支部未来本部長・未来部長会への池田先生のメッセージ 2019年10月8日
支部未来本部長・未来部長会への池田先生のメッセージ 2019年10月8日
恩師・戸田先生はよく言われておりました。
「人材を育てる人こそが真の人材だ」と。
広宣流布の尊き最前線で、まさしく真の人材の輝きを放たれている支部未来本部長の皆さん、未来部長の皆さん、いつもいつも本当にありがとうございます!
「開目抄」の最終章では、なぜ、法華経の会座に、釈迦・多宝・十方分身の諸仏が集まってきたのかが、論じられております。
日蓮大聖人は、宝塔品の「令法久住・故来至此」、すなわち「法をして久しく住せしめんが 故に此に来至したまえり」との経文を引用され、仰せになられました。
それは、「未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえん」(御書236ページ)ためであると。
そして、その仏たちのお心は、大きな苦しみにあっている我が子を何としてでも救わずにおかないという父母よりも、さらに強く盛んであると言われるのであります。
本日の全国を結んでのテレビ会議は、この最極無上の仏に直結して、「未来の一切の仏子」を励まし育み、世界広宣流布の流れを永遠ならしめゆく「誓願の会座」にほかなりません。どれほど崇高にして、どれほど福徳あふれる集いでしょうか。
未来部担当者の方々が、また教育部の先生方が、親きょうだいにも勝る深い慈愛をもって、後継の宝の成長と幸福を願い、日夜、尽くしておられる献身を思う時、私は妻とともに、朝な夕な合掌せずにはいられません。
人の何倍、いな何十倍もお忙しい毎日でしょう。しかし、皆さんの功徳は無量無辺であり、子孫末代まで絶対に守られていくことを、どうか強く深く確信してください。
フランスの大思想家ルソーは教育小説『エミール』の中で訴えました。
「子どもに純真な心をもちつづけさせるよい方法は一つしかないと思われる。それは、子どものまわりにいるすべての人が純真なものを尊重し、愛することだ」と。
学会ほど、純真な心の世界はありません。学会ほど、正義の団体はありません。
この創価の庭にみなぎる人間主義、生命尊厳の「教育力」こそ、地域を、社会を、さらに世界までも、照らし晴らしゆく希望の太陽でありましょう。
きょうの有意義な研鑽を力としながら、共々に「いまだこりず候」(同1056ページ)と、励ましの種を蒔き、人材の花また華を、わが支部から未来へ咲かせ広げようではありませんか!
どうか健康第一で聡明に朗らかな前進をお願いします。私も題目を送り続けます。
ルソーの言葉は『エミール』今野一雄訳(岩波書店)