11・18「創価学会創立の日」記念 世界広布新時代 第44回本部幹部会 SGI総会から(要旨)

11・18「創価学会創立の日」記念 世界広布新時代 第44回本部幹部会 SGI総会から(要旨)

  原田稔会長

  一、完全勝利で「11・18」を祝賀する「世界広布新時代第44回本部幹部会」「SGI総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 秋季研修会で来日した、65カ国・地域、280人のSGIメンバーの皆さんも、ようこそお越しくださいました。
 一、初めに、このほど会長として再任していただきました。2006年、会長の大任を拝した折に、池田先生はご指導くださいました。
 「全員が『会長』の自覚と誇りで進む。全員が、『広宣流布の一兵卒』として働く。これが永遠の創価の魂である。その意味から、原田新会長には、『誠実の二字で会員に尽くせ』と申し上げたい」と。
 私は、今再び先生から、このご指導を頂戴した思いで、どこまでも「広宣流布の一兵卒」として戦い、そして「誠実の二字」で、同志の皆さまに尽くし抜いていく所存です。何とぞ、よろしくお願い致します(拍手)。
 一、今月末から財務の振り込みが始まります。
 池田先生は、釈迦仏に土の餅を供養して成仏した徳勝童子の説話を通して、「広布のための行動は、結局はすべて、自分自身のためになる。その根本は『信心』である。『心』である。御聖訓には、『凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり』(御書1596ページ)と仰せだ。法のため、広布のため――この一点に、真摯に、わが心を結び合わせていくことが大切である」と、ご指導くださっています。
 どうか、“法のため、広布のために”との一点に心を合わせた、すがすがしい、また、無事故の財務となりますよう、よろしくお願い申し上げます。
 一、さて、このたび待望の世界聖教会館がオープンし、本日集われているSGIの皆さんも参加しての記念勤行会が開催されました。この歴史的な時を、皆さまのおかげで未曽有の聖教新聞の購読拡大を果たし、荘厳することができました。本当にありがとうございました(拍手)。
 こうしてまいた仏の種に、絶えず“対話”という水をささげ、“祈り”という光を注ぎ、育んでいく、これからの実践が肝心です。


来日したSGIの友

 
第3代会長就任60周年の明年へ

  一、明「前進・人材の年」の「5・3」は、池田先生の第3代会長就任60周年という佳節を刻みます。
 次なる目標は「2020年5月3日」。折伏の師匠・池田先生の弟子として、折伏の結果をもって、会長就任60周年をお祝いしてまいりたい。
 ここで改めて、折伏の基本姿勢を確認し合いたいと思います。
 戸田先生のご指導には、こうあります。「銀行の方々は、金銭の数字を数えている。出版社の方々は、本の部数を常に念頭に置いている。私ども創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけ人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかということを数えるのである」との有名なご指導であります。
 「何人の人を幸せにしたか」――これが広布推進の目的です。そして、単に入会するだけではなく、どう入会するかが大切です。
 ご本人の心底からの納得と決意、ご家族などのご理解、また、座談会への参加や聖教新聞の継続的な購読など、しっかりと信心を持続し、幸福への軌道を歩んでいけるよう、環境を整え、入会に導いてまいりたいと思います。
 一、また、池田先生はご指導くださっています。「信仰は、“観念”ではない。“現実”である。『信心即生活』『仏法即社会』という現実の場で、勝ったのか、負けたのか。幸福になったのか、不幸になったのか――。その厳しき結果主義の世界、現実の審判の世界で、勝ち抜いていくのが信心である」と。
 だからこそ学会は、いわゆる「成果主義」ではなく、「結果主義」であります。
 入会という成果をもって折伏が完結するのではなく、幸福と勝利という結果を出すまでが折伏です。つまりは「人材育成」であります

 

 信頼される一人一人に

  一、現在、学会の統監は、居住地の「ブロック」に置くことが根本の大原則となっています。池田先生が、折伏のつながりに基づいたタテ線から、居住地に基づいたヨコ線、すなわちブロック組織への転換を発表されたのは、会長就任10周年の「5・3」でした。
 この時に先生は、新たなモットーに「社会に信頼され、親しまれる学会」を掲げられました。そして発表されたのが、ヨコ線組織への移行でありました。
 当時の真情を、先生は小説『新・人間革命』で、こうつづられています。
 「学会員が中心になって、地域社会に、人間と人間の、強い連帯のネットワークをつくり上げなければならないと考えていた。それが、現代の社会が抱える、人間の孤立化という問題を乗り越え、社会が人間の温もりを取り戻す要諦であるというのが、伸一の確信であったのである。彼は、ブロック組織への移行に、学会と社会の未来をかけていたのだ」
 以来、半世紀を経て、この「学会と社会の未来」は、どうなったでありましょうか。
 例えば、社会起業家駒崎弘樹氏は、学会に、このような期待を寄せています。
 「行政による対策は重要なことですが、その一方で『助けて』と言えずに孤立して苦しんでいる人にも目を向ける必要があります。そのようなアウトリーチ(訪問支援)ができる力として期待できるのが、国家でも個人でもない中間団体の存在です」
 「全国各地で地域に根差したコミュニティーを持つ創価学会は日本最大の中間団体といえるでしょう。苦しむ人に積極的に寄り添う“おせっかい力”が、今ほど求められている時はないと思います」と。
 まさに池田先生が50年前、今いる足もとの地域、いわば“ご近所”を第一に考えられた先見が、ますます光り輝き、社会を照らす時代を迎えているのであります。
 「社会に信頼され、親しまれる学会」は、「地域に信頼され、親しまれる一人の学会員」から始まります。
 まず、私たち一人一人が、そうした人材の一人へと成長してまいりたい。そしてまた、現実の世界で勝ち抜いていく、新たな人材の陣列を拡大してまいりたい。
 さあ、本日より、先生の会長就任60周年となる「5・3」を目指し、人間革命と立正安国の新たな前進を、ともどもに開始しようではありませんか(拍手)。