〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉29 威風堂々と!――我らは「日本の柱」 覚悟の信心が眼前の壁を破る 2019年4月1日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉29 威風堂々と!――我らは「日本の柱」 覚悟の信心が眼前の壁を破る 2019年4月1日

大衆の声を政治に届ける公明党
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
大串女子部長
かつて池田先生は詠まれた。「厳しき寒風を 乗り越えて 桜とともに 春が来た! 我らの大きな希望にも 一段と明るく 春が来た!」と。春の風に包まれ、春の光に照らされ、勝利の春へ!

 大串 春4月。明2日は、第2代会長・戸田城聖先生の祥月命日です。

 永石 75万世帯の弘教を成し遂げ、万代にわたる広布の礎を築かれた戸田先生は、「桜の咲くころに」との言葉の通り、桜花の季節に崇高な使命の生涯を終えられました。

 原田 戸田先生は師子吼されています。「選挙の支援活動は、国民の権利であり、義務である」「(政治家は)民衆のなかに生き、民衆のために闘い、民衆のなかに死んでいってほしいと私は願う。名聞名利を捨て去った真の政治家の出現を、現代の人類社会の民衆は渇望しているのだ」

 志賀 「民主政治というものは、民衆の要望におされ、かつ、その要望にこたえて出馬した人々が、国家の大勢を考え、民衆の要望をいれ、国家百年の大計を政治に具現すべきもの」とも強調されています。

 長谷川 また、「青年は心して政治を監視せよ」とは有名な宣言です。私たちは青年を先頭に、庶民の声を政治に届ける運動を積極的に展開してきました。

 原田 仏法の目的は、平和社会の創出と民衆の幸福です。仏法者の社会的使命として、政治にも関与し、より良き社会の建設を目指していくのは当然です。

 長谷川 御書に「各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず」(910ページ)と記されています。臆病を排す――ここに学会精神の真髄があります。眼前の壁を破るのは、この覚悟の信心です。

 原田 私たちは仲良く、強く、朗らかに団結して、「日本の柱」との誇りで、威風堂々と進んでいきたい。そして、勇気凜々と全てに勝利していきたい。

ネットワークの力

 長谷川 統一地方選の前半戦である道府県政令市議選が3月29日に告示されました(4月7日投票)。

 永石 各地で激戦が続く中、私たちが支援する公明党の強みの一つが、「ネットワークの力」です。

 原田 山積する地域の課題を解決するには、市区町村だけでなく、時に都道府県や国の力が必要です。市区町村・都道府県・国の議員の連携が密な公明党は、市民の要望や意見を実現させる抜群の力があります。

 永石 実際、公明党は、義務教育の教科書無償化、児童手当、子ども医療費の助成、不妊治療への助成制度の創設など多くの分野で政策を実現させています。

 大串 最近では、小・中学校へのエアコン設置がありますね。

 長谷川 28年前、地元の小中学校を訪れた公明党の東京の区議が、“暑くて勉強に集中できない”との声を聞きました。そこで気象庁に出向き、明治時代からの気温データを調査。年々気温が上昇していることを明らかにしました。それらの結果を交え、「校舎にエアコンを導入すべき」と議会で発言したのです。

 永石 以来、懸命な訴えを続け、区内の小中学校へのエアコン設置が決定。この動きに呼応し、東京の各区でも推進され、現在は全国に広がっています。

 志賀 現場を歩き、生の声を聞き、政治に反映する――これこそが公明党の最大の特徴です。他党が汗をかいて実らせた法律や制度を、自らの実績であるかのように“横取り”し、宣伝する党がありますが、だまされてはいけません。

市民に尽くす議員

 大串 昨年、公明党の全議員で実施した「100万人訪問・調査」運動も、その好例です。

 長谷川 「子育て」「介護」「中小企業」「防災・減災」のテーマで調査をしましたが、たとえば、子育てでは、74%の人が教育費に不安を抱えていることが浮き彫りになりました。

 原田 そこで公明党は、全世代型の社会保障の構築へ、幼児教育の無償化や私立高校授業料の実質無償化、大学等の給付型奨学金と授業料減免の拡充などの実現に力を入れました。

 志賀 このように現場の切実な声を受け止め、具体的な政策にし、実現していくという政治手法は、公明党の真骨頂です。「有権者の声が政治を変える」という民主政治の在り方を、公明党は示しているのです。

 原田 評論家の森田実氏は語っています。「公明党の地方議員は、新人議員でも任期中に何千回という市民相談・陳情を受けています。ベテラン議員には、十何万件の市民相談に対応したという方も数多くいます。市民との密接な交流があり、その声を政治に反映する努力を続けているのが公明党議員なのです」と。

 志賀 さらに、自民党とも、社会党(当時)とも、共産党とも接点がある同氏から見て、公明党の地方議員が他の政党の議員と違う点は、「自分を犠牲にしてでも市民のために尽くし抜いて」いることであると強調しています。

 大串 地方議会だけでなく、国政でも、公明党の存在は大きなものがあります。ケンブリッジ大学出版局が刊行した「日本政治学誌」という学術誌に掲載された論文の中でも、「公明党は支持者が重視する政策に関して、議席数よりも相当に大きな影響力を行使できており、自民党と安倍首相が最重要課題とするような問題についても、自民党にかなりの妥協をさせている」と書かれています。

 志賀 翻って読売新聞の世論調査で、平成時代に最も「悪い影響」を与えた政治的出来事は、「自民党から民主党への政権交代」でした。「国民の期待を集めて政権交代を果たしたが、目立った成果を上げられず、失望した人が多かった」との分析でした。

 原田 前半戦の選挙も残り1週間弱。議員はもちろん、その家族や議員OBらも全力を尽くし、勝利に向かって進んでもらいたい。

〈池田大作先生 四季の励まし〉 我ら創価の春が来た! 2019年3月31日  

池田大作先生 四季の励まし〉 我ら創価の春が来た! 2019年3月31日

 
 

 出会いは人生の花だ。
 信じ合える絆は宝だ。
 私も、正義に生きる
 恩師・戸田先生との出会いが
 人生を決めた。
 苦悩渦巻く社会で、
 この流転から人々を解放し、
 困難を打開しゆく仏法ならば、
 一生をかけてみよう――
 こう決意して、
 師弟の道を歩み始めた。
 わが一念を定めれば、
 全てが開けていく。
 信心根本の軌道ほど、
 強く、充実した人生はない。

 正義の戦いを起こすならば、
 断じて勝つことだ。
 異体同心で進むことである。
 我らの目的は
 広宣流布 即 世界平和である。
 我らの前進は、
 どこまでも信仰を根幹に、
 全民衆を幸福にしていくのである。
 民衆を利用し、
 民衆を苦しめる動きは、
 断じて許さない。
 まじめな庶民が馬鹿を見ない社会。
 一番、苦しんできた人が、
 一番、幸福になる世界。
 それを築くための戦いだ。

 まず張り切って、
 一歩を踏み出すことだ。
 たとえ、つまずいても、
 朗らかに、たくましく、
 次の一歩を踏み出せばよい。
 今日一日を勝つことだ。

 桜の生命と同じように、
 我々も力の限り、
 生きて生きて生き抜いて、
 己の使命の花を
 咲き薫らせていくことだ。
 これが本然の法則だ。
 我らに春が来た!
 勝利の春が来た!
 創価の同志の春が来た!

 爛漫たる桜花が青空に映える。桜の下では、にぎやかな語らいの輪が広がっていた――今月27日、東京の桜が満開に。池田大作先生は同日、都内で、咲き誇る桜をカメラに収めた。
 来る4月2日は、桜をこよなく愛した第2代会長・戸田城聖先生の祥月命日。
 かつて池田先生は、戸田先生を偲びつつ、こうつづった。
 「毎日が、恩師との対話であり、恩師への誓いであり、恩師との共戦であった」
 いよいよ春本番の4月。わが誓願を胸に、創価勝利への新たな前進を開始する時が来た。桜前線の北上とともに、我らも友情と信頼の“対話の花”を満開に咲かせていきたい。

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉28 師子奮迅の勢いと語り抜く執念 強盛な祈りで不可能を可能に 2019年3月28日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉28 師子奮迅の勢いと語り抜く執念 強盛な祈りで不可能を可能に 2019年3月28日

公明が高齢社会の課題を解決へ
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
大串女子部長
仲良く、強く、朗らかに、威風堂々と勝ちまくろう!――あらゆる逆境をはね返し、全国各地の創価家族が対話の春を前進。師弟共戦で進む我らに、行き詰まりは断じてない!

 竹岡 いよいよ新年度を迎えます。就職や職場の異動など、新たな出発をする友も多くいます。

 大串 転入・転出の時季でもあります。そうしたメンバーに温かな励ましを送っていきたいと思います。

 永石 進学や進級で環境が大きく変化し、不安を感じているお子さんもいるかと思います。お子さんが発する“サイン”に気付くことができるよう、心掛けていきたいと思います。また、小さなお子さんを抱えながら活動をしている家庭もあります。周囲も十分な配慮、激励をお願いします。

 原田 創価家族の励ましほど心強いものはありません。春風のような励ましを友に送っていきましょう。

 永石 25日付の「新時代を築く」で池田先生は「冬の木には花が潜んでいるとは見えないけれども、春が巡り来れば咲き薫る。仏界の涌現も同じである。学会家族は、この法理の通り、宿命転換の実証の花を咲かせてきた。何があっても、強盛な祈りと実践で、妙法の無限の力を発揮し、不可能を可能にしていくのだ」とつづられています。

 原田 私たちは、先生の指導通りに、いよいよ強盛に祈り、動き、語り抜き、「創価桜」満開の春を勝ち飾っていきたい。

 長谷川 広宣流布の途上に大変な戦いがあり、障魔が競い起こるのは必定です。日蓮大聖人は数々の大難にも「強盛の信心弥弥悦びをなすべし」(御書1448ページ)と仰せです。私たちは、心してまいりたい。

 原田 大切なのは、師子奮迅の勢いと、最後まで攻め抜く執念。そして、いかなる魔軍も寄せ付けない異体同心の団結です。全国の同志が大歓喜と大福運に包まれるよう、リーダー率先の行動で目前の壁に挑み、勝ち進んでまいりたい。

あす前半戦の告示

 大串 明日、統一地方選の前半戦となる道府県政令市の議員選挙が、告示されます。

 長谷川 私たちの支援する公明党は、最後の最後まで政策と実績を語り抜いてもらいたい。

 大串 近年の道府県議選についての調査では、投票先として「政党を重くみて」と答える人が、増加傾向にあります。

 竹岡 公明党には、候補者個人の人柄や実績はもちろん、日本の平和と、政治の安定に大きく寄与してきたことや「小さな声を聴く力」「ネットワークの力」などの特色があります。

 大串 告示日(3月29日)から投票日前日(4月6日)までは、インターネットを活用した選挙運動もできますね。

 永石 一般有権者が、ライン、フェイスブックツイッターなどのSNSで政策や実績の情報発信、特定の候補への投票依頼ができるようになります。

 竹岡 一方で、電子メールによる投票依頼などの選挙運動はできません。当然、投票日当日(4月7日)は一切の投票依頼は禁止されています。

「大衆福祉」が原点

 長谷川 公明党の原点は「大衆のため」であり、とりわけ「福祉」にあります。1964年の結成大会には「大衆福祉の公明党」との垂れ幕が掲げられました。

 原田 当時、「福祉なんて政治がやることではない」というのが既成政党の反応でした。しかし、公明党は「福祉の実現こそ政治の目的」との信念から、積極的に取り組んでいったのです。

 竹岡 それが今や、福祉・社会保障は日本の政治の主流になっています。どれほど先駆的であったか。

 大串 政治評論家の森田実氏は「安倍晋三首相は今年の施政方針演説で『全世代型の社会保障』を打ち出し、公明党社会保障の方針が、政府の方針になった。公明党の55年の努力の成果だ」と語っています。

 原田 結党以来、公明党が粘り強く訴えてきたことが、社会の仕組みを底流から変えてきているのです。

 竹岡 東京大学名誉教授の御厨貴氏も、現在の安倍政権が社会保障を重視していることを指摘し「これは『福祉の政党』『教育の政党』の伝統をもつ公明党が連立パートナーであるおかげだ」と述べています。

 原田 今、日本社会が抱える喫緊の課題である高齢化についても、公明党は真剣に取り組み、具体策を立案してきました。

 長谷川 今年10月の消費増税に合わせ、住民税非課税世帯で65歳以上の人の介護保険料が軽減されます。例えば本人の年金収入などが年80万円以下の人は、基準額の45%となっている負担割合が30%になります。

 永石 さらに、低年金の高齢者の方など約970万の人たちに対し、年金に一定額を上乗せする「年金生活者支援給付金」が実施されます。初回は10、11月の2カ月分が12月に支払われます。

 竹岡 「介護保険料の軽減強化」と「年金生活者支援給付金」は公明党が一貫して訴えてきたものです。2012年の社会保障と税の一体改革を受け、消費税増収分などを活用しての実施が決まっていたものです。

 永石 さらに、高齢社会では、認知症になる方の増加が避けて通れません。認知症の人にとって、本人の意思を尊重した共生社会を築くため、公明党は「認知症施策推進基本法」の条文案を作成しました。

 長谷川 これは、公明党が、認知症の当事者や家族の意見を聞き、現地調査を重ねて作成したものです。認知機能の低下等による行方不明、犯罪被害から認知症の人を保護する体制の整備など、今後、各党の幅広い合意を得て成立を期していきます。

 原田 皆が安心して暮らせる社会へ、公明党が実力を発揮する時です。そのために、地域の代表としての期待に応え、地方選に断じて勝利してもらいたい。

〈池田先生と共に 新時代を築く〉 2019年3月25日

〈池田先生と共に 新時代を築く〉 2019年3月25日

励ましの春風を友へ地域へ
 

 「創価桜」の春が来た!“桜守”の方々の丹精に応えて、年輪を重ねた総本部の「青年桜」も開花した。
 桜を愛でられた御本仏は、「十界互具」の譬えとして「木中の花」と表現されている(御書242ページ)。
 冬の木には花が潜んでいるとは見えないけれども、春が巡り来れば咲き薫る。仏界の涌現も同じである。
 学会家族は、この法理の通り、宿命転換の実証の花を咲かせてきた。何があっても、強盛な祈りと実践で、妙法の無限の力を発揮し、不可能を可能にしていくのだ。
 * * * 
 我らの創価桜の道は、常に日蓮大聖人とご一緒だ。
 「御義口伝」には、「日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は一同に皆共至宝処(皆、共に宝処に至る)なり、共の一字は日蓮に共する時は宝処に至る可し」(同734ページ)と説かれる。
 大聖人と共に、妙法と共に、広宣流布に挑む我らの前進は、断じて行き詰まらない。必ず諸天も動き、活路は絶対に開かれる。
 広布の労苦には、少しの無駄もない。あとから振り返れば、最も苦しい時こそ、最も人間革命が進み、最も輝く「今生人界の思出」(同467ページ)となるのだ。
 戸田先生は言われた。
 「仏法を現実社会の中で行じ、人間のため、国のため、世界のために戦ってこそ、真の大聖人門下ではないか」
 この共戦の旅路の中で、新しい人材は陸続と育つ。そして仏縁を深め、幸と平和の宝処へ共に歩む仲間を一段と創りゆけるのだ。
 * * * 
 仏法では、「闘諍言訟」の末法は、万般に争いが絶えない時代と喝破されている。いわば、社会のいずこも「自界叛逆」という分断に引き裂かれる宿命を帯びているのだ。
 それを妙法の力で大転換し、民衆の一人一人が幸福と和楽を開きながら、桜梅桃李の麗しい人間共和の世界を築き上げていくことが、立正安国である。
 今、我らの「異体同心」の団結こそが、どんな差異も超え、青年を結び、人々を結ぶ連帯として、力強く平和の光を放っている。
 大聖人は、「ほむれば弥功徳まさる」(同1242ページ)と仰せになられた。
 励ましは、希望を生み、勇気を伝える「万の力」だ。
 進学、就職、転居等、新たな出発の季節でもある。友へ地域へ、励ましの春風を明るく温かく広げゆこう!
 栄光の5・3へ、共々に福徳勝利の花また花を爛漫と咲かせようではないか!

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉26 悔いなき師弟共戦の一日一日を 「断じて勝つ」と決めて戦う 2019年3月21日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉26 悔いなき師弟共戦の一日一日を 「断じて勝つ」と決めて戦う 2019年3月21日

公明が若者の声を政策に
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
竹岡青年部長
大串女子部長
藤原学生部長
若師子のごとく、大鷲のごとく、人間王者の陣列を!――忍耐と勇気で対話を広げる、各地の青年部

 藤原 戦いは勝つと決めた方が勝つ――これは、池田先生が幾度となく示してこられた人生万般に通ずる将軍学です。

 原田 先生は、いかなる広布拡大の戦いでも常勝の歴史を残されてきました。リーダーは常に、広宣流布の師匠である先生の指導を拝し、進んでいきたい。

 永石 聖教新聞の連載「勇気の旗高く」では大阪の友に対する指導が2回にわたって掲載されました。15日付には、1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」を通じての“勝利の要諦”が示されています。

 竹岡 ①師弟不二の祈り②将の勢いと執念③「正義の団結」の拡大――です。いずれも、全同志が心に刻むべき大事な指針です。

 原田 18日付では、広布のリーダーに対して「使命の天地で勝つためには、『ここを素晴らしい地域にするんだ!』と深く決意し、祈りに祈り、命を削って動くしかない」との指導が掲載されています。リーダーはまず自身が誰よりも深く祈り、真心で語って、一人一人に信心の確信を訴えていきたいと思います。

 永石 各地を訪れると、どの地域でも、多くの学会員の方々が自身の宿業や課題を乗り越え、素晴らしい信心の実証を示している姿に接します。

 原田 今、池田先生と共に創立90周年、100周年を目指して師弟共戦で進む私たちの日々が無量無辺の福徳になり、輝かしい広布の歴史になることは間違いありません。御書には「一日の命は三千界の財にもすぎて候なり」(986ページ)と仰せです。一日一日を悔いなく過ごしていきたい。

「18歳」初の統一選

 大串 統一地方選挙前半の告示が今月末に迫っています。今回、統一選として初めて「18歳選挙権」が適用されます。

 竹岡 18歳選挙権は2016年に導入されました。同年の参院選で投票に行った18歳~20歳のうち「家族と行った」という人が6割を超えました。さらに、調査では家族や友人と政治の話をする頻度が高いほど投票に行く割合が多くなるとの傾向も出ています。

 大串 同年の10代の投票率は20代、30代より高く、決して政治への関心が低いわけではありません。

 永石 若者の期待に応えることは政治の大切な責務であり、役割です。

 竹岡 公明党は若者の声を政治に届けようと、さまざまな運動に取り組んでいます。党青年委員会が実施する政策アンケート「ボイス・アクション」もその一つです。2016年には、集まった1000万人以上の声を政府に届けました。

 大串 特に要望が多かったのが「最低賃金アップ」です。最低賃金とは、すべての企業が従業員に支払う最低限の時給のことです。公明党は与党として粘り強く取り組み、現在、段階的に引き上げられています。

 藤原 今年度は全国平均で26円上がり、時給が平均874円になりました。この上げ幅は比較可能な2002年度以降で最大です。

 竹岡 公明党の主張を反映して、2016年度以降、政府の経済財政運営の基本指針には、最低賃金が「1000円になることをめざす」と記されています。

 永石 青年の声が政府を動かしていますね。「自分の声が政治に届いた!」との実感は、政治を身近に感じる契機になると思います。

 原田 青年が積極的に政治に関わり、同世代の声を届けることは重要です。そうした運動を続けてきたのが公明党の強みなのです。

 藤原 「将来の奨学金の返済に不安を感じている」との悩みを抱える学生にも公明党は手を差し伸べてくれました。返済のいらない「給付型奨学金」が今年度から本格的に実施されています。対象者数は一学年につき約2万人で、月額2万~4万円が支給。20年度からは対象者、金額ともに大幅に拡充されます。

 大串 公明党は、給付型奨学金の創設を1969年の国会質問で取り上げて以来、半世紀にわたり一貫して主張してきました。そして、創設に向けて、財源、対象者、給付のあり方など方向性を示してきました。

具体的に粘り強く

 原田 一つの政策に対して、具体的に、粘り強く取り組み、ネットワークの力で実現する。これこそ、公明党の真骨頂といえます。

 竹岡 他にも、無料Wi―Fiの整備なども、公明党は推進していますね。「今、若者が求めているもの」に敏感な公明党は青年層の心強い味方です。

 原田 このようなことができるのは、日頃から公明党の議員が若者と対話を重ね、その声に耳を傾けてきたからにほかなりません。

 大串 若者向けの政策に真剣に取り組む公明党に対し、各界からも期待の声が寄せられています。

 藤原 高校生や大学生らを中心に構成されている「日本若者協議会」の室橋祐貴代表理事は、各党の若者政策を比較し、公明党を「一番われわれの提言を受け入れていただいた政党」と評価しています。

 永石 引きこもりや危険ドラッグの問題に取り組んでこられた“夜回り先生”こと水谷修氏は「『子どもたちが幸せな国に』という私自身の決意と行動に、どこよりも深く共鳴し、力を貸してくれているのが公明党」と述べ、「公明党の議員が、地域にいないことによる不利益は大きい」と、統一地方選の勝利に向けエールを送っています。

 藤原 戸田先生は「青年は心して政治を監視せよ」と言われました。どの政党、どの候補が、この国の未来を考え、若者のための政策を実現しているか。それを見極めることが私たち青年の責務だと思います。

 原田 これからも、公明党には若者の視点を政治に取り入れ、あらゆる世代が生き生きと暮らせる日本をつくってもらいたい。

〈世界広布の大道――小説「新・人間革命」に学ぶ〉 第6巻 御書編 2019年3月20日

〈世界広布の大道――小説「新・人間革命」に学ぶ〉 第6巻 御書編 2019年3月20日

 

 今回の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は第6巻の「御書編」。小説で引用された御書、コラム「ここにフォーカス」と併せて、識者の声を紹介する。次回の「解説編」は27日付の予定。(「基礎資料編」は6日付、「名場面編」は13日付に掲載)

組織はリーダーの一念の投影

【御文】
 大将軍をくしぬれば歩兵臆病なり
 (御書1219ページ、乙御前御消息)

【通解】
 大将軍が臆したならば、部下の兵も臆病になってしまう。

●小説の場面から

 〈山本伸一は、会長就任3周年開幕にあたって、1962年(昭和37年)の5月、6月で、全国を巡り、同志と新出発を決意する〉
 人を燃え上がらせるためには、まず、リーダーが自らの生命を完全燃焼させることだ。人を動かすには、自らが動き抜くことだ。御聖訓には「大将軍をくしぬれば歩兵臆病なり」と。組織といっても、リーダーの一念の投影である。
 ゆえに、指導者は自らに問わねばならない。勝利への決定した心はあるか。強盛なる祈りはあるか。燃え上がる歓喜はあるか。そして、今日もわが行動に悔いはないか――と。それは、伸一が戸田城聖から教えられた将軍学でもあった。
 伸一も、同志も、青葉の季節を力の限り走り抜き、五月二十七日には、東京体育館で本部幹部会が開催された。席上、発表された五月の弘教は十万八千余世帯であり、なんと、この「勝利の年」の年間目標であった二百七十万世帯を、わずか五カ月にして、悠々と突破してしまったのだ。電光石火の快進撃である。
 (中略)
 今、誰もが、広宣流布の潮がひたひたと満ち、精神の枯渇した日本の国を、潤しつつあることを実感していた。そして、それぞれが主役となって、社会の建設に携わる喜びと躍動をかみしめていたのである。
 この日の幹部会で、伸一は、最後に「新世紀の歌」の指揮を執った。それは、広宣流布の大空への、勇壮なる飛翔の舞であった。(「加速」の章、239~240ページ)

広宣流布の道は信念の言論戦

【御文】
 法を知り国を思うの志尤も賞せらる可きの処・邪法邪教の輩・讒奏讒言するの間久しく大忠を懐いて而も未だ微望を達せず
 (御書183ページ、一昨日御書)

【通解】
 仏法を知り、国を思う志は、もっとも賞されるべきところであるのに、邪法・邪教の輩が讒奏・讒言するので、久しい間、大忠を懐いていても、未だ小さな望みも達することができないでいるのである。

●小説の場面から

 〈62年6月、山本伸一は、中国本部の地区部長会で、悪と戦う勇気を促す〉
 「私たちは、日本の国をよくし、人びとを幸福にし、世界を平和にしようと、懸命に働いてきました。これほど、純粋で、清らかな、誠実な団体は、ほかにはないではありませんか。
 その誠実な人間の集いである学会を、一部のマスコミなどが、暴力宗教であるとか、政治を牛耳り、日本を支配しようとしているとか、盛んに中傷、デマを流しています。そして、社会は、それを鵜呑みにして学会を排斥しようとする。讒言による学会への攻撃です。
 ゆえに、広宣流布の道とは、見方によっては、讒言との戦いであるともいえます。讒言の包囲網を破り、仏法の、また学会の真実を知らしめ、賛同と共感を勝ち取る言論の戦いであり、人間性の戦いです。(中略)
 どんなに荒唐無稽な噓であっても、真実を知らなければ、その噓がわからない。最初は、半信半疑であっても、やがて、そんなこともあるのかもしれないと、思うようになります。そして、何度も噓を聞くうちには、多分そうなのだろうと考えるようになり、やがて、噓が真実であるかのように、皆、思い込んでしまう。
 『沈黙は金、雄弁は銀』という西洋の諺がありますが、黙っていればよいということではありません。(中略)言うべき時に、言うべきことも言わず、戦わないのは単なる臆病です」(「波浪」の章、256~257ページ)

ここにフォーカス/「学会は大変なことを始めた」

 小説『新・人間革命』第6巻「加速」の章で触れられている、作家の故・杉浦明平氏は、『小説 渡辺崋山』や『ルネッサンス文学の研究』などの著者として知られていますが、貧困や差別から人々を解放しようと、さまざまな社会運動にも力を注ぎました。
 氏は、戦後、郷里の愛知県渥美町(現・田原市)で、生活が困窮している人に援助の手を差し伸べるなど、努力を重ねます。しかし、それだけでは限界がありました。「まわりでいくらお膳立てし、金を与えても、結局、本人が自立できない」と、振り返っています。
 どうすれば、民衆を苦悩から解放し、自立させることができるのか――模索していたときに、経済苦や病苦の中から敢然と立ち上がっていく学会員の姿を目の当たりにします。そして、庶民が社会変革の主体者として目覚めていく学会の運動に着目します。
 氏は創価学会について、驚きと称賛をもって、こう語っています。
 「学会の最大の業績は、社会の底辺にいる人達というか、庶民の力を引き出し、蘇生させたということです。じつは、それは私の大きな課題でもあったんです」
 「学会は大変なことを始めたもんだ、学会にしてやられたっていう感じもしましたね」

半世紀超す執筆に思う 識者が語る/ボストン大学英文学部教授 アニータ・パターソン氏

●未来に対する“希望の証し”

 アメリカ・ルネサンスを代表する思想家エマソンは、読書とは、深遠な精神との語らいであり、人生の未知なる領域を教えてくれるものである、と語っています。また、“文学とは、本質的に「対話」であり「会話」である”とも述べています。読書を通して、私たちは、他者の言葉を掘り下げていくことができます。
 文学において小説は、詩などよりも広く親しまれています。池田会長は、『新・人間革命』というアーカイブ(公式文書)を通し、未来の世代への“記録”を残されました。ご自身の足跡を小説へと転換することによって、若い人たちにも読みやすくなっており、今後、さらに多くの人々の間で読み継がれていくことは素晴らしいことです。
 日々の教育現場で、私が感じているのは、今の青年世代は、かなり幼い頃からテキスト(文章)や読書に影響を受けているということです。『新・人間革命』がもつ臨場感や鮮明な描写は、若者にとって池田会長の思想や足跡を内面化していく大きな手助けになるでしょう。
 『新・人間革命』は、文学が社会に良い変革をもたらすという、池田会長の信念そのものでもあります。
 歴史上、文学によって精神的変革が引き起こされてきた事例は、数多くあります。例えば、奴隷制をテーマにした作品である、作家ストウ夫人の『アンクル・トムの小屋』は、アメリカ社会の変革に多大な影響を及ぼしました。
 『新・人間革命』は、池田会長の未来に対する“希望の証し”です。また、学会の三代会長の歴史的・社会的な事績を、将来、多くの人々が読み深め、共感していくであろうとの“確信の証し”でもあると思います。
 池田会長が展開された平和・文化・教育運動が、異なる国々、文化圏に広がっていることは、注目に値します。その事実に、私自身、新たな人間主義の宣揚に貢献していこうと啓発を受けています。
 たとえ、人種差別的なナショナリズム民族主義国家主義)、権威主義の高揚に直面したとしても、SGIの運動のような平和建設への扉は、必ず存在します。
 SGIの“草の根の運動”は、21世紀の人類文明を築く上で、重大な役割を果たすでしょう。世界各地において、さまざまな形で社会の変革に取り組むSGIの皆さんは、時代の最先端を歩んでいると強く感じます。

 Anita Patterson アメリカ生まれ。ボストン大学英文学部教授。アメリカ文学黒人文学が専門。

 ※『新・人間革命』の本文は、聖教ワイド文庫の最新刷に基づいています。

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉25 車の運転に注意―― 絶対無事故の日々を 広布の大使命に生き抜く 2019年3月18日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉25 車の運転に注意―― 絶対無事故の日々を 広布の大使命に生き抜く 2019年3月18日

「中小企業」を応援する公明党
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
大串女子部長
各地で厳粛に営まれる「彼岸勤行法要」。題目の光は全宇宙に届き、故人をも成仏に導く――これが日蓮仏法の大確信

 長谷川 「春分の日」となる21日を中心に、各地の会館や、墓地公園、納骨堂などで、「春季彼岸勤行法要」が執り行われます。

 永石 日蓮大聖人の御遺命である広宣流布にまい進する、私たちの勤行・唱題こそ最高の追善回向です。

 原田 御書には、「南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ、廻向の文此れより事起るなり」(712ページ)と仰せです。つまり、「回向」とは、自身が積んだ仏道修行の善根を、題目の功力を、他者に「回らし向ける」ことです。

 志賀 その意味で、日顕宗(日蓮正宗)の坊主らが言う「僧侶に拝んでもらわなければ、故人は成仏しない」との主張が、いかに的外れかがよく分かります。

 原田 私たちは、真心を込めて、故人の冥福を祈るとともに、いよいよ広布の使命に生き抜き、「生も歓喜、死も歓喜」の常楽我浄の人生を歩み抜いていきましょう。

強き祈りを根本に

 永石 年度末が近づき、慌ただしい日が続きます。忙しい毎日だからこそ、あらためて、無事故を呼び掛けていきたいと思います。

 原田 自動車に乗る際、「居眠り運転」など絶対にあってはなりません。寝不足の場合は、公共交通機関を利用してください。仕方なく運転をして、眠くなってきた時は、少し休んだり、車を降りて、ストレッチをしたり、顔を洗ったりするといいでしょう。

 長谷川 また、カフェインを取る、ガムをかむ、窓を開ける、目薬をさす、話す・歌うなども、効果があるといわれます。

 永石 今の時季は、花粉症の薬を服用することで、眠気が増して、判断力が低下することもあります。特に注意してください。

 志賀 車を運転中、「ハンズフリー」で携帯電話の通話をする方もいますが、注意力が散漫になり、危険です。条例で制限している自治体もあるほどです。安全な場所に車を止め、通話するようにしてください。

 原田 大事なことは、“絶対に事故を起こさない”と心に決め、時間に余裕を持って行動することです。強き祈りを根本に、絶対無事故の日々を、皆で勝ち取っていきましょう。

役立つ制度を作る

 大串 今年は、公明党の結党55周年です。

 長谷川 その公明党が一貫して推進してきたのが、「中小企業への支援」です。

 原田 日本の全企業の99・7%を占め、雇用の約7割を創出しているのが、中小企業です。ここで働く方々が、生き生きと希望を持ってこそ、日本の未来は開かれます。

 長谷川 そもそも、公明党が結党された当時、日本の政治は、大企業擁護を優先する保守政党か、いわゆる組織労働者のための政策に傾斜する革新政党かに偏っていました。

 永石 その中、たとえば、町工場で働く人など、いわゆる未組織労働者に政治の光を当て、その生活をいかにして守るかに心を砕いてきたのが公明党です。

 志賀 その原点があるからこそ、公明党は数々の中小企業への支援策を実現してきました。それらのポイントをまとめた「中小企業応援ブック」も作成しています(公明党のホームページから印刷等が可能)。

 長谷川 たとえば、資金繰りを支援するための金融サポートです。中小企業の中には、金融機関との取引状況の変化や、関連企業の倒産などで、中長期的には回復が見込まれるものの、一時的に資金繰りに困っている会社があります。公明党は、そうした方々をサポートするための融資の制度を整えたのです。

 永石 さらに、自然災害や全国的な不況業種などの場合も、保証を受けられるようにしていますね。また、信用保証協会の保証を利用した複数の借入金を一本化することで、月々の返済負担を軽減できるようにもしています。

 志賀 他にも、創業や経営多角化など、新たな事業に挑戦するための資金や、事業の再起を図るための資金の融資など、多くのサポートを創設してきました。

 大串 設備投資や交際費支出を行った場合の税制支援や、事業を承継するための税負担の軽減なども実現していますね。

 長谷川 昨年、公明党が実施した「100万人訪問・調査」運動の中で、こうした制度を知らない人が大勢いることが分かりました。そこで公明党は、経営課題や経営力の向上、事業再生などを一括して相談できる場所があることの周知にも全力を挙げています。

 原田 中小企業の中には、景気回復の実感が湧かないという方もいます。こうした方々のもとにも、「景気回復の恩恵が行き渡るよう、公明党が“現場発”の政策のリード役となって」ほしいと期待する識者もいます(専修大学の野口旭教授)。

 大串 同氏は、「公明党は、地域に密着した草の根の活動から、現場のニーズをすくい上げる政党です」とも強調していますね。

 原田 実際、公明党の議員が現場で、中小企業のための政策を説明すると、「求めている支援策、役立つ制度を整えてくれて感謝します」「公明党は、私たちの声を小まめに聞いてくれ、頼もしい存在です」などの声が寄せられ、「事業が苦境に陥った時、解決の糸口を与えてくれたのは公明党が創設した制度でした」と言う方もいます。

 志賀 他にも、公明党は、働く人のための政策を数多く実現しています。たとえば、ブラック企業対策です。過酷な働き方を強いる企業への対策として、ハローワークに、労働条件などで虚偽の情報を出した会社を罰則の対象にしました。また、無料の電話相談窓口も開設しています。

 大串 これからも公明党は、働く人を守る政策に力を入れ、皆の要望に応えてもらいたいと思います。