〈池田大作先生 四季の励まし〉 報恩の人こそ人生の勝利者 2018年12月16日

池田大作先生 四季の励まし〉 報恩の人こそ人生の勝利者 2018年12月16日

 
 

 報恩の人生は美しい。
 お世話になった人に
 恩返しをしていこうという心が、
 一番、自分を成長させる。
 限りない向上の
 エネルギーとなっていく。
 報恩の人こそ、人生の勝利者である。
  
 何事も皆の支えがあってこそ
 成り立つという考えをもつならば、
 おのずから、
 人々への感謝が湧くものだ。
 しかし、自分中心で、
 “周囲の人が何かしてくれて当然”
 という考え方でいれば、
 感謝の思いをいだくことはない。
 胸には不平と不満が渦巻いていく。
  
 人を思いやる心は、
 相手によって
 生まれてくるものではなく、
 まず、自分の心の中に
 築き上げるものである。
 鏡に向かってお辞儀をすれば、
 鏡の自分もお辞儀をするごとく、
 自分自身の心が、
 相手の心を呼び醒ましていくのだ。
  
 「陰徳あれば陽報あり」
 (御書1178ページ等)である。
 使命の「陰徳」に徹する生命には、
 どれほど偉大な「陽報」が
 輝きわたることか。
 一日一日、また一年一年、
 心の財を積み、福徳の境涯と
 眷属を広げていけるのが、
 創価の人生である。
  
 一年間、本当にありがとう!
 また来年も勇敢に戦おう!
 すべてに勝とう!
 勝てば楽しい。うれしい。
 皆が大歓喜に包まれる。
 「仏法は勝負」である。
 勝つための仏法だ。
 正義は断じて勝たねばならない。
 新しい一年を
 晴れやかに勝利しよう!

 ミカン、リンゴ、柿……。色とりどりの果物が、テーブルの上にきれいに盛られていた。2003年(平成15年)10月、八王子市の東京牧口記念会館を訪れた池田大作先生が、設営に当たった役員への感謝を込め、カメラに収めた。
 本年も、残すところ2週間余り。一年を振り返り、お世話になった人に感謝の言葉を贈りたい。「ご苦労さまです」「お世話になります」「いつも、ありがとうございます」――たった一言でも真心は届けられる。
 御書に「小事つもりて大事となる」(1595ページ)と。こまやかな心配り、温かい励ましから信頼と友情は深まる。年末年始も、朗らかに心の交流を結んでいこう。