〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉43 6月6日は牧口先生の生誕日 立正安国の実現こそ学会の魂 2019年6月3日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉43 6月6日は牧口先生の生誕日 立正安国の実現こそ学会の魂 2019年6月3日

公明は現場の声から政策立案
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
大串女子部長
広宣流布の闘士」のための殿堂であり、「創価学会の闘士」が集うための城――初代会長・牧口先生の死身弘法の尊き生涯を永遠に顕彰する東京牧口記念会館(八王子市)

 大串 6月6日は初代会長・牧口常三郎先生の生誕日です。さらに、本年の「11・18」には牧口先生の殉教から満75年となります。

 原田 牧口先生の1年4カ月にも及んだ峻厳な獄中闘争の様子は、特高警察の「訊問調書」という形で当時の内務省の資料に残っています(『牧口常三郎全集第10巻』所収、第三文明社)。

 長谷川 牧口先生が特高警察の訊問に対して、「立正安国論」を引用し、次のように堂々と答えられていたことも明記されています。「この法(=仏法)が国内から滅亡するのを見捨て置いたならば、やがて国には内乱・革命・飢饉・疫病等の災禍が起きて滅亡するに至るであろうと仰せられてあります」(現代表記に改めた)

 原田 仏法の法理に基づき、牧口先生は国家神道を精神的支柱として戦争を推し進める軍部政府の誤りを真っ向から破折されました。まさに「王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」(御書287ページ)との御文の通りの実践を貫かれたのです。

 永石 当時のあの日本の状況下で、一歩も退かずに立正安国を叫ばれた。どれほど強き信念であったことでしょうか。

 志賀 この崇高なる創価の魂を青年部は、しっかり胸に刻んでいきます。

 長谷川 牧口先生は、自らが先頭に立ち、一人の幸福のために、日本全国を東奔西走されていたことでも知られています。

 志賀 池田先生は、1日付の「新時代を築く」の中で、牧口先生が戦時下、九州へも何度も足を運ばれ、その途次には兵庫への訪問を重ねられていたことを教えてくださり、「草創の神戸の支部も、先師が手づくりで築かれたのである」とつづられました。

 永石 一人を大切にされ、どこまでへも駆け付ける牧口先生の精神は、創価学会の伝統ともいえます。

 長谷川 戸田先生、池田先生もまた、広布の激戦地を転戦し、徹底して同志を励まし抜き、拡大の突破口を開き、今日の偉大な学会を築いてくださいました。

 原田 広宣流布のため、立正安国のためなら、時間も距離も、いかなる労苦も惜しまず、動きに動く。この、三代会長の実践に連なり、私たちも眼前の戦いに挑んでまいりたい。大きく動き、断じて勝利していこうではありませんか。

全世代型社会保障

 長谷川 さて、今夏には、令和の時代になって初の国政選挙である参院選が行われます。

 志賀 私たちが支援する公明党は、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7選挙区の全員当選と、比例区で6以上の議席獲得を目標にしています。

 永石 この目標を達成すれば、参議院公明党として非改選の14議席と合わせて27議席以上。これは、現行の選挙制度では過去最多の議席数となります。

 原田 公明党の国政進出は参院から始まりました。以来、「平和の党」「福祉の党」として、大衆とともに進み、大衆のために戦い、多くの実績を残してきました。本年は結党から55周年でもあります。公明党には断じて勝ち抜き、国民の期待に応える政治をさらに前進させてもらいたい。

 永石 今、日本は深刻な人口減少、少子高齢化に直面しています。この克服は政治の最大の課題です。そのために、子育てから高齢者福祉までの全世代型社会保障が必要です。

 大串 公明党は、これらの課題に対応すべく、参院選に向けて①「子育て安心」社会に②着実な賃上げの実現③希望ある“幸齢社会”に④一人の生命を守り抜く⑤誰もが輝く社会の実現――の「5つの柱」を掲げていますね。

 志賀 公明党は昨年4月から3カ月間、全ての議員が地域をくまなく回り「100万人訪問・調査」運動を行いました。今回の重点政策には、そこで集めた現場の声が反映されています。

 大串 “夜回り先生”こと水谷修氏は「100万人訪問・調査」運動について「この国で忘れ去られた人をあぶり出していく、公明党らしい取り組みだ。公明党がいれば、子どもや高齢者の生きる力につながる」と評価しています。

 原田 大局観に立った上で、現場主義を貫き、小さな声に耳を傾ける。その声から政策を立案し、具体策を提示し、予算を確保して実現していく。これこそが、他党にはない公明党の強みです。 

中道主義」を貫く

 長谷川 今、世界の主要国で政治が不安定になる中で、なぜ、日本の政治は自公政権のもと安定しているのか。その理由は、自公が衆参両院で過半数議席を占めていることだけではありません。多くの識者が、生活現場と直結した政治を進める公明党の役割を高く評価しています。

 志賀 専修大学の野口旭教授は、公明党が教育の無償化や中小企業支援に取り組んでいることを挙げ、「国民の不満や苦しみの芽を摘み取る政策を政権の中で進めていることが、社会・経済の安定につながっている」と述べています。

 大串 一橋大学の中北浩爾教授も、公明党について、「これほど国会議員や地方議員が現場に足を運び、有権者の声に耳を傾けている政党はない」と述べています。

 永石 生活者の目線に立ち、消費税率10%引き上げ時に軽減税率の導入を推進したのも公明党ですね。

 原田 公明党が連立与党の中で大きな働きをしているから政治が安定し、多くの国民から信頼が寄せられているのです。また、一貫して中道主義を貫き、国民的な合意形成に努めてきたのも公明党です。公明党の議員は、こうした豊富な実績と政策を堂々と語り抜いてもらいたい。