「総力戦」です。だからこそ、池田先生が“異体同心の要”とたたえられる「副役職」の皆さんの活躍が不可欠です。

 長谷川 広宣流布の突破口を開いた蒲田支部の「二月闘争」、さらに、その後の文京支部の戦いでも若き池田先生は支部幹事、支部長代理という立場でした。

 原田 学会の役職は全て、広布の推進を担う使命と責任があります。副役職の皆さまが役割を果たし抜いていけば、地域広布は大きく前進していきます。

 永石 正役職者と副役職者が“ペア”で激励に取り組んでいる地域もあります。副役職の方の中には経験豊富な先輩も多くいます。行動を共にすることで、心温まる励ましを広げていくことができますね。

 原田 その異体同心の団結の根幹が師弟不二の精神です。師のために、師と共に――この信心で皆が一丸となって、勝利の峰を登攀してまいりたい。

明確な役割分担で

 大串 先日、女子部は全国約450会場を中継で結び、副役職の方々などを対象にした御書講義を行いました。副役職の先輩の励ましで立ち上がった女子部のメンバーは多く、大切な存在として光っています。

 長谷川 先生は副役職の人たちに「自分は脚光を浴びなくとも、友をもり立てて、目覚ましい躍進を成し遂げていく人は、最も気高き陰徳を積んでいるのである」と指導されています。

 原田 だからこそ、正役職の方は副役職の同志に深く感謝し、大切にしていくことが大切です。『新・人間革命』第25巻「福光」の章には正役職者の姿勢について、こう記されています。「“副役職の方々の力をお借りするのだ”という姿勢で接し、尊敬していくことが大事です。連絡なども、むしろ、正役職者の方から積極的に取って、意見や応援を求めていくんです」

 永石 大事なことですね。先生はさらに、「副役職者の役割分担や責任を明確にしていくことも必要でしょう。副役職者が、中心者と呼吸を合わせ、はつらつと活躍している組織は、大きな力を発揮しています」とつづられています。

 原田 正と副が連携を密に情報を共有することが大切です。そのことで副役職者の役割も明確になり、責任感もより深くなります。リーダーの団結で“必勝の息吹”を一人一人の心に波及させていきたい。

「地域密着」が強み

 永石 私たちが支援する公明党は今年、結党から55周年を迎えます。結党当時の状況は『新・人間革命』第9巻「衆望」の章にも詳しく描かれています。

 長谷川 あの頃、日本では、保守政党は大企業を擁護し、革新政党はそれらの企業で働く組織労働者に基盤を置いていました。しかし、日本は中小企業などが圧倒的に多い。つまり、真の意味で多種多様な「大衆の声」に耳を傾ける政党が存在しなかったのです。

 竹岡 「衆望」の章にはこうつづられています。「多様な大衆に深く根を下ろし、大衆の味方となり、仏法の慈悲の精神を政治に反映させゆく政党が、今こそ躍り出るべきであろう。それが衆望ではないか――山本伸一は、こう結論したのである。彼は、日本の政治の現状を検証していくなかで、公明党の結成の意志を固め、あえて嵐に向かって、船出しようとしていたのである」

 大串 真に庶民のための政治を目指し、誕生したのが公明党だったのですね。

 原田 その根本にあるのが「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」という立党精神です。現実に、立党以来、公明党は政治の腐敗をただし、各地で公害の解決にも尽力してきました。そして、平和に貢献し、福祉、教育の向上などに大きな力を発揮してきた歴史があります。

 竹岡 この55年間、国政に登場しては消えていった政党は、60以上ともいわれています。票欲しさに離合集散を繰り返す政党も少なくない。そのような状況の中で、公明党が時代の風雪に耐え、一貫して国民の声に応えながら、着実に実績を積み上げているのも、不変の立党精神が原点にあるからこそといえます。

 大串 一橋大学大学院の中北浩爾教授は「議員が真面目であり、地域密着であることが公明党の一番の強みだ。これほど国会議員や地方議員が現場に足を運び、有権者の声に耳を傾けている政党はない」と述べています。

 永石 公明党には、全国各地で積み重ねてきた「地域密着」の実績があります。生活者目線の具体的な実績に、地域の方々からも大きな信頼が寄せられていることを実感します。

 竹岡 20年前の1999年、公明党自民党からの要請を受けて連立政権に参画。以来、民主党政権の3年間を除き、連立与党として政治の安定と改革の「要」の役割を担っています。

 原田 公明党はどこまでも、立党の精神を忘れることなく、国民の声に応える政治を貫いてほしい。