本部幹部会で紹介された池田先生の指針 人間主義の夜明けの鐘を高らかに 2018年11月27日

本部幹部会で紹介された池田先生の指針 人間主義の夜明けの鐘を高らかに 2018年11月27日

勇気と希望の声をはつらつと!
広布に戦い抜いた魂は永遠
仏法の智慧に行き詰まりはない
異体同心のスクラムで前進
地道に広布に尽くす人こそ、真の英雄!――遠大な未来を展望し、同志に励ましを送る池田先生(2000年12月、大阪の関西戸田記念講堂で)

 「世界広布新時代第39回本部幹部会」(18日、巣鴨の東京戸田記念講堂)の席上、2000年12月度の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。明“創価勝利の年”へ、勇躍前進する友の指針として掲載する。

 一、20世紀最後の本部幹部会、おめでとう!
 きょうの日を全国の代表の皆さま方とともに、喜びに満ちて迎えることができた。そしてまた、21世紀も、大勝利の歴史を、ともどもに築き残してまいりたい。
 一、ドイツの詩人シラーは、「鐘の歌」という有名な詩を詠んだ。その中に、こういう一節がある。
 「鐘は愛すべき人達を集めて
 和合させ、親密に団結させるのだ。
 そしてこれが鐘の今後の使命だ」
 「平和こそこの鐘の第一の響にてあれ」(木村謹治訳、『シラー選集』1所収、冨山房
 世界は今、新しい世紀、新しい千年の夜明けを告げゆく、高らかな「平和の暁鐘」を待ち望んでいる。
 弱々しく、もの悲しい哀音では、人々を覚醒させることはできない。
 汝自身の中に眠る、尊極なる生命に皆を目覚めさせていく、鮮烈な「哲学の鐘」が必要なのである。
 あらゆる人々を、平和の方向へ、希望の方向へ、幸福の方向へ、繁栄の方向へと和合させ、団結させていく鐘は、どこにあるのか。
 力強く、勢いのある、妙なる歓喜の響きは、どこにあるのか。
 心ある世界の知性は、それを創価学会の「人間主義の鐘」に求め始めた。

23世紀への展望

 一、ご存じの通り、これまで創価学会は、「七つの鐘」を7年ごとに打ち鳴らしながら前進してきた。「七」は「南無妙法蓮華経」の七字にも通ずる。
 第一の「七つの鐘」は、学会創立の昭和5年(1930年)から、昭和54年(79年)までの50年間であった。
 第二の「七つの鐘」を打ち鳴らす、21世紀の前半の50年では、アジアをはじめ世界の平和の基盤をつくってまいりたいと、私は申し上げた。その通りに私は祈り、一つまた一つと、手を打ち続けてきた。
 今回、私がアジアの各地を訪問したのも、この21世紀の構想の上からの新たな第一歩である。
 続く第三の「七つの鐘」を鳴らす21世紀の後半では、「生命の尊厳」の哲学を時代精神にし、世界精神へと定着させたい。
 さらに、第四の「七つの鐘」に当たる22世紀の前半には、世界の「恒久の平和」の崩れざる基盤をつくりたい。
 その基盤の上に、第五の「七つの鐘」が高鳴る22世紀の後半には、絢爛たる人間文化の花が開いていくであろう。
 それが実現すれば、第六の「七つの鐘」、第七の「七つの鐘」と進みゆく。日蓮大聖人の立宗1000年(2253年)を迎える23世紀の半ばごろから、新たな展開が始まるであろう。
 このように私は、未来の遠大な展望を、深い決意と願望と確信を込めて語り合った。

世界平和のために

 一、発足時、SGIは51カ国・地域。それが、今では163カ国・地域へと大発展することができた。〈現在、192カ国・地域〉
 これもすべて、皆さまのおかげである。
 今後もさらに、平和と文化と教育のネットワークを着実に広げてまいりたい。
 一、御聖訓には、「一切のことは、国により、時によることである。仏法は、この道理を必ずわきまえていくべきである」(御書1579ページ、通解)と仰せである。
 この御文の通りに、学会は実践してきた。
 どのような国であっても、どのような時代であっても、仏法の「随縁真如の智」には、絶対に行き詰まりがない。異なる文化、異なる社会の中にあっても、見事に調和しながら、人々の幸福のため、国家の繁栄のため、世界の平和のために、最大に貢献していくことができる。
 これが、大聖人の仏法を持った私たちの信仰の力なのである。
 ともあれ、第二の「七つの鐘」を乱打しながら、勇気と希望の声を、はつらつとあげていっていただきたい。
 慈悲といっても、勇気と希望を与えることである。

勝利の100年を

 一、大聖人は、こうも仰せである。
 「日蓮の弟子のなかに、異体異心の者がいるならば、それは、例えば、城を守るべき人間が城を破るようなものである」(同1337ページ、通解)
 21世紀の100年間、創価学会は、さらに「異体同心の団結」で、勝利のスクラムを組みながら、素晴らしき前進の歴史をつくってまいりたい。
 皆、100年間は生きていられないかもしれないが(笑い)、戦い抜いた魂は永遠である。また、後継の青年がいる。お子さんや、お孫さんがいる。
 日蓮大聖人の仏法の「永遠の証明者」として、また「永遠の勝利者」として、誉れ高き大福運を積んでいっていただきたい。
 一、皆さま方が、いつまでもご健康で、ご長寿で、頑健なる身体と信心をもって、「人間王者」の、また「人間横綱」の大力を発揮しながら、悠然たる勝ち戦の一生を、一日一日、忍耐強く、つくりゆかれんことを切望して、私のスピーチを終わりたい。
 本当にありがとう。

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉2 創価の宗教改革の担い手「儀典部」 仏縁と理解広げる友人葬 2018年11月26日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉2 創価宗教改革の担い手「儀典部」 仏縁と理解広げる友人葬 2018年11月26日

「詐欺」「悪質商法」防ぐ声掛けを
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
末定儀典部長
志賀男子部長
大串女子部長
日々の唱題、広宣流布の実践こそ最高の追善。福運の光が、故人を照らし、包んでいく(学会の墓地公園で)

 永石 11月30日は「儀典部の日」です。各地の儀典部の方々の強盛な祈りと誠実な振る舞いによって、「友人葬」は社会に定着し、学会理解を広げる場にもなっています。

 原田 創価宗教改革を進めてこられた儀典部の方々の活躍には、多くの感謝の声が私のもとにも届いています。儀典部の指針にもある通り、一人一人が「広布拡大の全権大使」です。

 末定 私もこれまで、多くの友人葬で導師を務めてまいりました。弔辞では広布に尽くされた故人の人柄や人生を、最大限にたたえるようにしています。

 永石 友人葬に参加した方からは「爽やかで真心が伝わる葬儀でした」など、感動の声が多く寄せられますね。

 志賀 ライフスタイルの変化により、葬送儀礼も多様化しています。学会が推進してきた「友人葬」などの取り組みは、時代をリードするものといえます。

 末定 ある調査によれば今、葬儀の形として、家族を中心とした「家族葬」を望む声が全ての世代で多いそうです。実際、葬儀の約4割が「家族葬」という統計もあります。

 原田 あらためての確認ですが、私たちが行う「家族葬」も、小規模な「友人葬」として位置づけられます。仏法の本義に照らせば、家族や親族の代表が導師を務める場合も、最高の追善回向の場となることに、違いはありません。それは、火葬だけの「直葬」の場合も同じです。いずれも「友人葬」の意義にかなった葬送儀礼といえます。

 大串 そもそも、「友人葬」の「友人」とは、仏法でいう「善知識」を示しますね。

 原田 そうです。導師として妙法の題目を唱える家族・親族は、故人にとって最高の善知識になります。したがって、儀典長を呼ばなければ、「友人葬ではない」ということではありません。

遺族の意向に沿う

 末定 葬儀に学会員が参列するかどうかについても当然、喪主の意向に沿った対応が求められます。
 
 原田 家族や親族だけで行う葬儀の場合に関しては、故人と親しい学会員が、各人の自宅や地区などで集まった時に勤行・唱題し、追善回向すれば、「友人葬」と同じ趣旨の葬送であるといえます。
 なお、会員からの儀礼的な意味での香典は「友人葬」等においては必要ありません。

 末定 日蓮大聖人は、故人を送る唱題の功力の重要性を強調されています。追善回向の本義とは、送る側の広宣流布の活動に励む功徳、つまり「善」を故人に“回らし向ける”ことにあります。

 原田 御書に「今日蓮等の類い聖霊を訪う時法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ、廻向の文此れより事起るなり」(712ページ)と説かれている通りです。大聖人直結の信心を貫き、日々、広布にまい進する学会員が、自らの題目の功力を送ることが最高の追善供養になるのです。

 末定 葬儀の形式は、時代や地域によっても異なります。大事なことは、それぞれの地域・文化の伝統を理解し、共有することです。つまり、仏法が説く「随方毘尼」の法理に基づいて、葬儀を執り行うことが大切です。

 志賀 根本の法理にたがわない限り、それぞれの風俗や習慣、時代の風習を尊重し、随っていくべきであるとするのが、随方毘尼の智慧ですね。

 末定 さらに、遺族の気持ちに寄り添った葬儀にすることです。私も、そのように心掛けています。一人を大切にする人間主義の仏法が、「友人葬」には脈打っているのです。

 原田 そうした学会員の姿を見て、学会への理解を深め、仏縁を広げていくケースも数多くあります。

 志賀 一方で、いまだに“僧侶が葬儀を行わなければ成仏できない”などと脅し、供養集めに躍起になっているのが日蓮正宗日顕宗)の坊主たちです。そんなことは御書のどこにもありません。

 末定 供養目当ての邪義であることは明白です。

 志賀 故人をいたむ遺族の心につけ込んで金もうけを企むなど、悪質極まりない。青年部は、日顕宗の悪と戦い続けます。

 永石 今月28日は「魂の独立記念日」です。1991年のこの日、学会は邪宗門の鉄鎖を断ち切り、以来、世界宗教へと大きく飛躍していったのです。

 原田 創価宗教改革とは“人間のための宗教”という仏教本来の精神を取り戻すための闘争であります。当時のSGIは115カ国・地域でしたが、今や192カ国・地域にまで大きく広がりました。創価人間主義の運動は、世界中で社会の希望と輝きを放っています。私たちは、この大道をさらに広げてまいりたい。

「魔」を見破る祈り

 永石 年末に向けて、社会も慌ただしくなっていきます。特に「詐欺」や「悪質商法」には気を付けたいですね。近年、手口はより巧妙化しています。

 志賀 中でも、被害が後を絶たない「還付金詐欺」には注意が必要です。「健康保険料を返金する」「税金の還付がある」などと、ATMに誘導する手口です。自治体や金融機関が、電話でATM操作を指示することは「絶対にない」との認識をお願いします。

 永石 こうした詐欺は、具体的な立場や名前をかたる手口が多いのが特徴です。お金の出し入れが発生するようになったら「冷静になる」「信頼できる人に相談する」ことが大切です。

 志賀 特に、お年寄りは被害に遭いやすいです。家族や友人、地域が注意喚起し合うことが必要です。家庭内でも、緊急時の連絡先を共有しておくなど、具体的な対策をお願いします。

 原田 “自分は大丈夫”と、心のどこかに隙があれば、魔につけ込まれます。魔を魔と見破る強盛な祈りを根本に、無事故の年末にしていきましょう。

新時代第14回全国男子部幹部会への池田先生のメッセージ 2018年11月26日

新時代第14回全国男子部幹部会への池田先生のメッセージ 2018年11月26日

勇気・慈悲・智慧歓喜と平和のスクラム
京都をはじめ、常勝関西の地涌の若人が誓いのカメラに。池田先生が「京都革命」との不滅の指針を贈ってから本年で20周年。この意義深き時に、総京都男子部の友は“日本一”の弘教を達成。破邪顕正の正義の魂を燃え上がらせ、さらなる広布拡大の歴史を刻まんと前進する(京都平和講堂で)

 天高く創価の革命児の凱歌を轟かせゆく男子部幹部会、誠におめでとう!
 愛する京都の若き広布の闘士が、断固、日本一の折伏を成し遂げ、「京都革命」の旗を打ち立ててくれた。みんな、よく頑張った! 本当にありがとう!
 忍耐強く挑戦に挑戦を重ねてきた全員と、一人一人、固い心の握手を交わして最大にねぎらい、たたえたい。陰で一切を支えてくれている役員の諸君にも、心から感謝します。
 そして、21世紀の「関西広布」即「世界広布」を託す、凜々しき諸君と共に、大好きな「威風堂々の歌」を歌い、指揮を執りゆく思いで、全てを見守っています。
 「威風堂々」とは、何ものも恐れぬ、地涌の菩薩の大生命であり、「師子王の心」です。不屈の折伏精神であり、常勝関西の負けじ魂です。
 私と一緒に、京都広布のけなげな父母たちが燃え上がらせてきた、この破邪顕正の学会精神の炎が、明々と後継の青年に受け継がれている。これほどうれしく、これほど頼もしいことはない。
 御本仏・日蓮大聖人は、「此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり」(御書1244ページ)と仰せになられました。
 すなわち、自行化他の題目の師子吼によって、万人の胸中に具わる「九識心王真如の都」という最極の生命を光らせていけるのです。
 この都は、いかなる邪悪にも苦難にも打ち勝つ「勇気」の源泉です。
 この都は、一人一人を幸福へと励まし導く「慈悲」の光源です。
 この都は、自分が今いる使命の職場や地域で、自在に価値を創造し、歓喜と平和のスクラムを築き広げていける「智慧」の本源なのです。
 今、分断と混乱に苦しむ人類は、共生と安定の世界を求めています。
 我と我が友の心の都を輝かせながら、民衆の和楽と平安の「永遠の都」を建設する。これこそ「京都革命」です。
 ともあれ、京都は、大いなる哲学と文化の都として、ますます世界に注目される。この日本が誇る「千年の都」に、人間主義の「青年の都」「正義の都」を勝ち栄えさせることは、地球社会にとって、どれほどの希望となることか。
 ゆえに、京都よ、大関西よ、断じて世界広布の「常勝の都」たれ!
 大関西、そして、全国男子部の栄光の一年、万歳!
 創価勝利の年へ、一人も残らず、威風堂々と人間革命の勝利者であれ!(大拍手)

〈池田大作先生 四季の励まし〉 わが地域に勇気の一歩を 2018年11月25日

池田大作先生 四季の励まし〉 わが地域に勇気の一歩を 2018年11月25日

 
 

 大地に深く根を張ってこそ
 大樹となる。
 人も組織も同じである。
 根無し草では、
 時代の激流に押し流されるだけだ。
 いかなる嵐にも揺るがぬ根――
 それは地域という
 最も身近な大地に張られる。
  
 現代は、無縁社会と言われる。
 それは、地縁や血縁が
 なくなったというより、
 縁を維持し、作り、
 育めていないという
 側面があるのではないだろうか。
 故郷は「自分たちで作るもの」だ。
 今、暮らす地域を新たな故郷とし、
 今、縁する人を同郷の友として、
 友情を広げていきたい。
 そこに喜びも広がる。
  
 近隣の方々との交流というのは、
 自分の心を豊かにしてくれる。
 生活に温かみが出てくるし、
 何ともいえない安心感も生まれる。
 信頼を勝ち得ていく上でも、
 さわやかな挨拶が基本である。
 また、声をかけることからも、
 対話は深まる。
 他人のいいところは、
 「素晴らしい!」と
 率直に伝えることで、
 自分の心が相手の心に届いていく。
 さらに、相手を尊重し、
 その人から学んでいこうと
 質問していくことからも、
 対話は弾む。
 こちらが良い聞き手になれば、
 相手自身が気づいていない力まで
 引き出していけるものだ。
  
 まず、わが地域に
 勇気の一歩を踏み出すことだ。
 まず、わが近隣の一人と
 誠実に対話することだ。
 「世界の平和」と
 「人類の幸福」への確かな貢献は、
 今ここから始めることができる。

 街を潤す木々の緑。秋空のはるか向こうから、白雪の富士が見守っていた――1999年(平成11年)11月、池田大作先生が八王子市の東京牧口記念会館から撮影した。
 創価学会は、広宣流布大誓堂完成5周年の創立記念日を勝利で飾り、次なる“広布の峰”である創立90周年の2020年へ、新たなスタートを切った。
 かつて池田先生は訴えた。「私たちは、学会にあって、一人の人を大切にすることや、自他共の幸せを創造する生き方を学んできました。それを糧に、地域のために働いていくんです」。さあ、広布と人生の最高峰を目指し、地域の発展へまい進しよう。

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉1 さあ、「創価勝利の年」へ――「広宣流布の大願」掲げ前進 2018年11月22日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉1 さあ、「創価勝利の年」へ――「広宣流布の大願」掲げ前進 2018年11月22日

師子王の心で結ばれた異体同心の団結で
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
大串女子部長
「池田門下の力で、新たな広布の歴史を断じて開きゆこう!」と決意を語り合う出席者(学会本部別館で)

 長谷川 「広宣流布大誓堂」完成から5年。世界広布の潮流が、いよいよ勢いを増す中、晴れやかに「創価学会創立記念日」の「11・18」を迎えることができました!(一同、大拍手)

 永石 お元気な池田先生・奥さまと共に、世界広布に前進できる喜びでいっぱいです。

 原田 本年、多くの地域が、近年まれに見る弘教・拡大で、世帯増・部員増を成し遂げることができました。特に、「本部幹部会」さらには「新時代全国男子部幹部会」が開催された方面の発展には目覚ましいものがありました。全国の同志の皆さまの大奮闘に、深く御礼申し上げます。

 竹岡 「世界青年部総会」(3月)や、各地の「創価青年大会」などを通しても、青年部は大きく弘教を拡大、新たな人材が陸続と誕生しています。

 長谷川 さあ、学会創立90周年への船出です。この紙上座談会も「創立90周年を勝ち開く!」とタイトルを新たにスタートします。本年を締めくくるべく、さらに勢いよく広布拡大に打って出ていきましょう。

「人間革命」の挑戦

 原田 池田先生は、「創立の日」を記念する「誓願勤行会」に、重要なメッセージを寄せてくださいました。そこでは、1979年(昭和54年)、悪僧らの猶多怨嫉が渦巻く中、熱原の法難の当時に思いをはせ、牧口・戸田両先生をしのびつつ、心肝に刻みつけた御金言を紹介してくださいました。そして、創価の師弟の精神、学会精神の真髄を示してくださったのです。

 大串 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)、「各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ」(同1190ページ)、「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じ」(同1463ページ)などの御聖訓ですね。

 竹岡 これらを通し、先生は、「『広宣流布の大願』を起こし、妙法に、わが命を捧げ抜いていく誓願の人生」、「一人ひとりが自分自身の生命から『師子王の心』を取り出し、何ものをも恐れず、正義を師子吼していく師弟不二の勇気」、「いかなる悪も打ち破り、大法弘通を成し遂げ、慈折広宣流布を成就していく異体同心の団結」こそ、平和と人道の大連帯を広げる、広宣流布の道であると記されました。
 志賀 さらに、この「広宣流布の大願」「師子王の心」そして「異体同心の団結」に、日蓮大聖人が本懐とされた「民衆仏法」の根幹の柱が示されている、と教えてくださったのです。

 原田 メッセージの最後で、先生は、「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(同1190ページ)の御文を引かれ、「『創価勝利の年』へ、いよいよ『月月・日日につよる心』で、『人間革命』即『広宣流布』に、たゆまず挑戦しよう」と呼び掛けられました。私たちは、先生の指導のままに、日々、自身の人間革命に挑戦し、勇敢に広宣流布の道を歩んでいきたい。

 大串 11月18日には、リニューアルオープンした巣鴨の東京戸田記念講堂で、「本部幹部会」が盛大に開催されました。

 志賀 来日した70カ国・地域300人のリーダーも参加し、「SGI総会」の意義を込めた集いでした。講堂内の壇上に飾られた万国旗は、まさに世界広布の伸展を物語るものでした。

 竹岡 今回は、全国の会館を同時中継で結んでの開催となりました。参加者全員で、池田先生が作詞・作曲された、「人間革命の歌」の合唱も厳粛に行われるなど、大感動の会合でした。

 永石 「人間革命の歌」に込められた精神などは、小説『新・人間革命』第23巻「勇気」の章に、詳しく記されています。そこには、作成に当たった真情を、「いかなる大難にも負けない、魂の歌を作りたい」「希望を湧かせ、勇気を鼓舞する、人間讃歌を作りたい」とつづられています。

 大串 また、「われ地涌の菩薩なり」との戸田先生の「獄中の悟達」を表現することに、最も心を砕いたとも、述べられています。

 志賀 『新・人間革命』をしっかり研さんし、歌詞と曲の一節一節に込められた先生の心を命に刻む思いで、合唱しました。これからも、この「人間革命の歌」を歌いながら、「地涌の菩薩」の使命に生き抜いていきます。

「立正安国」の対話

 原田 総県長会議でも、お伝えをしましたが、私たちが目指す次なる目標である2020年の学会創立90周年に向かって、明2019年は、勝ち越えなければならない広布の山が連続して訪れる年です。創立90周年の勝因を築く重要な年となります。私たちは、いよいよの信心、いよいよの決意で進んでいきたい。

 永石 明年の活動の第1項に、「創価の勝利を開く『対話拡大』『友好交流』に全力!」とある通り、立正安国の前進へ、皆で対話拡大・友好交流に動き、仏縁と友情を大きく広げ、創価勝利の歴史を開いていきたいと思っています。

 竹岡 明年は、「平成」の時代が終わりを告げ、新元号となります。それと前後して、統一地方選参院選が連続して行われます。

 原田 御聖訓に照らし、広布拡大に走り抜く福徳は絶対です。戦いが大変であればあるほど、リーダーが真剣に祈り、「励ましと誠実の対話」に徹していけば、必ず新しい人材が誕生します。わが地域の組織も強くなっていきます。

 長谷川 「一身一念法界に遍し」(同247ページ)と説かれる通り、リーダーが「決めて」「祈り切って」「動いて」いけば、いかなる状況をも突き動かし、歓喜の波動を起こしていけます。先生も、「辛労は絶えないだろうけれども、仏の悩みだ。『煩悩即菩提』で、全部、大福運に変わる」と言われています。

 原田 「一人の勝利」「私の勝利」なくして、「創価の勝利」はありません。リーダーは、この点を肝に銘じ、どこまでも「一人を大切に」「皆を人材に」と、励ましを広げていきたい。そして、「異体同心の団結」で、断固として完全勝利・連続勝利を開いていこうではありませんか。

総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2018年11月18日

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総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2018年11月18日

我らは永遠に三代会長と共に進む 「広布拡大の旗」を掲げて
 

 一、私たちが目標としてきた広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を、お元気な池田先生と共に、折伏の大いなる上げ潮で、晴れやかに迎えることができました。
 全国の同志の皆さまの大奮闘に、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございます!(拍手)
 本年は、多くの地域が世帯増・部員増を成し遂げるなど、全国で、近年まれに見る折伏を推進してくださいました。全国の同志の大奮闘に、重ねて感謝申し上げますとともに、大誓堂完成5周年から創立90周年に向けて、出発を切っていきたい。

誓願勤行会の意義

 一、ここで、意義深き大誓堂完成5周年に当たり、改めて「広宣流布誓願勤行会」について確認したい。
 「大白蓮華」11月号の企画「師弟誓願の大殿堂『広宣流布大誓堂』」にも掲載されましたが、池田先生は大誓堂の「落慶記念勤行会」に際し、「『広宣流布の大願』と『仏界の生命』とは一体です。だからこそ――この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる」と指導されました。
 大誓堂に集う意義を「全世界から地涌の菩薩が勇み来り、広宣流布の御本尊と境智冥合して、久遠元初の大誓願の生命を、昇りゆく旭日のように光らせ、生まれ変わった息吹で出発する黄金の会座であります」と教えてくださっています。
 広宣流布大誓堂に御安置されている「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の学会常住の御本尊は、戸田先生が学会前進の「金剛不壊の大車軸」として発願され、池田先生が「広宣流布の希望の道を無限に開かせたまえ」と祈り抜かれてきた御本尊です。その強き祈りを根本に、池田先生は、世界広布への雄渾の指揮を執ってきてくださいました。
 「ちかいし願やぶるべからず」(御書232ページ)、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)と仰せの通り、大聖人仏法の根幹は「誓願」です。
 「師弟相違せばなに事も成べからず」(同900ページ)、「『在在諸仏土常与師俱生』よも虚事候はじ」(同1338ページ)と仰せの通り、創価学会の魂は「師弟」です。
 そして、広宣流布誓願勤行会は、広布大願の御本尊のもと、永遠の師匠である三代会長と同じく、広宣流布を断行する誓いを打ち立て、さらに、その誓いを行動へ、実践へと移すべく出発を切る――その「師弟誓願の会座」であります。
 晴れやかに迎えた大誓堂完成5周年の創立記念日に当たり、私たちは改めて、世界広布を現実のものとされた池田先生に最大の感謝をささげたい。そして師匠の戦いを範として、「創価の旗」「広布拡大の旗」を生涯、掲げ通す勇者の道を歩み抜いてまいりたい。
 「我らは、永遠に三代会長と共に進む」
 「我らは、断じて広宣流布を成し遂げる」
 この強き誓願のもと、新たなる前進を開始したい。
 一、私たちが目指す次なる目標は、2020年の創立90周年です。明年は、創立90周年を目前にして、広布の山を連続して勝ち越えなければならない重要な年であり、創立90周年の勝因を築く年となります。
 明年の活動の第1項目に「創価の勝利を開く『対話拡大』『友好交流』に全力!」と掲げた通り、一人一人が自身の殻を破る対話・拡大に挑戦してまいりたい。
 明年は、社会的にも、「平成」の時代が終わりを告げ新元号となり、それと前後して、統一地方選参院選が連続して行われます。
 きょう11月17日は、1964年に公明党が結党された日であります。そして、その翌月の12月2日、先生は沖縄の地で小説『人間革命』の執筆を開始されます。その様子は、小説『新・人間革命』第9巻「衆望」の章に描かれています。
 「多様な大衆に深く根を下ろし、大衆の味方となり、仏法の慈悲の精神を政治に反映させゆく政党が、今こそ躍り出るべきであろう。それが衆望ではないか――山本伸一は、こう結論したのである。彼は、日本の政治の現状を検証していくなかで、公明党の結成の意志を固め、あえて嵐に向かって、船出しようとしていたのである」と。
 さらに、こうもつづられています。
 「山本伸一は、公明党の結成大会が開会される時刻になると、学会本部の広間の御本尊に向かい、深い祈りを捧げた。彼は、立正安国の実現のために、政治の分野に、いよいよ、本格的な開拓の道が刻まれたことが、何よりも嬉しかった。しかし、公明党のめざす政治がいかなるものかを、人びとに正しく理解してもらうのは、決して、容易ではないはずである。公明党という政党も、その理念も、過去に類例を見ない、全く新しいものであるからだ」
 非難や中傷、無理解の嵐は覚悟の上での、公明党の船出でありました。公明党には、今こそ立党精神に立ち返っての奮闘を、強く願うものであります。
 一、ともあれ、勇んで広布拡大に走り抜いた方に福徳は絶大です。戦いが大変であればあるほど、真剣に、丁寧に取り組めば、必ず人材が出る。組織も強くなる。
 「創価の勝利」も「一人の勝利」「私の勝利」なくしてはありえません。この点を肝に銘じて、どこまでも「一人を大切に」「皆を人材に」と、励ましを広げていきたい。そして異体同心の団結で、断固として完全勝利・連続勝利を開いていきたい。

STBを活用

 一、来月から、モバイルSTBが拡充されます。各地区に2台、さらに支部にも2台、また本部以上の組織には各部の分として4台の新たなモバイルSTBが配布されます。
 先月の聖教紙上に、「『会合型』から『訪問型』に」と題し、少子高齢化が著しく進む地域にあって、3年前から「訪問・激励中心の活動」に力を注いでいる福岡・八幡東大勝区の取り組みが掲載されました。
 「声掛けの重要性」「正・副役職の団結・連携」など、参考になる内容がふんだんに盛り込まれていましたが、その中に「モバイルSTBを持参し、全員に見せる」という工夫例もありました。
 「活動から遠ざかっていた壮年宅でモバイルSTBの番組を見ると、その壮年は数年ぶりに先生の姿を見て涙を流し、“私なりに頑張ります”と決意した」とのエピソードも紹介されています。
 「2019年の活動」にも「座談会や地区協議会などの『会合の充実』はもとより、『訪問・激励』に、さらには『仏法対話』にも有効利用しよう」とある通り、いまやモバイルSTBは、会合はもちろんのこと、持ち運んで激励や対話に使える、最高の武器であります。
 本年は「励まし週間」を設定し、訪問・激励の強化を図ってきました。明年は、連続闘争を勝ち越えるためにも、さらに未来に向けて盤石な人材城をつくるためにも、本年にも増して訪問・激励に力を注ぎ、人材を、活動者を増やしていきたい。
 毎月、聖教紙面には「オススメVOD」の記事が掲載されています。感動と確信を分かち合いながら、勝利へ前進していきたい。
 一、これから、財務納金が始まります。創価学会世界宗教へと飛翔する中、広布の前進を支えてくださる真心からの財務に、福徳が燦然と輝くことは間違いありません。
 広布部員お一人お一人に幸福の花が満開となるよう、また詐欺などに断固注意し、絶対無事故で終わることができるよう、私たちは真剣に祈り、丁寧に進めてまいりたい。
 また、聖教新聞にも大きく報道された通り、関西創価高校高校駅伝大阪府予選で見事、優勝を飾り、全国大会初出場を勝ち取りました。おめでとうございます!(拍手)
 いよいよ、小説『新・人間革命』の最終巻となる第30巻(下巻)があす18日に発刊、11月29日に発売となります。毎週掲載されている研さん紙面も活用しながら、私たちは小説『新・人間革命』を生命に刻み、自分自身の人間革命に挑戦し、人間革命の精神を大きく広げてまいりたい。
 さあ、大誓堂完成5周年から創立90周年へ、「人間革命 光あれ」の大前進を開始しようではありませんか!

広宣流布大誓堂完成5周年、「学会創立の日」を記念し、世界広布新時代第39回本部幹部会 SGI総会(1面から続く) 2018年11月19日

広宣流布大誓堂完成5周年、「学会創立の日」を記念し、世界広布新時代第39回本部幹部会 SGI総会 2018年11月19日

分断を和楽へ 希望の鐘を鳴らせ
池田先生が祝福の和歌贈る 原田会長、永石婦人部長が各部代表、海外の友と出席 人間革命 勝利の光を
リニューアルオープンした東京戸田記念講堂で開催 全国の会館に同時中継 「人間革命の歌」を合唱
広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を大勝利で飾り、次なる広布の峰へと出発した本部幹部会。「この世で果たさん使命あり」との誇りを胸に、一人一人が自らの「人間革命の物語」をつづりゆくことを誓い合った(巣鴨の東京戸田記念講堂で)

 さあ、学会創立90周年へ、広布の希望の鐘を高らかに打ち鳴らそう!――広宣流布大誓堂完成5周年と11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する「世界広布新時代第39回本部幹部会」が18日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)総会」の意義を込め、リニューアルオープンした巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催された。これには、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、来日した70カ国・地域300人のリーダーと出席。全国の各会館を同時中継で結び、参加者全員で「人間革命の歌」を厳粛に大合唱した。池田大作先生は、全同志の大福運と大勝利を祈りつつ、記念の3首の和歌(3面に掲載)を贈った。(2・3面に関連記事。全国中継は23日から26日〈中継の会場と時間は各県・区で決定〉)

 巣鴨駅から東京戸田記念講堂へ続く道に、赤・黄・青の三色の旗がなびいていた。
 地元の商店街振興組合が、学会創立の日に本部幹部会の会場となった同講堂のリニューアルオープンを祝賀し、掲げたものだ。
 巣鴨は、初代会長・牧口常三郎先生と第2代会長・戸田城聖先生が軍国主義との獄中闘争を貫いた師弟共戦の地である。1943年(昭和18年)7月6日、両先生は治安維持法違反、不敬罪の容疑で逮捕・投獄。後に巣鴨の東京拘置所に収監され、翌44年(同19年)11月18日に、牧口先生は獄中で殉教した。
 戸田先生はその後、移送された中野の獄舎から、45年(同20年)7月3日に出獄。敗戦間近の焼け野原に一人立ち、「旗持つ若人 何処にか」「競うて来たれ 速やかに」と願いつつ、「妙法流布の大願」を高く掲げて学会の再建に着手した。
 池田先生の小説『人間革命』は、“戸田先生の出獄”の描写から始まる。そして、本年9月8日に連載が完結した小説『新・人間革命』は、“2001年(平成13年)の「11・18」を祝賀する東京戸田記念講堂での本部幹部会”で結ばれる。

 広宣流布大誓堂完成5周年、「学会創立の日」を記念し、世界広布新時代第39回本部幹部会 SGI総会(1面から続く) 2018年11月19日

地よりか涌きたる我なれば
この世で果たさん使命あり
〽君も立て 我も立つ 広布の天地に 一人立て――学会歌「人間革命の歌」を全員で斉唱。師弟共戦の旅路を永遠に歩み抜く誓いを託して(東京戸田記念講堂で)
   

 聳え立つ
   嵐に揺るがぬ
    創価
   世界が仰ぐ
    哲理の王者よ
 
 人類の
  生命の宝を
    結び合い
  分断こえて
    和楽の海へ
 
 後継の
  地涌の旭日
    勝ち昇れ
  人間革命
    勝利の光を

 弟子が「新たな人間革命の物語」へ旅立つ今回の本部幹部会が、新生なった東京戸田記念講堂で開かれた意義を、一人一人がかみ締めていた。
 講堂内の壇上には整然と並ぶ万国旗が。それぞれの国で地域で、“正義と勇気の旗”を掲げて戦い抜いてきた同志たちの瞳に、後継の誓いが力強く光る。
 その姿を、会場の後方に掲げられた牧口・戸田両先生の肖像画がじっと見守っていた。
 「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」――この哲学は池田先生の不惜身命の闘争によって、世界五大州へと広がったのである。
 ◆◇◆ 
 日本全国の会館を、同時中継で結んだ幹部会。オープニング映像の後、四つの会場が順々に映し出された。
 広宣流布大誓堂の北側広場に立つ「人間革命の歌」の碑の前で、創立100周年を担いゆく“未来っ子”たちが元気に抱負を。
 小説『人間革命』執筆開始の地・沖縄の同志は、軽快な三線と太鼓の音に合わせてカチャーシーを披露。
 『新・人間革命』起稿と脱稿の地である長野研修道場の「新・人間革命の碑」の前からは、信越青年部の代表が広布拡大の波動を起こす誓いを力強く。
 池田先生が作詞・作曲した「人間革命の歌」の完成直後、いち早く同歌が歌われた大阪・豊中市の関西戸田記念講堂では、“常勝不敗の関西魂”を継ぐ若人らが師弟誓願の決意を述べた。
 創価の三代会長の共戦の歴史を伝える写真映像に合わせて、“日本一”の音楽隊・創価グロリア吹奏楽団と関西吹奏楽団が学会歌メドレーを熱演。
 続いて、日本と海外の代表が、それぞれ活動体験を発表した。
 長野の峯村郁子さん(圏副婦人部長)は、本紙に掲載された『新・人間革命』の切り抜きと、自身の心境をつづった“師との心の往復書簡”を力に変えて難病の治療に当たり、見事に打開。今月初旬に、弘教を実らせた喜びを報告した。
 インドのゴーラブ・サブー男子部長は、学友から手渡された小説『人間革命』に感動して入会。以来、同小説を“人生の教科書”と定め、成長の節を刻んできた。『人間革命』『新・人間革命』の研さんを軸に、広布拡大に尽くすインド創価学会が20万の陣列を構築できた喜びとともに、後継の決意を語った。
 2000年12月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像を全員で視聴した後、イタリア創価学会のアルベルト・アプレア会長が登壇。イタリア共和国とのインテーサ(宗教協約)が発効して2年がたち、社会から期待と信頼が一層高まる様子を語った。
 永石婦人部長は「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)の御聖訓のままに、師弟誓願の題目を響かせながら「平和と幸福の世紀」を勝ち開こうと強調。
 原田会長は、冒頭、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を、部員増・世帯増の結果で荘厳できたことに触れ、全同志の奮闘に心から感謝した。
 また池田先生への顕彰が世界各地で相次いでいる模様に言及しつつ、先月、自らが訪問したフィリピンで、青年部の友が小説『人間革命』『新・人間革命』を学びながら「師弟の精神」を深めている姿を紹介。私たち一人一人もまた、日々、新たな「人間革命の凱歌」をうたい上げていこうと呼び掛けた。
 ――ここで、参加者全員が立ち上がる。学会歌「人間革命の歌」の大合唱が始まった。
  
 〽君も立て
  我も立つ
  広布の天地に
  一人立て……
  
 常勝関西の“不敗の原点”である「大阪大会」から20年目の1976年(昭和51年)、「7・17」を記念して同歌は誕生した。池田先生は、「われ地涌の菩薩なり」と獄中で悟達した戸田先生の魂を、いかに表現するかに最も心を砕いた。地涌の菩薩の使命に生き抜く中に、人間革命の大道が開かれるからだ。
  
 〽地よりか涌きたる
  我なれば
  我なれば
  この世で果たさん
  使命あり……
  
 歌い終わると、会場は誓いの大拍手に包まれた。鳴りやむのを待って、池田主任副会長が池田先生からの伝言を紹介した。
 「全て見守っていました。牧口先生も、戸田先生も、どれほど喜んでおられることか。みんな、ありがとう! わが全同志のますますの大福運と大勝利を祈って、3首の和歌を贈り、私からの感謝と祝福といたします」
 我らの人間革命の挑戦に、終わりはない。
 一人一人が、「私が山本伸一」との自覚で立ち上がり、師弟の誓願に生き抜こう。わが「人間革命の物語」を使命の天地でつづりゆこう! 「人間革命 光あれ」と、高らかに歌いながら――。