〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉83  近隣を大切に――結成45周年迎える地域部 「広宣拡大の勇者」「地涌の旗頭」 2019年11月7日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉83  近隣を大切に――結成45周年迎える地域部 「広宣拡大の勇者」「地涌の旗頭」 2019年11月7日

未来の宝の成長を祈念 「七五三」勤行会を楽しく
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
林地域部長
山﨑地域部女性部長
志賀青年部長
友のため、地域の最前線に分け入り、尊い汗を流す「地域部」こそ、人類の未来を照らすレジリエンス(困難を乗り越える力)の希望の光(10月27日、地域部の首都圏大会)

 志賀 15日が「部の日」である地域部は、本年で結成45周年の佳節です。

 原田 「地域や近隣を大切にする」――これが学会不変の指針です。その先頭を走る地域部の皆さんに全国でお会いします。頭が下がるばかりです。

 林 1957年(昭和32年)10月、世界最初の人工衛星の打ち上げが成功した時のことです。前月に「原水爆禁止宣言」を発表された戸田先生は、壮大な宇宙のロマンに心を広げつつ、言われたそうです。「大事なのは足もとだよ。足が地に着いていなければ、現実の広宣流布はあり得ない。何があっても浮き足立つのではなく、妙法の旗を掲げて、現実の大地に、しっかりと立つことだよ」と。

 原田 池田先生は、この指導通りに、地域という最も大事な大地に、最もしっかりと立ち、最も忍耐強く広宣拡大の旗を掲げてこられた勇者、誉れの地涌の旗頭こそ、地域部であるとたたえられています。

 山﨑 先生は常々、「わが家も、誇り高き地域部の一員です」と語られます。全てを分かってくださっている先生の励ましこそ、私たちの最大の喜びです。

学会は間違いない

 林 「悩みのない人生がないように、何の課題もない地域など、どこにもあるまい。それでも、わが郷土を、御書の御指南の通りに『よきところ・よきところ』(御書1183ページ)と一念を定め、皆で知恵を出し、育んでいくのだ。その快活な挑戦を続ける中で、事実の上でも、必ずや『三変土田』して、『よきところ』へ転換していける」――私たち地域部が命に刻む先生の指導です。

 山﨑 地域部に女性部長制が設けられて5年となりますが、先生の指導を胸に、女性の町会長や商店街の理事長、PTA会長らが多数誕生しています。

 永石 本年の地域部の首都圏大会で活動報告をされた方々の話も、素晴らしかったと聞きました。

 山﨑 一人は、地域の区長を務め、区長会の副会長や、町の自主防災会の会長などをしてきた“パワフル”な女性です。

 永石 その方は、15年前からボランティアグループも立ち上げ、福祉施設やサロンなどで、歌、舞踊、マジックなどを仲間の皆さんと一緒に披露されているそうですね。

 原田 公明党の町議を4期16年務め上げた方です。私も話を伺いながら、深く感銘しました。

 永石 他にも、自治会の福祉部で部長をされている方は、夏祭りの無事故・大成功を願い、自治会長と相談して、学会の男女青年部十数人に手伝いをしてもらっていると聞きました。

 志賀 青年部は炎天下の中、設営や交通整理、場内アナウンスなどで奮闘。初めて携わった行事の後、長老の役員から、「ずっと見ていたけれど、学会の青年は陰の仕事に徹して本当に立派だ。その姿に学会が間違いないと確信できた」と称賛されたそうですね。

 山﨑 以来13年。青年部の活躍は続き、今年からは企画も任されているそうです。その様子を見た他の自治会の役員から、「活気があって楽しそうだから、私も参加したい」と言われるまでになりました。

 原田 地域活動といえば、鹿児島の奄美の戦いも有名です。小説『新・人間革命』第27巻「激闘」の章では、草創期に誤解と偏見で弾圧があった中、広布が大きく進んだ理由は、「学会員一人ひとりが、大きく地域に貢献してきたこと」であると記されています。

 林 そこには、「地域のために何もしなければ、口でどんなに立派なことを言っても、誰も信用してくれません」、学会員は「積極的に地域の人びとのために身を粉にして働いてきました。地域広布が進んでいる支部などに行くと、ほとんどの方が、集落の区長や、農業委員、民生委員、PTA、消防団老人クラブ、婦人会などの役員として活躍しております」との鹿児島の同志の言葉も紹介されています。

 原田 まさに地域部の姿そのものです。このことを通じ、先生は、「『仏法即社会』です。これからは、『広宣流布即地域貢献』と考えるべきでしょう」と結論されているのです。

 林 勇気百倍の指針です。私たちは大いなる希望に燃え、これからも、地域のために尽くしていく決意です。

広布の礎は座談会

 志賀 さて、15日を中心に、各地の会館では、「七五三」の記念勤行会が開催されます。

 原田 子の成長、孫の成長は、少子化の時代にあって、関わってきた全ての人の喜びとなります。

 永石 当日は、未入会のお子さんをはじめ、両親、祖父母の方々も参加されます。池田先生の創作童話アニメの上映などを通し、学会の理念などに触れるいい機会ともなります。

 原田 未来を担う宝の子どもたちの成長と幸福を皆で祈念する勤行会にしていければと思います。

 永石 また、間もなく、「座談会週間」が始まります。5日付の「新時代を築く」でも紹介をされていますが、広宣流布の根本は、「一対一の対話」と「座談会」です。

 志賀 一人と会い、一人と語らい、共に信心の歓喜に燃えて立ち上がる。ここに変わらざる広布拡大の方程式があります。

 原田 さまざまな理由から座談会に参加できない方もいます。そうした方々にこそ、リーダーは心を砕き、訪問・激励に励んでいきたい。その積み重ねの中に、広布の伸展があります。「励まし週間」などを活用し、リーダーは一人でも多くの友と会えるよう、努力をしていきましょう。

〈世界広布の大道――小説「新・人間革命」に学ぶ〉 第13巻 基礎資料編 2019年11月6日

〈世界広布の大道――小説「新・人間革命」に学ぶ〉 第13巻 基礎資料編 2019年11月6日

物語の時期 1968年(昭和43年)9月~1969年2月26日
「金の橋」の章
        

 今回の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は第13巻の「基礎資料編」。各章のあらすじ等を紹介する。次回の「名場面編」は13日付、「御書編」は20日付、「解説編」は27日付の予定。

「金の橋」の章

 1968年(昭和43年)、山本伸一は、大学会の結成など学生部の育成に総力をあげるなか、9月8日に開催された学生部総会で、中国問題について提言を行う。
 当時、中華人民共和国は、7億を超す人口を抱えながら国連への代表権もなく、国際的に孤立していた。日本もアメリカと共に敵視政策を取り、中ソの対立も深刻化していた。
 伸一は、地球民族主義の理念の上から、アジア、世界の平和を願い、「日中国交正常化提言」を発表した。松村謙三日中友好の先達は共感と賛同を寄せ、中国にも打電された。一方で脅迫電話が相次ぐなど、伸一は激しい非難と中傷にさらされる。
 70年(同45年)、訪中した松村は、周恩来総理と会見。総理は、伸一を熱烈歓迎するとの意向を語る。
 しかし、国交回復は政治次元の問題であることから、伸一は、公明党に、日中の橋渡しを託す。72年(同47年)9月、日中共同声明の調印式が行われ、国交正常化が実現する。
 74年(同49年)、伸一は、中国を訪問。第2次訪中では、周総理と会見し、日中友好の永遠の「金の橋」を断じて架けるとの決意を固める。

「北斗」の章

 1968年(昭和43年)9月、伸一は、北海道の旭川へ飛び、日本最北端の地・稚内へ向かった。
 伸一は13日、旭川で、永遠の繁栄と幸福のために広布の大誓願に生き抜くことを訴える。
 翌14日、稚内を初訪問し、総支部指導会に出席。参加者の中には、生活苦等と必死に戦いながら、利尻島の広布を担ってきた夫妻もいた。伸一の訪問は、そうした同志の敢闘をたたえるためでもあった。
 彼は、「稚内が日本最初の広宣流布を成し遂げてもらいたい」など、5項目の指針を示す。最北端の厳しい条件の中で戦う学会員が、偉大な広布の勝利の実証を示せば、全同志の希望になると期待を寄せる。
 終了後、彼は夜空を見上げ、“北海道は、この北斗七星のように、広布の永遠なる希望の指標に”と思う。
 9月25日、伸一は本部幹部会で、創価学会の縮図である座談会の充実を呼びかけ、自ら座談会の推進本部長となることを表明。
 10月には静岡の富士宮市や、東京の北区の座談会へ。その波動は全国に広がり、民衆蘇生の人間広場である「座談会革命」が進んでいく。

「光城」の章

 11月13日、伸一は奄美大島を訪れる。5年前の初訪問に比べて、奄美群島は1総支部から、1本部2総支部へと大発展していた。
 奄美では、この前年、ある村で、学会員への大々的な弾圧事件が起こる。村の有力者らが、躍進する公明党への危機感から、その支援団体である学会を敵視し、村をあげて学会員の排斥が始まる。迫害はエスカレートし、学会員は村八分にされ、御本尊の没収、解雇や雇用の拒否、学会撲滅を訴えるデモにまで発展する。
 報告を受けた伸一は、すぐに最高幹部を派遣し、また、励ましのハガキを送り、奄美の同志を勇気づける。彼は、相手を大きな境涯で包み込み、粘り強く対話を重ね、社会貢献の実証を示していこうと望む。
 奄美大島会館を訪れた伸一は、尊き同志たちの激闘を心からたたえる。そして、「奄美を日本の広宣流布の理想郷に」と呼びかけ、率先して、会館の近隣にも、友好の輪を広げるのであった。
 その後、奄美の同志は、伸一の指導通りに、社会貢献に取り組み、見事に広布の先駆けとなって、希望の「光城」を築いていく。

「楽土」の章

 1969年(昭和44年)元日付の「聖教新聞」に、伸一の詩「建設の譜」が発表される。彼は、今こそ、全同志が勇猛果敢に立ち上がり、万代にわたる広宣流布の堅固な基盤を完成させなければならないと強く決意していた。
 2月15日、伸一は、新装なった沖縄本部での勤行会に出席。各人が自らの宿命転換を図り、国土の宿命転換をも成し遂げようと訴える。
 この頃、沖縄では、米軍基地が多いことから、アメリカ人の入会者が増えていた。兵士や、その家族らで構成されるマーシー地区からは、アメリカ本土やハワイなどで幹部として活躍する世界広布の人材も、多く輩出されていく。 この訪問で伸一は、アメリカ人メンバーや、わが子を不慮の事故で亡くした婦人等の激励に全力を注ぐ。
 また、恩納村から乗った一行の船が流され、名護の同志と劇的な出会いを果たす。さらに、国頭から車に揺られ、沖縄本部に駆け付けたメンバーを抱きかかえるように励ます。
 3泊4日の沖縄指導であったが、一人一人に、楽土建設への不撓不屈の闘魂を燃え上がらせていった。

 第11回学生部総会(1968年9月8日)の席上、中国を巡って、次の3点を訴える提言を発表した。
 ①中国の存在を正式に承認し、国交を正常化すること。②国連における正当な地位を回復すること。③経済的・文化的な交流を推進すること。
 内容はすぐさま、中国にも発信され、周恩来総理の元にもたらされた。
 国内では、「百万の味方を得た」(日中友好に尽くした政治家の松村謙三氏)、「光りはあったのだ」(中国文学者の竹内好氏)などの声もあった一方、非難や中傷も相次いだ。

中国を初訪問

 今、日中国交の扉は開かれた。(中略)民衆は海だ。民衆交流の海原が開かれてこそ、あらゆる交流の船が行き交うことができる。次は、文化、教育の交流だ。人間交流だ。そして、永遠に崩れぬ日中友好の金の橋を築くのだ!
 (「金の橋」の章、97ページ)

山本伸一の激励行 北海道・奄美大島・沖縄へ

 「北海道は日本列島の王冠のような形をしていますが、稚内は、その北海道の王冠です。皆さんこそ、日本全国の広布の突破口を開く王者です」(「北斗」の章、153ページ)

 「最後の勝負は二十一世紀です。(中略)激しい試練にさらされた奄美こそ、広宣流布の先駆けとなって、希望の光城を築いていってください」(「光城」の章、254ページ)

 「大事なことは、社会を、環境を変えていくのは、最終的には、そこに住む人の一念であるということです。(中略)皆さんの存在こそが、沖縄の柱です」(「楽土」の章、340ページ)

 ※『新・人間革命』の本文は、聖教ワイド文庫の最新刷に基づいています。

 【挿絵】内田健一郎 【題字のイラスト】間瀬健治

〈池田先生と共に 新時代を築く〉 人間の中へ! 励ましの光を 2019年11月5日

〈池田先生と共に 新時代を築く〉 人間の中へ! 励ましの光を 2019年11月5日

 
 

 青年ほど、強いものはない。青年ほど、頼もしいものはない。
 地涌の青年が一人立ち上がれば、正義の勝利の旭日は決然と昇るのだ。
 太陽の仏法のスクラムを拡大しゆく11・5「男子部の日」おめでとう! 皆の成長こそ、私の喜びだ。
 恩師に誓った広布の精鋭10万人の結集を成し遂げたのは、1961年。舞台は国立競技場であった。そのスタジアムが生まれ変わり明年、東京オリンピックパラリンピックのメイン会場となる。平和の祭典とともに、創価の若き世界市民も、新しい勝利の歴史を刻むのだ。
 今、男子部は、皆が「前進」、皆が「人材」との心意気で先駆している。「創価班の日」記念の総会、「牙城会」の師弟厳護総会、そして各方面の男子部大会が開かれる。いずこでも新しい力が躍動し、青年が青年を呼ぶ感動のドラマが生まれている。
 * * * 
 11・12「女子部の日」も、妻と心から祝福したい。「白蓮グループ」の前進のなんと清々しいことか。御義口伝には「我等が頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎は華なり足は経なり」(御書716ページ)と説かれる。
 華陽の乙女は、一人ももれなく、最も尊貴なる妙法蓮華経の当体である。
 苦悩渦巻く社会にあって凜と胸を張り、希望と友情の花園を明るく朗らかに広げてほしい。
 そこにこそ、「幸福の光」「平和の文化の光」が輝きわたるからだ。
 戸田先生は教えられた。
 「世界の広宣流布と言っても、その根本は一対一の対話と座談会以外にはない。生活に根を張り、社会に信頼を広げ、民衆の中に飛び込んでいくのだ」
 人間の中へ――一人と会い、一人を心から励ます。共に信心の歓喜に燃えて立ち上がる。ここに変わらざる広布拡大の方程式がある。
 思えば、牧口先生は、軍部政府による弾圧にも怯まず、一人の青年の両親への弘教のために、福島県へ足を運ばれた。
 中核となる金の人材を見出し、育てよ――これが、今年、殉教75年となる牧口先生の師子吼であった。
 先師の魂魄が留められた福島の宝友たちは、私が大阪事件で戦っている時も、いわきを中心に大奮闘してくれた。永遠に忘れ得ぬ共戦譜である。
 今も、福島をはじめ、台風や大雨に被災された各地で、わが同志は復興へ懸命に献身してくれている。
 御本仏・日蓮大聖人が、「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」(同329ページ)と、全てを御照覧であられるに違いない。
 * * * 
 我ら創価家族には、青年が育っている。青年が続いている。ゆえに恐れるものは何もない。
 青春の無限の旭光とともに、一日また一日を勝ち抜き、未来を照らしゆくのだ。

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉82 女子部の友が「部の日」へ躍進 一人ももれなく「幸福の太陽」に 2019年11月4日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉82 女子部の友が「部の日」へ躍進 一人ももれなく「幸福の太陽」に 2019年11月4日

油断を排し火災を絶対に起こさない
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
大串女子部長
山口白蓮グループ委員長
誠実な振る舞いで信頼と友情を広げる白蓮グループの友。その一人一人が、凜と咲く美しき「創価の花」(10月27日、東京戸田記念講堂で行われた首都圏総会)

 長谷川 「創立の月」を迎え、全国の同志がいよいよの決意で拡大に、励ましの対話に走っています。「11・12」には「女子部の日」を迎えますね。

 原田 はつらつと広布に駆ける女子部の皆さんは周囲を明るく朗らかにします。まさに創価の希望です。

 大串 ありがとうございます。部の日の淵源は1961年の同日に8万5000人が集った女子部総会にあります。小説『新・人間革命』第5巻「勝利」の章に詳しく描かれています。

 山口 同章では「自分の幸福だけを追い求めるのではなく、友人など、他者の幸福のため、社会のために生きる人生にこそ、最高の歓喜と充実があり、そこに自分の本当の幸福もある」という絶対的幸福について、また、「幸福という宮殿を開くことができる唯一の鍵は、自身の信仰しかない」と信心根本に生き抜く大切さを教えて下さいました。

 永石 この章で先生は、女子部が信仰と人生の「芯」を確立するために「全員が教学部員に」との真情をつづられています。この先生のご期待通り、「池田華陽会御書30編」の読了運動は今、女子部の活動の根幹になりましたね。

 原田 師の慈愛に包まれながら、「世界一の生命哲学」を学び、実践する皆さんが、世界一充実した青春を送っていることは間違いありません。

 山口 世界広布新時代を迎え、各国の女子部のメンバーも生き生きと前進しています。私たちも、海外の同志との交流を通して、多くの触発を受けています。

 大串 インドでお会いした女子部のリーダーは、毎日必ず『新・人間革命』を研さん。感動した場面をノートに書き写しているそうです。メンバー一人一人が師匠の心に触れることが、インド広布の原動力になっていると実感しました。

 原田 女子部の皆さんの、御書を学び、師匠の指導を求め抜く姿勢は全世界共通です。各国で、若い女性たちが平和と幸福の連帯を広げていることは、社会の希望です。これからも世界の華陽姉妹と手を携えて前進していってください。

「白蓮」の輪の中で

 永石 各地を訪れるたび、女子部の皆さんの活躍のエピソードを聞きます。その先頭を走っているのが、白蓮グループですね。

 山口 池田先生は本年、発刊された指導集『勝利の女王 白蓮グループ』の中で、私たちの日々の任務に対し「一回また一回、どれほど計り知れない『心の財』を積んでいるか」と激励を送ってくださっています。

 長谷川 学会の会館を訪れるご友人の中には、白蓮グループの爽やかなあいさつや、真心こもる対応に感動される方も多くいます。御書に「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(1174ページ)とある通り、仏法の極理は行動に表れます。

 大串 先生の万感の励ましを胸に「11・18」に向け、白蓮グループは「セレブレイト(祝賀)期間」を躍進しています。特に、各地の「新時代第1期」のメンバーが目覚ましい成長を遂げています。

 山口 専門学校に通う、東京のあるメンバーは、女子部の先輩や婦人部の方からの励ましを糧に、就職活動に挑戦。希望通りの企業の内定を勝ち取ることができました。その後、悩みを打ち明けてくれた友人を、白蓮姉妹が集い合う“班パーティー”に招待。温かな歓迎に感動し、友人は入会を希望されました。

 大串 彼女は「白蓮に入り、友のために真剣に祈れる自分へと大きく変わることができました」と、喜々として語っていました。

 山口 リーダー率先の拡大も光っています。北海道のある地域では、班長全員が聖教新聞の拡大を達成できました。“白蓮DAY”では、班長自身が心に残った聖教新聞の記事を紹介。結果にかかわらず、挑戦することを大切にしながら、皆で仲良く活動しています。

 大串 私が先月、購読推進を実らせた相手のうちの一人は、大学生の時から対話を続けてきた友人です。今まで何度も断られてきたのですが、諦めずに勇気を出して、聖教新聞を一緒に読みながら対話をすると、友人は初めて「読んでみたい」と言ってくれました。聖教新聞を通して、学会理解を深めてくれています。

 永石 真心が通じたのですね。先生は「縁する人に、朗らかに自信満々と語った分だけ、相手がどうあれ、その心の奥には、福智の光が届いています。仏の種が蒔かれています。いつの日か、花開き、実る日が、必ず来るのです」と、女子部の皆さんに語られています。

 原田 米エマソン協会元会長のサーラ・ワイダー博士は「私は、創価学会の女性たちに無限の希望を抱いております。とりわけ、女性たちの助け合い、励まし合いに満ちた姿は印象的です」と語っています。世界の識者も創価の女性運動に共感し、称賛する時代になりました。皆さんは堂々と仏法を実践し、幸の輪を広げていってください。

絶対無事故の祈り

 長谷川 空気が乾燥するこの時季は、火災が発生しやすくなります。今月9日から15日まで「秋の火災予防運動」の期間です。

 原田 消防庁では火災予防として「住宅用消火器」の設置を推奨しています。火災が発生した場合、消火器を使った初期消火の成功率は8割を超えるそうです。

 長谷川 電気ストーブなどの暖房器具にほこりや燃えやすい物が接触することで火災が発生するケースもあります。周囲の整理整頓を心掛けてください。

 原田 「絶対に火災を起こさない」との一念で、一切の油断を排していくことが大切です。日々、絶対無事故を祈念し、具体的な対策に努めていきましょう。

〈「教学部教授登用講座」のために〉第1回 開目抄 2019年10月26日

〈「教学部教授登用講座」のために〉第1回 開目抄 2019年10月26日

勇気の源泉は広宣流布誓願
 

 このほど、「教学部教授登用講座」(全3回)が実施されます。第1回中継行事は、11月2日(土)、3日(日)に、全国各地の会館・会場で開催されます(日時・会場の詳細は各県・区ごとに決定)。ここでは、中継行事の中で学ぶ御書の御文と通解、池田先生の『開目抄講義』を掲載しました(学習の便宜を図るため、講座の中で取り上げる順に合わせて、御文の冒頭に番号を振ってあります)。受講者は、御書と教材(本紙面)、受講カードを持参し、中継行事に参加してください。

「開目抄」について

 「開目抄」は、日蓮大聖人こそが主師親の三徳を具えられた「末法の御本仏」であることを明かされた重書です。
 大聖人が佐渡流罪中の文永9年(1272年)2月に、四条金吾に託して門下一同に与えられました。題号の「開目」とは、文字通り「目を開く」ことであり、末法の一切衆生に対して、執着を打ち破り、真の法華経の行者、すなわち大聖人に「目を開け」との呼び掛けと拝されます。
 大聖人は前年9月12日に竜の口の法難に遭われ、続いて佐渡流罪されました。迫害の嵐は門下たちにも及び、退転する者も続出していました。
 本抄において大聖人は、“大聖人が法華経の行者であるなら、なぜ諸天善神の加護がないのか”等の疑問や批判に触れ、末法で妙法弘通を貫けば「三類の強敵」が現れることは法華経に説かれる通りであり、大聖人こそ真の法華経の行者であると示されます。
 そして、いかなる大難があろうとも、民衆救済のために、不惜身命の精神で戦い抜くとの大誓願を述べられています。

現実世界で戦い抜く人こそ仏

●御文1
 しかりと・いえども・いまだ発迹顕本せざれば・まことの一念三千もあらはれず二乗作仏も定まらず、水中の月を見るがごとし・根なし草の波の上に浮べるににたり、本門にいたりて始成正覚をやぶれば四教の果をやぶる、四教の果をやぶれば四教の因やぶれぬ、爾前迹門の十界の因果を打ちやぶって本門の十界の因果をとき顕す、此即ち本因本果の法門なり、九界も無始の仏界に具し仏界も無始の九界に備りて・真の十界互具・百界千如・一念三千なるべし(御書197ページ13行目~17行目、編年体御書425ページ12行目~16行目)

●通解1
 そうはいっても、まだ釈尊が発迹顕本していないので、真実の一念三千も顕れていないし、二乗作仏も定まっていない。それは、(天の月を求めて)水中の月を見ているようなものである。根なし草が波の上に浮かんでいるのに似ている。
 本門にいたって、始成正覚の教えを打ち破ったので、それまで説かれた四教の果は打ち破られてしまった。四教の果が打ち破られたので、(その果に至るための)四教の因も打ち破られた。爾前・迹門の十界の因果を打ち破って、本門の十界の因果を説き顕した。これが即ち本因本果の法門である。
 九界も無始の仏界に具わり、仏界も無始の九界に具わって、真の十界互具・百界千如・一念三千となる。

●池田先生の指導から1
 本果である仏界の生命が常住不滅であるとともに、本因である菩薩行を行ずる生命も尽きることがないのです。このように、九界の生命を断じて、仏界の生命を成就するという爾前諸経の成仏観とは大きく異なるのが、本門の因果、本因本果です。
 事実、寿量品では、久遠実成の仏は成仏してからも、九界の現実世界で衆生を救い続けるという菩薩行を絶やすことはないと説かれています。
 ここに、寿量品の発迹顕本によって真実の仏の姿が明らかになるのです。いうなれば、それは、「無限の菩薩行を現す永遠の仏」です。
 九界の現実のなかで無限の菩薩行を行ずる生命は、九界の生命です。しかし同時に、永遠の仏界の生命が、その無限の菩薩行を現す根源のエネルギーになっているのです。
 今世で初めて成仏したとされる始成正覚の仏は、入滅すると別世界の浄土に入るなどとされ、現実世界で菩薩行を続けることはありません。それに対して、久遠実成の仏は、現実世界がそのまま浄土であり、寂光土なのです。
 そして、このような寿量品の仏にとって、九界の現実は、永遠の仏界の活力を自身の生命から現していくための機縁であり、仏界の智慧と慈悲を発揮するための舞台にほかなりません。(『開目抄講義』)

一切の疑難を突き抜けた大境涯

●御文2
 詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん、身子が六十劫の菩薩の行を退せし乞眼の婆羅門の責を堪えざるゆへ、久遠大通の者の三五の塵をふる悪知識に値うゆへなり、善に付け悪につけ法華経をすつるは地獄の業なるべし、大願を立てん日本国の位をゆづらむ、法華経をすてて観経等について後生をごせよ、父母の頸を刎ん念仏申さずば、なんどの種種の大難・出来すとも智者に我義やぶられずば用いじとなり、其の外の大難・風の前の塵なるべし、我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず(御書232ページ1行目~6行目、編年体御書462ページ1行目~6行目)

●通解2
 結局のところは、天も私を捨てるがよい。いかなる難にも遭おう。身命をなげうつ覚悟である。
 舎利弗が過去世に六十劫という長い間、修行してきた菩薩行を途中で退転したのは、舎利弗の眼を求めたバラモンの責め苦に堪えられなかったからである。久遠五百塵点劫、および三千塵点劫の昔に、法華経の下種を受けながら、退転して悪道に堕ち、五百塵点劫や三千塵点劫という長遠の時間を経たのは、悪知識にあって惑わされたからである。
 善につけ悪につけ、法華経を捨てることは地獄に堕ちる業となる。
 「私は、大願を立てよう。たとえ、『日本国の王の位を譲るから、法華経を捨てて観無量寿経などに付き従って、後生の浄土への往生を目指せ』と誘惑されたり、『念仏を称えなければ父母の首をはねる』と脅されるなどの種々の大難が出てきても、私の正しい法義が智者に破られることがない限り、彼らの要求を決して受け入れることはない。それ以外の大難は、私にとっては風の前の塵のような、とるに足りないものである。私は日本の柱となろう。私は日本の眼目となろう。私は日本の大船となろう」などと誓った大願は、決して破ることはない。

●池田先生の指導から2
 世間・門下の疑難を突き抜けた、大聖人の大境涯を示された御文です。“諸天の加護がほしい”とか、“難に遭いたくない”というような人々の思惑を超えて、大聖人御自身の御境地である法華経の行者としての覚悟が示されているのです。
 大聖人の御境地からすれば、諸天の加護の有無を超えて大切なことがある。いかなる大難があろうと、身命を賭して成し遂げねばならない。
 それは、仏が自らの大願として法華経で説いた、最高善である万人の成仏である。そして、その実現である広宣流布にほかなりません。
 これこそ、世間や門下の人々がこだわり、執着するものを超えて、大聖人が戦い取ろうとされたものなのです。(中略)誓願とは、法華経の行者の「戦う魂」です。それゆえに、大聖人は、この一段において、法華経の行者としての誓願を説かれるのです。(『開目抄講義』)

●池田先生の指導から3
 「ちかいし願やぶるべからず」――この御文は、ひとたび誓った誓願は、未来永劫に断じて破ることはない、との御断言です。この仏の大願をわが誓願として生き抜く強き信心の人にこそ、仏界の生命が湧現するのです。
 わが創価学会は、この「誓願」を不惜身命で貫き通してきたからこそ、すべてに大勝利することができたのです。
 「誓願」は、悪世末法に法を弘めるうえで根幹の柱です。正義に生きる強い誓いの心がなければ、濁世の激流を押し返すことなどできません。魔性を打ち返すことはできません。
 いかなる大難をも恐れない。いかなる苦難にも怯えない。その勇気を生み出す根源の力が、広宣流布誓願です。
 誓願に生きれば、どのような障魔が出来しても、悠然たる王者の魂が光ります。どのような宿命が襲来しても、毅然たる勇者の魂が輝きます。(『開目抄講義』)

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉81 目の前の一人と語らい、励ましを送る わが地域に日本一の男子部を 2019年10月31日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉81 目の前の一人と語らい、励ましを送る わが地域に日本一の男子部を 2019年10月31日

発展の礎「広布十傑」運動を推進
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
志賀青年部長
西方男子部長
中原男子部大学校事務局長
“わが地域に、日本一の男子部をつくろう!”という情熱を持っていただきたい――師の呼び掛けを胸に、大学校生と共に拡大に挑む男子部の友(総神奈川の大学校生大会)

 中原 3年ぶり3度目の箱根駅伝本戦への出場を決めた、創価大学の快走に胸が躍りました。

 長谷川 チームとして初めて出場したのが2015年。1月2・3日にまた、創大生の姿が見られると思うと感無量です。

 原田 さらなる“前進”を誓う創大生たちの奮闘を力強く応援していきたい。

 志賀 一方、全日本吹奏楽コンクールでは、「創価グロリア吹奏楽団」が2年連続の“日本一”となる金賞に輝きました。

 原田 これで13度目の栄冠です。学業や仕事をやり繰りしながらの創価の青年の躍動に、全国の同志が勇気をもらっています。

大学校生と絆強く

 西方 男子部では今、明年の7・11「男子部結成記念日」を目指し、全国で「3万世帯の弘教」を目標に、拡大に全力を挙げています。“グロリア”のメンバーの多くも拡大に先駆しています。

 長谷川 小説『新・人間革命』第25巻「福光」の章で、池田先生は、「学会の後継者として、青年時代に必ず身につけてほしいのは折伏力だ。創価学会は、日蓮大聖人の御遺命である広宣流布を実現するために出現した折伏の団体だもの。その後継者である青年たちが、弘教の大闘士に育たなければ、学会の未来は開けない」と言われています。

 中原 男子部が命に刻む指針です。

 原田 本年夏の青年部最高協議会に寄せたメッセージの中でも先生は、青年門下の南条時光に示された、「ただ放っておきなさい。梵天や帝釈等のお計らいとして日本国の人々が一度に信ずることがあるだろう。その時、私も、もとから信じていた、信じていた、という人が多くいるだろうと思われる」(御書1539ページ、通解)との御聖訓を拝し、指導されました。「この『広宣流布は必ず成就する』との御断言を具現化していく地涌の指導者こそ、今の青年部である」と。

 長谷川 そのためにも、まず眼前の一人の青年と語らい、励ますことです。勇気と希望を贈ることです。そして、魅力と活力溢れる人材の城を築くことです。

 原田 先生は、忍耐強く下種した人々が「私も、もとから信じていた、信じていた」と立ち上がる時代の到来を確信し、異体同心の団結で創価の未来を赫々と照らしてほしいと、青年部に期待されています。師の思いに応える弟子へ、ともどもに成長していきたい。

 西方 11月からは、全国の各方面で男子部大会を開催します。この日を目指し、大学校生を先頭に、折伏の上げ潮を起こしていく決意です。

 志賀 大学校生が活躍している地域には、常に感動が生まれます。台風19号で被災した岩手県釜石市での、男子部「かたし隊」は、参加者の半数以上が大学校の1・2期生でした。

 原田 そうした新しいメンバーが他者のために献身的に行動していることを、多くの方が感嘆と感謝のまなざしで見つめています。

 西方 本年、大学校を卒業した1期生の多くが、創価班・牙城会の新時代1期生として活動しています。上半期の対話拡大の戦いにおいても、“新しい力”として各地で旋風を起こしてくれました。

 中原 大学校2期生も奮闘しています。埼玉・川越のあるメンバーは病気のため、10年前まで家族とも離れ、引きこもっていました。4年前に、いとこの情熱に心を打たれて入会。男子部の先輩から、「自分はこうなりたい!」と具体的に祈っていこうと励まされ、就労支援の事業所に通うようになりました。

 志賀 本年4月には、35人もの友人や知人に“真心の対話”を広げ、5月には人生初の御本尊流布を成就。信心を始めて、大きく変わっていく息子の姿を見てきたお母さんも感動されているそうです。

 中原 大学校では現在、「家勤運動」と称し、大学校生と勝利長らが、日常的に自宅や会館で一緒に勤行・唱題を行うようにしています。共に祈り、共に行動していく中に、勝利の鍵があると確信しています。

 原田 学会がここまで発展してきたのは、何よりも一人を大切にし、一対一の絆を強めてきたからです。「人間の発心を促すものは、大きな会合よりも、むしろ、一対一の対話である」――小説『新・人間革命』第12巻「新緑」の章に書かれている通りです。

小単位会合が大切

 西方 男子部ではまた、「部活・本部活」などの小単位の会合の定期開催と充実にも力を入れています。

 志賀 男子部が発展するために最も大切なことは、小単位の会合に主体的に参加するメンバーの増加です。そこで男子部では、「広布十傑」運動と名付け、徹底した訪問・激励を通し、部や本部で10人の「本物の弟子」の誕生を目指しています。

 西方 10月22日付の聖教新聞では、その模範として、部の活動者会に10人の友が集う、大阪・交野の星田大桜部の活動の模様が紹介されました。

 長谷川 「男子部の日」として今も輝く「11・5」は、池田先生が弟子として戸田先生に誓った「10万人の男子部の結集」(1961年)に淵源があります。

 原田 私もその場にいた一人です。この時の会合の模様を伝える聖教新聞の見出しは「世界広布への大宣言」でした。つまり「10万人の大結集」が即、世界広布への扉を開いたのです。

 西方 ひるがえって現代において、部や本部で10人の精鋭が集うことは、地域や社会を変革する大きな力になると思います。「わが地域に、日本一の男子部を!」と誓い合い、皆で勇躍の前進をしていきます。

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉79 社会部は「不屈の楽観主義」で 「桜梅桃李」の勝利劇を! 2019年10月24日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉79 社会部は「不屈の楽観主義」で 「桜梅桃李」の勝利劇を! 2019年10月24日

宅配業者装う 新手の詐欺に注意
「仏法即社会」の勇者として、妙法の旗を高らかに掲げ、「仏法勝負」の勝者として、新たな価値を創造しゆく、社会部の友(19日、東京戸田記念講堂での「部の日」記念大会)

 原田 過日の台風19号で被災された方々に、重ねて心からのお見舞いを申し上げます。先日は、福島県いわき市の被災者の方々のお宅を訪問しました。大変な中で、再起を誓う姿に深く感動しました。また、地元の同志の方々が共に片付けをし、復旧に励む姿にも、胸を打たれました。

 志賀 青年部も、各地で「かたし隊」を結成し、復旧に汗を流しています。

 原田 21日付の「新時代を築く」の中で、池田先生は、「打ち続く豪雨災害で筆舌に尽くせぬ苦労をされている方々に届けと、題目を送る日々である」とつづられ、「創価家族は一段と励まし、支え合って、一切を変毒為薬していきたい」と言われています。私たちは引き続き、唱題を根本に、支援・激励に全力を尽くしてまいりたい。

「信心即生活」の姿

 田代 社会部は、きょう24日に「部の日」を迎えます。19日には記念の大会を開催し、先生から心温まるメッセージを頂戴し、新たな決意で出発をしました。

 原田 それぞれ製薬会社と航空会社に勤務し、広布の第一線でも活躍する壮年部と女子部の方の体験も感動的だったと伺いました。まさに「職場の勝利者に!」との学会伝統の指導を実践されている方々です。

 伊藤 社会部の皆さんが語る“実証の体験”は即、広布推進の力になります。3年連続で世帯増を果たしている北海道では数年前から、ライン組織の取り組みとして、社会部の体験談大会を開いています。

 原田 大変に好評で、多くの友人も参加し、感動を呼んでいるそうですね。

 伊藤 はい。その理由の一つが、「自分が変われば環境は変わる!」という、依正不二の法理に裏付けられた学会員の生き方です。

 田代 日頃の活動での薫陶を生かし、どんなに困難な課題や障害に直面しても逃げることなく、解決に向けて努力を続ける姿に、共感が広がっているのです。

 伊藤 その体験は決して、“華やか”ではないかもしれません。しかし、“等身大”だからこそ、仏法の偉大さを証明する力になっているのだと思います。

 田代 また、先生が「発刊に寄せて」をつづってくださった、社会部の指導集『社会で光る――「桜梅桃李」の勝利劇を』(本社刊)が昨年発売され、大きな反響を呼んでいます。

 志賀 社会部の方だけでなく、働く全ての人の“糧”となる本です。たとえば第2章では、社会で奮闘する若い世代への指針がまとめられています。私も読みましたが、「清々しい挨拶」「約束を守る」「朝に勝つ」など、決意を新たにすることばかりでした。

 大串 先生は、「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」(御書1295ページ)を拝し、「『あの人はさわやかだ』『あの人は信頼できる』『あの人は頼りになる』と賞讃されていく。これでこそ、『信心即生活』『仏法即社会』の姿です」と強調されています。

 志賀 当然、楽な仕事はありません。しかし、「信頼できる人に、よく相談をする」「自分一人で抱え込まない」「単調で地味に見える基本を、着実に身につける」「人が嫌がる仕事こそ、人間が磨かれる」ことなどを、先生は教えてくださっています。

 伊藤 昨年発表された、社会部の新スローガンは、「不屈の楽観主義で桜梅桃李の勝利劇を!」です。私たちは、自分らしい桜梅桃李の輝きで、職場で信頼される人を目指します。

 原田 社会部の皆さんはどうか、日々の誓願の祈りを根本に、自身の生命に勇気の旭日を昇らせ、使命の職場を、希望の光で照らしていってください。

 田代 社会部の中でも今、女性の活躍は目覚ましいものがあります。大手銀行の支社長や、業界最大手の1部上場企業の執行役員も誕生しています。

 原田 「励ましのスクラム」である社会部の一つの実証ですね。本当にうれしいことです。

 田代 また、「働き方改革」などが進む変化の時代において、苦労をされている方も大勢います。先日、お会いした方は、自身が望んではいない部署に配属されながらも、「毎朝、『全社員の安全と健康。そして会社の発展』を真剣に祈念して出発をしています」と語っていました。その誠実で責任感あふれる姿に深く感動しました。こうした皆さんこそ、社会の未来を開く「希望の存在」であると確信します。

 伊藤 「発刊に寄せて」の中で先生は、「私たちの生命は、どこまでも自分らしく伸びやかに、そして粘り強く、時を待ち、時を創りながら、見事な花園を必ず織り成していくことができる。そのための仏法である」と言われました。

 原田 間もなく、社会部のグループ総会も始まります。皆が「わが職場こそ、人間革命のドラマの本舞台」と定め、自身にしか果たせない使命があることを確信し、不屈の楽観主義で、絶対勝利の大花を咲き誇らせていけるよう、全力で応援していきます。

安易に返信しない

 大串 最近、新手の詐欺が横行しています。先日は宅配便業者をかたる虚偽のメールの指示に従ってしまい、携帯電話の“乗っ取り”が行われ、不正利用をされた事例を聞きました。

 志賀 「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」という内容のメールですね。「ご確認ください」と記されたURLにアクセスし、詐欺にあったそうです。

 原田 身に覚えのないメールには、安易に返信をしないことです。不審なメールが届いた時は、決して自分一人で判断することなく、周囲の人に相談をしながら対応をしてください。